「となり町戦争」2010/06/05 00:53

 流されっぱなしの男と、業務一辺倒の女。
 休暇中は本当に、のんびりモードです。今日も真昼間から、先日録画していた深夜の映画放送を鑑賞。

 話題になった原作小説(未読)は集英社ですが、映画は角川。ラジオドラマで聴いたことあるのでなんとなくストーリーは覚えているのですが、断然、映画が面白かったです。
 町条例で歩きタバコ禁止になったなんていつの間に?っていうのと同じレベルでいつの間にか始まってしまったとなり町との戦争。
 という、ギャグのようで結構シリアスを含む原作の設定もさることながら、映像的にも面白く、可笑しかったです。原作よりエンタメ性強調されているんでしょうか、コミカルな演出多かったし、ラストはほとんどメロドラマ。
 というか、原田知世演じる香西さんがかわいすぎです、主演の江口洋介が惚れるのも無理ありません。舞坂長役場対森見町戦争推進委員会としてのいかにもデキル感じのスーツ姿、私服のワンピース、ワンピ姿でバッティングセンターでかっ飛ばし、戦時特任車両で激走し、敵の只中で手に汗かいたり、弟(瑛太、戦争に疑問を投げる姿も救出活動の爽やかさも光ってました)の出兵に涙したり、ステキすぎます。

 物語の方は、まあ、なんとういうか、自分たちの生活しているこの世界、確かに関わっているものなのにその実態はよく分からないまま進んでいるんだなってこと。となり町との戦争にしたって、何でそんなことしてんのか全然まっとうな理由が分かっていませんし。
 様々な事情があるってことですが、実際の戦争だって、そうですよね。なんで朝鮮半島の北と南で未だに戦争状態なのか、となりの国のことながら、分からないし。なんでイスラエルが救助船を攻撃しなきゃならんかったのかも、分からないし。
 よく分からないまま、それでも世界は私たちを包んで回っていく。