「出会いなおし」2022/03/04 23:20

二十一世紀にロシアを壊滅に導いた大統領。と、歴史に刻まれてきれなきゃ困るよ、ぷーの野郎は。こんな暴論暴挙をまかり通してしまえば、いつどこがウクライナと同じ目に合ってもおかしくないわ。
本当は、どさくさまぎれて半島を持って行った時点で、国際社会がこのくらい強く反発しとけばよかったんだ。いまさら言っても後のまつりだけどさ。


なんか上手くいかない、腑に落ちない、モヤモヤする、がっかりしたり卑屈になったりイライラしたり。
そんなざらついた心に、潤いと温もりを補給する、森絵都の短編集。初出は14年から16年、全6編。面白くないことたっぷりでも、ささやかながら、人生が報われるお話。
短く、読みやすく、物憂い通勤電車内でちょっぴり癒される。
ところが、まったくの偶然ですが、先月から連日大量に報道されている地域が作中に登場します。
妻:あの施設は危ないんじゃないの。
夫:こんないい職場を捨てられるわけないだろう。
……彼は文字通り死ぬほど悔い妻に詫びながら放射能の餌食に。(そして来世へ)
この作者は、福島原発事故に対してある方面から強く物申したいお人だから、前世紀の異国の事故にも関心を持ったんでしょうね。
事故の危険ばかりか、紛争が起こると攻略目標にもされてしまう(やっぱり!!)のだ。
こわい。