「地球保護区」2021/08/01 12:36

四百年前に環境汚染で一度は「滅びた」地球。地球環境回復のために、地球外の外来種や人工的に加工された生物を排除し、純地球産の自然発生物については手を付けないようにしよう……というのが「地球保護委員会」の方針。しかし地球に再移住している人間たちからすれば、自分たちの生命や生活を脅かす存在は、保護じゃなく排除を希望するしかない。二律背反。
人と自然との共存って、たとえば「もののけ姫」なんかにもある、永遠のテーマだ。
著者の小林めぐみさんはけっこう昔からカドカワ系でSF風ラノベを書いていた方ですが、自分が読んだのは大人になってから、早川文庫のみ。でも、十代の頃に読んでみたかったかな。
主人公がクローンで、SF的世界ですが、この作者の本分は十代二十代の若者の青臭い自意識を描くことなんじゃないだろうか。
個人的な葛藤と、社会の有り様を結びつけるSF小説。

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