「エアフォース・ワン」2024/01/20 23:07

米大統領選挙イヤーになると注目され、TV放映される。
大統領専用機がテロ集団に乗っ取られるお話ですが、意外なことに、映画冒頭では米露の特殊部隊という名のテロリストが、中央アジアの独裁者に鮮やかに襲いかかるのでした。そこまでやるならきっちり暗殺すれば良いものを、捕縛してしまったからテロリストに解放要求されてしまうのですが。
そして、自国利益追求を改め正義のために米国は動く、と宣言する大統領。
9.11以前の、97年。映像も演出も理想も古めかしく、H・フォードも昨年のインディ・ジョーンズと比べるとかなり若く、ハンサム。ただ、旧ソ連の妄執に囚われた者の発想だけは、現ロシア大統領を連想させて今日的に感じられます。
大統領は元軍人ですが、ダイ・ハードのようにほぼ単独で超人的な活躍をするのではなく、仲間たちと連携し知恵を絞って戦います。
米国の象徴という意味で非人間的な大統領の立場など、ホワイトハウスという世界を興味深くのぞき込みつつ、上空での闘いを楽しむ娯楽作品。