東福寺に桜はない2022/03/06 12:27

文化財特別公開今週末までや!と気付き電車に乗り、昼前に東福寺に到着。暖かいけど風が強い。梅が咲く。
京都市観光協会さんの説明が丁寧で、全体的に満足な鑑賞でした。
まずは法堂で、昨年から何度か観る機会を作っていた堂本印象の蒼龍図。昭和八年八月八日に目を入れた天井画で、制作に使われた大筆や写真も展示。堂内では、大昔に火災焼失したご本尊の右手(全長2メートル以上)も間近に拝めます。
それから、三門の急な階段をのぼる。見晴らしが良く、蓮花を伏せた形の装飾、彩色施された梁が放射状に延びる。中央の御仏よりも周囲に並ぶ十六羅漢の方が印象的、なんかゴツッと強そうで、武士の時代の仏教美術って感じ。
昨年観た「燃えよ剣」のロケに使われていた(軍服土方が昔語りをするシーン)場所で、映画と違って出入り口以外の開口部は閉められていて、いささか暗いのは仕方がないなあ。
最後に昔の坊さんたちのトイレ、東司。これだけ見ても面白さは伝わりにくいモノですが、味のある再現図と丁寧な解説がありがたい。排泄物の再利用と同時に重要なのが清潔第一で、用を足した後厳密な手順に従って手洗い。
感染症予防大事!