101回高校野球選手権大会、五日目、伝説と共に2019/08/11 00:05

第一試合
取って取られての打ち合いを制した、関東一校。
10-6で迎えた九回、満塁まで攻めた日本文理の攻撃には十年前決勝戦の伝説的追い上げが思い起こさされたけど、ここから、関東一の抑えエース・谷くんの気迫のピッチングがお見事で。

第二試合
伝説としては、こちらも一級品、夏に熊本工が出場するたびにTVで放送される「奇跡のバックホーム」……これのおかげであと一歩のところで栄冠をつかみ損ねた学校だと思うと、応援したくなる熊工。初回に先制を許し、四回に2-2に追いついてから、0行進の守り合い。
勝敗を決めたのは、延長12回のサヨナラ本塁打。
3-2で勝利した、熊本工の抑えのエース・村上君の投球も素晴らしかったけど。山梨学院大主将・相沢投手の、マウンドからチームを引っ張り続けた姿も立派。

第三試合
二回戦最初の試合は隣県対決。しかしチームは対照的で、広島商は昭和最後の大会で優勝して以来甲子園未勝利で古豪復活を掲げ、岡山学芸館は甲子園初勝利を目指す。
スクイズに、本塁打に、連打に。これぞ伝統校って感じの貫録で優勢に試合を進めていった広島商。……どんなに伝統と実績があっても、選手交代の妙は難しいって思わせる結果になったのだけど。
でも、広島商がしくじったというよりも。
先発投手が初回に負傷退場して想定外であったはずのロングリリーフを、粘って踏ん張って6-5の逆転に導いた、岡山学芸館・中川投手の頑張りに拍手を送りたい。

101回高校野球選手権大会、六日目、走る走る俺たち2019/08/11 23:48

第一試合
今年は昨年の100回記念大会ほどの熱狂はないけれど、今日は朝から満員通知。16年優勝の作新学院、伝統校の人気だ。(……前夜の高校野球番組の影響かもしれんけど)
春八強の筑陽学園だって負けていない。抑え込まれてきたけれど、野球は九回二死からという通り、安打三つで2打点、土壇場で3-3に追いつき、ゲームは一気に盛り上がる。……のだけど、あと一本、三塁走者を迎え入れて、サヨナラにしなければならなかった。
延長十回、先に点を取らなければ敗北の作新学院は積極攻撃、ランナーは走って走ってプレッシャー掛けて。
作新学院5-3筑陽学園

今時の高校球児にしては細い体を、いっぱいに捻って投げる。トルネードっていうのか。
昨夏八強近江のバッテリーが、三年生最後の甲子園に帰ってきた。相手は神奈川の強豪・東海大相模で、注目のカードだ。
ところが、滋賀大会無失策というのがウソみたいに、ボロボロとエラーが。林投手は明らかに打たせて取るタイプなのに。
そんな近江の歯車の狂いを、見逃す相模に非ず。塁に出れば積極果敢に走り、自分たちのペースで試合を支配する。投手陣も豊富で、失点は押し出し四球のみ。
東海大相模6-1近江

エースで四番。北照の桃枝が自ら0行進を破るタイムリー。その後1-4と逆転されるも、八回に再びタイムリーで2-4と追い上げムードを作る。そして九回の反撃は……
中京学院中京4-3北照。追撃を振り切った岐阜の中京学院中京は、七回に桃枝からもぎ取った4点を、継投で守りきり、次の三回戦は優勝候補のひとつ、東海大相模だ。

本日の大一番、センバツ4強明石商登場。二年生エース中森君やトップバッター来田君が注目集めるけど、捕手の水上君が投手を助ける逆転2ランに盗塁封殺、決勝打は主将の重宮君と、役者がそろってきた感じで、夏初勝利。
一昨年の優勝校、いまや埼玉の常連となった花咲徳栄も点を取られては取り返し追いつきさすがの完成度で、好ゲームを作ってくれました。
明石商4-3花咲徳栄