嵐の中のベルリオーズ2014/10/13 23:38

 京セラドームのはずなのに今夜のオリックス戦が中止とTVにあって、もしかしたらと思って大フィルのホームページを確認。
 本日のコンサートは予定通り、とあって一安心。そうだよねえ、JRはずいぶん早々に運行中止を決めたけど、他の私鉄はちゃんと動いているし。
雨風が酷くなる前に帰宅できました。


 一曲目はチャイコフスキーの超メジャーなヴァイオリン協奏曲。華やかなです。楽章の間は拍手しないのがマナーだって分かっているのですが、ついつい第一楽章の後に手を叩いてしまう、つまりは初っ端から盛り上がる曲。
 朱のドレスに身を包んだ南紫音さん(美人さんだ!)のストラディバリウスが、とっても深く、よく響く。
 ただ、私ヴァイオリンの高音域のキインとした音は苦手なんですよねえ、低めに抑えた音色の方が好き。
 指揮:小林研一郎。この方も人気があるから、一度聴きに行きたいと思っていたのです。
 二曲目が、「幻想交響曲」。フランスの作曲家・ベルリオーズの代表作っていうか、ベルリオーズってこの曲しか知らない私。
 でも好きな曲です。自由自在な曲の展開が、正に幻想的で。
 女に振り向いてもらえないのに絶望してアヘン服毒自殺を図って、死に損ねた若者の幻想。つまりは薬物でラリった精神だったんですねえ、ベルリオーズさん。コバケンいわく、狂ってなんぼ、狂気の世界。
 ・・・・アーティストが覚醒剤に走って創作インスピレーションを得ようとするのって、ある意味合理的なのかなあって気もしてきます。
 弦を引き千切るような勢いで思いきり弾くコントラバスや、心細げに主旋律を奏でるクラリネット(たぶん)が印象的。
 最終の第五楽章には「ワルプルギスの夜の夢」(原題ではサバトの夜歌?)で、魔法少女のイヌカレー戦闘シーンを思い出していました。ホントにあんなイメージの曲だなあ。

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