第5回大阪クラシック最終日2010/09/12 00:23

 寝坊しました。8時を回っちゃうともう、座席指定券を取るのは無理ですね。
 大クラ最終日は、残暑の日差しを日傘で凌ぎ、ガッカリと長蛇の列の後方へ並ぶところからスタートです。

第75公演:ヴァイオリン 中西朋子、浅井ゆきこ ヴィオラ 吉田陽子、西内泉 チェロ 松隈千代恵
 11時からの公演なんですが、その2時間も前からちゃんと、中に入れてくれました、弁護士会館。席を確保して、朝ごはんのベーグルかじって。
モーツァルト 弦楽五重奏曲第4番 ト短調K. 516
 毎年、弦楽五重奏を1番から順番にやってきて、今年が4年目。
演奏は美しいのですが、楽章と楽章の間にイチイチ演奏位置を変えるという…日が差して暑いので、太陽の位置変化に合わせて移動するそうです。
 仕方ないですが、全楽章通しで演奏するなら、間を空けずにやってほしい気もします。

 枚方まで行って、友人とランチ。
 それから淀屋橋の大阪市役所まで戻って来て、四時半からの公演に行くつもりだったのですが、30分前には「もういっぱいで、入場制限をしているんです」……ああ、やっぱり土曜日は平日より人が多いんだ。
 仕方ないので、次の六時半からの公演まで、文庫本を開いたり、ランチ食べたお店で頂いたマスカットで水分補給したり。

第86公演:フルート 野津臣貴博
 最終公演の一つ前は、おなじみのフルートソロ。
 野津さんはサービス精神たっぷりの方なので、定刻になる前からお客さんにトーク!マエストロのしゃべりが聞き取りにくいのは「耳栓を使うといいですよ」……最早ネタとなっています。
J.Sバッハ 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV.1009
 近年、古楽器による演奏が流行りだしてから、特定の楽器で演奏するはずの曲を別の楽器で演奏することがやりやすくなったそうで。
 そういうわけで、チェロ組曲をあえてフルートで。
そんな実験的なものばかりでもアレなので、もう一曲は、
J.Sバッハ 独奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013
 やっぱり普通のフルートの定番の方が、なんか馴染というか、慣れた感じ。
 今年の大阪クラシックは全体的に、皆さん時間厳守というか、駆け足というか。まあ、各会場の都合もありますし、スケジュールが詰まっていたりすると、それは正しいのですが。
 野津さんも、毎年これでもかってくらいたくさん喋ってアンコール曲やってくれるのですが、今年は何か言われているのでしょうか、「急いでやりましょう」って。
 まあ、すぐに最終公演がありますからね。

第87公演:指揮 大植英次 管弦楽 大阪フィルハーモニー交響楽団
 立ち見でしたが、位置が良かったです。去年みたいに座席の横の方だと、ほとんどオーケストラが見えないのですが、今年は後方とはいえ座席の正面。前の人の頭が視界に入ってこない分、座席に座るよりも舞台がよく見えるくらいです。
 今日はがんばって公演をハシゴしなかった分、疲れも乾きも無かったので、一時間半、立ち見でも十分楽しかったです。
R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」Op.20
 曲が終る前に、早まって拍手しちゃう人も居ましたが。
チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 曲のラストを静かに終らせるバージョンで。
大阪市歌
 プログラムに譜面と歌詞を付けて貰っても、歌えません。堺市民なんで、初めて聴く曲。
 それに先立って、大阪市長ご挨拶。例の公孫樹のネクタイで。今回のテーマ?「ハーモニー」にかけて「ケンカしている場合じゃないんですが」(笑)…笑い事じゃないか、府民は。
 そしてまたもマエストロが、変なものをご披露して……大阪市マーク入り衣装。
ラヴェル 「ボレロ」
 かつて、これほどシンバルが注目された「ボレロ」があったでしょうか。大阪市内で日本で唯一シンバル制作をなさっている小出さんをゲストとしてお呼びするなんて、誰の発案でしょう?
 オーケストラという表現形態によってしか成り立たないのが「ボレロ」。オケがよく見える位置で、本当に良かったです。
 最後はみんなで「夕焼け小焼け」「七つの子」「ふるさと」を歌って、祭り囃子で、今年の祭りが締めくくられました。

 大フィルの皆さん。ボランティアスタッフのみなさん。ありがとうございました、お疲れ様です。