「クロスファイア」 ― 2025/02/17 22:34
宮部みゆきのSFサスペンス、以前読んだ中編小説の続編で、「必殺仕事人」と「デス・ノート」を合わせたよう。法で正当に裁けぬ悪人を、超能力で焼き尽くす。
お話の前半は、念力放火能力者のヒロイン・青木淳子が凶悪犯罪者を追う展開。そこから徐々に、追う者は追われる者になっていく。
作中、痛ましい事件と凶悪な人間と被害者の悲嘆描かれ、そんな悪を葬り去ることは「必要悪」とも言われます。
その一方で、自らを「装填された銃」と見なし、殺人を重ねる超能力者の圧倒的なパワーと孤独があります。
暗く沈みこみそうな物語の中で、事件を追う女性刑事のまっすぐな陽性が心のオアシス。
どうしても許せないことは、たくさんある。
だからこそ、それ以外のことは、なるべく柔らかく受け止めなければ。
人生も幸福も、燃えて灰になってしまう。
お話の前半は、念力放火能力者のヒロイン・青木淳子が凶悪犯罪者を追う展開。そこから徐々に、追う者は追われる者になっていく。
作中、痛ましい事件と凶悪な人間と被害者の悲嘆描かれ、そんな悪を葬り去ることは「必要悪」とも言われます。
その一方で、自らを「装填された銃」と見なし、殺人を重ねる超能力者の圧倒的なパワーと孤独があります。
暗く沈みこみそうな物語の中で、事件を追う女性刑事のまっすぐな陽性が心のオアシス。
どうしても許せないことは、たくさんある。
だからこそ、それ以外のことは、なるべく柔らかく受け止めなければ。
人生も幸福も、燃えて灰になってしまう。
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