また始まる2010/06/28 00:48

 BLACK LAGOONのアニメ第三期はOVAなんですね、深夜に第一話だけTV放送されていましたが(やっぱり格好良かった)、続きは放送してくれないんですね。
 うう、なんか、おおふり第三期もTVシリーズではやってくれないような気がしてきた。

 金曜日の朝におおふりアニメ第二期最終回を観て、その日の仕事帰りに単行本最新刊を購入し、これも何度も読み返しています。こんな早いペースで最新刊を出してもらえたってだけでもアニメになった意味はデカイです。
 アニメでは完全に省かれていたのですが(まあ、この辺を丹念に掘り下げていったらエライ暗い話になりますが)、美丞サイドの噛み合わないっぷりが凄かった。
 美丞の監督とコーチ。(漫画の表紙ではあんなにいい笑顔の二人組みやったのに)
 美丞のコーチと捕手。
 それぞれの野球観が全く違っていて、監督にとっては怪我でプレイをすることは出来なくてもそれを振り切って指導者として一生関わっていこうと思えるもので、捕手の子にとってはレギュラーとして試合に出る誘惑に負けて大きな罪悪感抱え込み、コーチにとっては苦い敗戦のトラウマから逃れられずに勝てばそれでよしという偏った価値観で野球を見てしまう。
 和さんが、みっともない先輩の姿を反面教師に前向きに考えてくれそうなのが救いです。

 ぶたれなれている田島君がかわいいです。
 田島君はあらゆる意味で凄い人なんですが、そんな天才と競わねばならないハメになった花井君は本当に、この漫画の第二の主人公ですね。「3分時間戻したい」そんな絶妙にヘタレなキャプテンが大好きです。

 百枝監督のナース姿をつい思い浮かべてしまいます。
 ライバルがいるのは幸せ、というのは、彼女の経験からなのかなあ。なんか、女子高生としてはかなり浮いた時代がありそうですし。ただ一人の部員について、いつか語ってくれるでしょうか。

 水谷君は良くも悪くも、自分の不安や弱いところ(花井君や泉君がフタをしてしまうあたり)を受け入れられる人ですね。
 そんなマイペースな彼が、他人のためではなく自分自身のために「がんばろう」と奮起できるようになったら(やっぱり、西広君とのレギュラー争いかなあ)、彼もただの米ではなくなるのではないでしょうか。それもちょっとサビシイけど。

 そして作者は、夏合宿でどんだけ三橋と阿部をいちゃいちゃさせる気なんでしょうか。

あらゆるトコロがツボなんですよねえ、おおふり。また早めに、新刊でないかなあ。

「BLACK LAGOON」2010/05/22 14:48

 鴨がネギも味噌も鍋もしょっての、ついでにコンロも抱えてきた、そんな感じじゃなァ。
 ……一見、そんな風に見える元会社員な日本人・ロックが、悪と暴力の支配する無法者の世界で仲間たちとドタバタするお話。

 もともとは、TVアニメ版がとんでもなく格好良くてハマッてしまったんですね。これぞ深夜アニメって感じの人の死にっぷり、格好いい音楽、映画のような軽妙な台詞、ど派手なアクション、メイドの不死身っぷり、芸術品かと思うほどの銃の美しさ、青い空青い海黒い硝煙赤い血飛沫。製作スタッフがこだわりぬいています。
 アニメの第一期と二期は全部録画したのを残していたんですが、残念ながらどれも、壊れたハードディスクの中です。
 漫画の第一巻は普通に買いましたが、それ以降は古本屋購入。ストーリーが分かっているので原作はあんまり焦って買ってなかったんですね。というか漫画だと動きとかカラーとか声優さんの演技力とかが差し引かれてしまうので、なんか物足りない気がしてしまって。ゆっくり堪能するにはいいんですが。

 ぜひとも、アニメ第三期も作ってもらいたいんですが、どうなんだろう。

「俺様ティーチャー」2010/05/08 22:00

 たとえば。
 正直、どうかと思ってたんですよね。
 最初は私も面白い認識だと思いましたが、ネタとしても、いい加減に飽きるでしょう。
 どいつもこいつも「つんでれつんでれ」って、何もかもその一言でくくってしまうのはいかがなものかと。ボキャブラリーっていうか表現力っていうか、何かが貧しくなっていくようで。
 ところが、笑ってしまいました。こういうのもアリなのか、と。ツンデレもここまで極端にいくと二重人格だわ。

 本編もさることながら、オマケの四コマ「東西南北」が面白すぎ。
 学園コメディー。とにかく小難しくない愉快なモノを読みたくて買った漫画。不良が中心な学園モノって、「今日から俺は」がその昔好きでしたが、あれの少女マンガ版っていうか。
 どいつもこいつも愛すべきバカばっかりで、オモロイキャラクター。
少女マンガにアリガチな、主人公以外の主要登場人物みんな男の子ってパターンですが、彼らは(一応不良なのに)妙に可愛いヤツラばかりで(最近ではツンデレよりオトメンのほうが流行ってるのかなあ)、一番性格男前かつ喧嘩が強いのがヒロインの真冬だったりします。
 が、その上を行く最強キャラが、佐伯先生こと鷹臣くん。人間じゃない、という形容がぴったりのゴーイングマイウェイな先生が、学園長と交わした賭け。ヒロインたちはそれに巻き込まれ協力するする、というのがストーリーの主軸ですが。
 愉快なキャラクターたちの愉快な話が多くて、そのへんの展開は遅いです。単行本7巻の時点でまだ高1の夏休みですから(賭けの期限は三年間な設定なのに)。
 でもまあ、ゆるゆると、彼らの面白い学園生活を描いていってもらいたいもんです。

「あまつき」2010/03/20 23:19

 古本屋で衝動買いしたのは年末だったはずなんですが、それから一ヶ月以上経過してから読み始めてしまった漫画。
 主人公は近未来な東京の高校生で、ある日、江戸時代っぽい異世界「あまつき」へ閉じ込められてしまう。そこは人と妖が対立し、帝天なる謎の存在が全てを支配しているのですが、異世界からやってきた主人公は帝天のプログラムに組み込まれていないために、注目を浴びて……
 なんというか、お話の場面が「あまつき」になったり「東京」になったり過去話なったりで、すいすいとは読めません。そうやって場面と視点が変わって初めて「ああ、あの時この登場人物はこういう事情であんなことを言ったり行動したりしたのか」と理解できるようになっているので、いったん止まっては読み返していました。三歩進んで二歩下がるって感じです。最近の漫画って、こんな構成が複雑なんや…
 10巻まで読んで、ようやくそれぞれの背景がなんとなく見えてきたところで、以下続巻。さて、続きどうしよう。ちゃんと完結するまで待ったほうがいいかなあ。
 某電脳コイル的な込み入った世界設定(病院まで出てきたし)や、仲良し三人組が再会したシーンなんかはベタですが良かったです。「東京」でのあの人は「あまつき」においては誰になっているのだろうかと考えるのも一興。