大阪クラシック2014、今日はシンフォニーホールへ2014/09/13 00:52

軽くお昼を食べてから14:00のシンフォニーホール公演へGO!

第61公演:
 大植さんのピアノが聴ける、と思って楽しみにしていたのですが、期待外れなことに。
ピアノは申し訳程で、メインはお若いピアニストたちに譲ってご自身は指揮と小芝居(難聴で苦悩するベートーベン。今年、日本ではこのネタで酷い騒ぎがあったのをご存じなのだろうか・・・)をがんばっておられました。
 それでも、第9はピアノだけじゃなくてちゃんと大フィル合唱団もついていて、そこは嬉しい誤算でした。鍛えられた生声は美しいです。
 もう一曲、「キャンディード」ピアノ版は、すっごい若い男の子が、オタマジャクシたくさんな難曲を譜面もなしで弾きこなしていました。若手音楽家をどんどん引っ張ってくるのが大植流です。
 ただ、この曲は「題名のない音楽会」のテーマ曲でお馴染みすぎて、管弦楽の派手さと比べるとピアノだけじゃなんか寂しい。
 そして最も困ったのが、私の席の近くのご主人が、鼻炎だか花粉だか風邪だかでハナぐずぐず言わせていること。鼻炎持ちはコンサートに来るな、とは言えませんが、こういうの気になる性質です。これなら赤子がグズル方がまだカワイイ。

第65公演:サックス四重奏
 中之島三井ビルディングに、高らかに鳴り響く。
 ざわつくオフィスビルエントランスでも、管楽器の大音量なら問題なし。子供が声出しても全然気にならないむしろご愛嬌。
 明るいノリや親しみやすいメロディーを選曲してくれていて、カルメンも琉球歌謡もオシャレに演奏。
 そしてアンコール。今年は何度も聴いたはずですが、こんなに格好良い曲だったとは。とっても力強い、「ありのままで」。

第66公演:
 会場はすぐ隣のダイビル。こちらは全然知らない曲ばかりだったのですが、しかしリハーサルをちょこっと聴いただけで「これはイケてる、上手い人がイイ感じに演奏してくれる」と分かりました。
 大阪交響楽団のヴァイオリン・吉岡さんがおっしゃるには、マイナー曲を演奏する機会、聞く機会を作ろうという選曲意図があったという。
 この吉岡さんは喋ると面白い人(関西人だ)で、演奏もなんだか華やかな艶がありました。
 吉岡さんの曲解説によると、
ステンハンマル/弦楽四重奏曲第5番 第三楽章:短いけど演奏スゴイ疲れる
ニールセン/弦楽四重奏曲第三番:ヘンテコな曲(私には、サビが脱力系に思えた)
ガルデル/ポル・ウナ・カペサ:映画音楽にも使われる、知っているようで知らん曲
 アンコールはメジャーに、チャルダッシュ。

第68公演 指揮:大植英次 管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
 本日二度目のシンフォニーホール。大阪クラシックでは高めの2500円ですが、このホールの演奏だと思うととってもお買い得。席は2階で、ステージの斜め後方から見下ろす感じ。オケに近くて、でも熱気があるとかはなくむしろ演奏者と楽器のために冷房がキツめだったくらい。毛布を借りればよかったです。
 今年は大クラ9回目ということで、有名音楽家の交響曲9番特集でした。
 一つ目は「家路」でお馴染みのドヴォルザーク「新世界より」第二楽章。しっとりと聴かせたあとに、ブルックナー9番第二楽章。これは初めて聞きましたが、ガツンとパンチがきいていました。
 おしまいがマーラーの9番第4楽章。マーラーらしい美しい流れるようなメロディーで、なのに緊張感に満ちている。流麗なメロディーに継ぎ目継ぎ目にものすごく神経をとがらせている感じで、緊迫した演奏になりました。
 余韻を保ったまま帰ってほしい。という演奏前の告知も納得です(単に「アンコールありません宣言」なのかと思っていたのですが)。

 さあ、明日が最終日。