「舞妓はレディ」2014/09/21 00:32

 このタイトル、この監督、このキャスティング。まずハズレは無いだろうと思っていましたが、期待以上に面白かったです。「Shall we ダンス?」「マイ・フェア・レディ」をおさらいして観ればなお楽しめそうです。
 突然ヒロインが歌い出すのにびっくりしましたが、すぐに入り込めました。楽しいから。「Shall we ダンス?」は中年男の新たな青春を描いていましたが、「舞妓はレディ」は15、6の少女を周りの大人たちが助けて鍛えて、成長させていくシンデレラストーリー。そういう意味では予定調和な物語なのですが、歌とダンスを花街の世界に取り入れて、それがとっても自由。ミュージカル仕立てっていうか、ボリウッド映画っぽい。
 サントラの購入を真剣に検討したくらいなのですが、こういうのは画面上のダンスシーンが無いと曲だけではイメージ変わったりするからなあ。
 主役の上白石萌音さん、全く知らない俳優さんでしたが、歌も踊りもお上手。「マイ・フェア・レディ」のイライザは激しくおきゃんな性格でしたが、春子ちゃんの方はおぼこい感じの娘さんで、硬い表情で言葉少なだった田舎娘が、洗練されてなおかつ初々しい可愛らしさも残した舞妓さんへとステップアップする様は、分かっていても感動的。
 それから、長谷川博己の格好よさ大爆発です。こんな素敵な言語学者さんに教えてもらえるんなら、京言葉でも薩摩弁でもマスターしましょうってもんです。
 他に田畑智子、竹中直人、富司純子など、安定した存在感の役者さんたちが目白押しで、歌って踊って盛り上げてくれました。
 観終わった後もテーマソングが耳に残ること請け合い。楽しい映画でした。

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