本町―心斎橋2010/09/08 21:55

 台風接近の折、日傘の代わりに鞄には折り畳み傘。地下鉄の本町で下車。


第40公演:ヴァイオリン小林亜希子 ヴィオラ川元靖子 チェロ庄司拓 ピアノ藤井快哉
 お寺でコンサート、というのは昨今よくあるそうですが、聴きに行くには初めて。本願寺津村別院(北御堂)、でっかい、天井高い。石段をふうふう登り、前列横手の席へ。冷房はあるようなないような、上着を脱いで。
 シューマン ピアノ4重奏曲 変ホ長調Op.47
 今年は生誕200年でショパンイヤー、シューマンイヤー。大阪クラシックでも両者のコンサートが多いのですが、今日やっとシューマンのピアノ曲が聴けました。躁鬱病になる前の、クララへの愛をこめたメロディー。
 アンコールは、「G線上のアリア」

第42公演:フルート 野津臣貴博 ヴァイオリン 梅沢和人 ヴィオラ 上野博孝 チェロ林口眞也
 座席は無いだろうと思って汚れていいジーンズはいて行ったのですが、時間に余裕あったのが幸いでした。20脚ほどの丸椅子の一つ、前から2列目の端に腰を降ろして、お昼ご飯のベーグルを齧る。
 野津さんのフルートは去年も一昨年もソロで聴いていてとても良かったので、今日の四重奏をとても楽しみにしていました。
 モーツァルト フルート四重奏曲第2番 ト長調K.285a
 このメンバーではまだ演奏していない最後の四重奏曲であり、梅沢さんの復帰コンサートなのだそうです。
 そんなに大事な演奏をクリスタ長堀の雑踏の中でやらんでも、と思ったのですが。
 北御堂に比べて低い天井の下に、水面の波紋のように広がるメロディー。雑音だって呑み込んでしまうほどのまろやかな音色。
 野津さんは今日も紅白の派手なシャツに赤いネクタイ。しかし目を潤ませて何度も瞬きしてるんですよ。
 例によって大植監督が乱入してくるわけですが、観客に大クラ団扇を配るくらいならまだしも、トークの方は野津さんか他のカルテットの方たちに喋ってもらえばいいのに、とこの時ばかりは思いました。
 続いて、同じくモーツァルトで、最もメジャーなフルート四重奏曲だそうです。第1番ニ長調 K. 285
 フルートの旋律を堪能。
 アンコールは「時の流れのように」……熱演。万感ってやつですね。

第44公演:ヴァイオリン 三瀬麻起子 チェロ 近藤浩志 ピアノ 仲香織 クラリネット ブルックストーン ファゴット 宇賀神広宣 トランペット 秋月孝之
 再び北御堂。時間的にはギリギリでしたが、午前の公演の座席数からしてなんとか座れるかなあ、と思ったのですが、立ち見。扇風機の横の壁にもたれて。
 平日で、演奏曲もマイナーなのに、みんなよく集まるなあ。
 マルティニュー「調理場のレビュー」
 曲解説は秋月さん。マルティニューはチェコの人でもとはバイオリニスト。でも学校で好みがかわってしまったのでしょう、全然勉強しなくて退学、作曲の道へ。今回演奏するのはジャズバレエの曲だそうで、主人公はポットで、鍋の蓋と結婚している……シュールだよ!
 皆さん白エプロンの調理場スタイルで、楽しい演奏でした。
 それから、オズの魔法使いより、「Over the Rainbow」を、近藤さんの編曲で。

第45公演:ヴァイオリン 佐久間聡一 チェロ 織田啓嗣
 またまた、御堂筋を心斎橋へ。オカムラ大阪ショールーム、演奏者の真後ろの床にペタンと座って。
 ヘンデル ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第4番
 ヘンデル(ハルヴォルセン編) パッサカリア
 大フィルチェロメンバーで最年長の織田さんと、28歳の佐久間さんとの競演ですが、ヴァイオリンとチェロとでおしゃべりしているよう。
 そして、司会進行は、よく喋るヴァイオリニスト。長原さんとおっしゃるそうで長原さんとおっしゃるそうで、お若いのに大フィルの主席コンマス。
 午前中の弁護士会館公演のメンバーで、アンコール。

 今日はフルートで締めても良かったのですが、もう二つがんばって、会場移動しました。
 明日は場所は一箇所だけ、カフェ・ド・ラ・ペで3つ。