「エッジウェア卿の死」2010/08/07 00:05

あなたが、―謙虚ですって?
その通り。ただひとつ――この口髭が、いささか自慢なのをのぞけばね。ロンドン中を探し回ったって、これに比肩するのにはお目にかからないでしょう。


 ひさしぶりにクリスティーを呼んだら、ジャップ警部が、愛嬌のない毛利小五郎って感じでダメで嫌なおっさんなのにびっくりでした。そこまで嫌な人にしなくてもいいのに。
 中学高校時代にクリスティーの作品を好きになって、ポアロものはほとんど読んでいるのですが、残念ながらもう詳細はほとんど覚えていません。
 ただ、「エッジウェア卿の死」に関しては、これもかなり以前にですが、ドラマ版(映画版?)を観ていたのをすぐに思い出しました。冒頭で女モノマネ師が髭付けて、舞台でポアロのモノマネをやっていた(原作にはなかったシーン)のがなんか可笑しくって。
 そういうわけで、犯人もアリバイトリックも分かった上で読んでいて思ったのですが、長編推理小説はミス・リードをたっぷり絡めてナンボ、なのでしょうね。それに惑わされずに大筋だけを追っていけば、話は単純なものです。(大筋を知った上で読んでいるんですが)
 このお話のミス・リードは、単に犯人の幸運というか気まぐれというか。ずいぶんと都合よく散りばめられた感じが残念でした。

 推理小説は、現実味がないほど緻密で合理的に計算しつくされたプロットが好きです。読んでいて、自分の頭も整理されてくるようで。

第92回全国高校野球選手権大会、開幕―60勝目はお預け2010/08/07 18:14

 夏風邪、悪化しているなあ。今日もお休みすればよかったかなあ。
 この週末は、おうちでオトナシクしていよう。

 大差がついたのですね。開幕試合の緊張ってやつでしょうか、初出場の松本工。14―1で、熊本の九州学院が圧勝。

 正に一球入魂、三振の山を築きマウンドでガッツポーズ。
 千葉・成田の中川投手が評判どおりの好投。特に七回裏、一死一・三塁の場面での二者連続三振にはしびれました。
 知弁和歌山も、2点先制されてすぐに1点返すあたりはサスガだったのですが、中川投手を攻 午前中は仕事だったので、開幕試合は見られなかったのですが、帰宅したらまだ本日第二試合の序盤だったので、一試合目は延長にでもいったのかと思ったのですが。
略できませんでした。
 2-1で、常連校の早すぎる退場。

 第三試合も途中までは投手戦だったのですが、こちらはロースコアで守るのが身上の成田とは違い、本来はガンガン打っていく攻撃チーム同士の試合。
 しかし、本日二校目の初出場・英明にとって残念だったのが、主将の失策(それも、試合中の負傷の影響があったようで)から失点し、さらに襲い掛かってきた、八戸工大一校の連打。
 こうして、5回の裏で四点取られたのですが、そのままでは終らない。6回の表ですぐに同点に追いついた英明。怪我の阿南主将も犠飛で点取りましたし、一番西岡君の、粘った末の同点タイムリーもお見事。
 しかし、英明にとってもう一つ残念だったのは、この試合、中軸が全然打てなかったこと。序盤から積極的に振っていくチームですが、明らかにボールでもブンブン手を出してしまうので心配だったのですが。
 8回裏で 八戸工大一がさらに4点取ると、もう、反撃はできませんでした。
 青森山田以外の青森代表が、久しぶりに勝利しました。がんばって欲しいのですが、次は好投手の中川投手が相手です。