「おんな城主直虎」2017/07/03 01:08

勝つだろうとは思っていたけど、こんな圧勝とは。
よほど小池知事への期待が高いのか、自民に対する反感が強いのか。



ヒロインが頑張る、周りの男たちが助けてくれる。
良質な少女マンガのツボをついているなー、と思います。
もうすでに半分経過の大河ドラマ。先日観た映画も森下佳子脚本でしたが、同じ戦国時代を扱った「花戦さ」より、朝ドラの「ごちそうさん」に近いイメージです。サブタイトルのつけ方(ダジャレシリーズに、映画タイトルパロディシリーズ)や、幼馴染の男の子がヒロインに尽くしてくれる(でもあくまでも彼女の本命は別)とか。
井伊家とか直虎さんとか、マイナーさを逆手にとって、結構自由にキャラクターを作って、観ている方もストーリーがどう転がっていくか知らないまま楽しめます。
いろいろ足りない所もあるけれど、真っ直ぐな気性で皆に愛され、成長していく主人公。
周りの面々も個性的。高橋一生と小林薫、柳楽優也のポジションがオイシイなあ。

「猿の惑星」2017/06/23 07:46

人類の敵は、人類に似ている。
2001年の、ティム・バートン監督バージョン。ご存じ進化した猿の世界を描いた作品ですが、これだけ長い間様々なバリエーションが制作されているのも、この設定に人間の本質に迫る魅力があってこそ。
昔見た初代よりも、猿の顔が人間っぽい。とくに雌猿は頭髪を延ばしたりして。なのに動きは猿っぽいところがあります。そして奴隷扱いの人間たちはちゃんと人語を話していました。ちゃんと文明残っているのになんで猿に負けているんだろう……と思いましたが、言葉がある分ちゃんと「キャラクター」として存在しています。
猿も人間も、どちらもけっこう野蛮です。
終盤はかなり強引でご都合主義だとも思いましたが、あのラストを描きたかったんだなあというのはよく分かりました。
猿が人間を真似たからああなったのか。
そもそも人間も進化した猿も大差なくて当然と言うべきか。

「インデペンデンス・デイ」2017/06/11 23:24

96年米国映画。
宇宙人による地球侵略に対抗!がんばれ地球人!
というマンガか特撮ヒーローモノみたいな設定ですが、結構面白かったです。
圧倒的な破壊力で壊滅する都市。あらゆる攻撃を受け付けない強大な敵。
昨年観た「シン・ゴジラ」を思い出しつつ録画を観ていましたが。
「ゴジラ」との大きな違いはふたつ。
リアリティー度が「ゴジラ」に比べて格段に劣る。その分漫画チックな派手さやワクワク感があります。
もう一つが、キャラクター描写。ちゃんと個々のプライベートや考え方人間性を描いていて感情移入しやすい。大統領自ら戦闘機のパイロットやるとかビックリでしたし、おとーさんのカミカゼ・アタックなんてちょっと感動したし。
いい娯楽作品だと思いました。

「重版出来!」2016/04/29 15:30

しゅったい、と打ってちゃんと変換できた。
昨年ヒットした漫画描き映画の二番煎じドラマかと思っていたら、ちゃんとしたお仕事ドラマ。柔道選手としての夢を断たれた女の子が、スパっと頭切り替えて漫画の編集者として頑張るお話。こうやって漫画は作られていくのだなあ。
前向きで、愛があるなあ。漫画好きな感じが。
主演の黒木華も好きですが、オダギリジョーが「船を編む」以来の編集者役なのも、なんとなく嬉しい。
現実は、こんなキレイに行くことばかりじゃないだろうけど。
四月病なんかに負けるな。この時期、新しい環境で頑張る新入社員たちへのエールとも思えるドラマ。

第39回日本アカデミー賞2016/03/04 22:58

先日、本場の米国ではようやく、ディカプーがオスカー取って。


昨年もボチボチ映画見ましたが、最近の邦画は小粒な感じ。
優秀作品賞ノミネートされた中で観たのは「海街diary」と「海難1890」で、「海難」は政治臭さに鼻をつまんで純粋にちゃんとスクリーンの中だけ観たらいい映画。とにかく迫力映像だったので、最優秀美術賞は当然かと。
しかし「海街」は姉妹も映像も最高に美しいんですが、中身はスカスカ(原作比)。最優秀作品賞も最優秀監督賞取ったけど。柔らかく優しくしすぎて刺さるものが無くって。三女役の夏帆だけかなあ、セリフが上滑りに感じなかったのは。
最優秀助演は、昨年と同じ黒木さん。「駆け出し男と駆け込み女」の満島ひかりが粋で格好良かったので、時代劇枠で撮ってほしかった。
最優秀主演女優の安藤サクラ、「超驚き!」な顔は演技か本音か、どちらにしてもいい感じでした。
見所っていうか、面白いのはやっぱり、割烹着姿の木樹希林の自由さ。「あん」は原作を読みたいと思っていたのだけど。
新人賞に入っていた土屋太鳳ちゃん。るろ剣も良かったし、今放送中の「僕だけがいない街」の声の演技も可愛くて好き。
「海街」の菅野よう子を抑えて最優秀をとったサカナクションさん、映画も曲も流行ったからねえ。
え、二年連続でジャニーズが最優秀主演!?マジかー。
昨年の岡田君の活躍は文句なかったけど。もちろん、二宮君の役者としての実力だって相当なもんだと思うけど。・・・・初ノミネートでこんな若い人が・・・・他にパッとした候補がいなかったからかもしれませんが(ミもフタモない)・・・・

「ダブルフェイス」2015/10/27 23:11

潜入捜査編と偽装警察官編。
以前評判の良かった二時間ドラマを、二週連続放送。
警官でありながらヤクザの幹部として潜入。ヤクザでありながら警官として潜入。
さすがの面白さ。互いに情報の流しあい。身分がばれないように。自分の本来所属する組織に有利な情報を流す。
冷静に考えれば、結構甘い設定だなあ、て思うところもないではないのですが、そういう
細かいとこを突っ込むのが野暮なくらいの、緊張感。
周りはみんな敵だらけ。二人のスパイが大きなストレスを抱え、仕事のために、まっとうな自分を取り戻すために、あがく。

「おおかみこどもの雨と雪」2013/12/22 09:21

 金曜ロードショー。
 本屋で文庫本を立ち読みして「よくまとまったエエ話や」とは思ったのですが、そこでなんか満足してしまって劇場に行く気は失せてしまった作品。
 文章がさらっと読めすぎるってのも困りもんだと思いました。
 しかし映像つきで観てみると、文庫本でイメージしていた以上に感動的でした。ヒロインたちの日常風景とか、田舎の廃屋が掃除されて美しい姿を現してくるとこか、子供たちのまなざしとか。
 雨ちゃんが可愛らしかったです。やんちゃな子供が娘さんになっていく。
 子供たち二人が年齢とともに変化を見せるのに対して、母親の花さんの方は、まったくブレの無い印象でした。素敵な恋人素敵な奥さん素敵なお母さん。
 この人があまりにもひたむきでパワフルでくじけない人で、若い娘さんらしいところがまったく感じられなかったのですが。
 いや、そもそも女というものは、母親というものは、そういうものなのかもしれません。
 強くて、美しい。

「恋」2013/12/18 10:31

 原作は小池真理子の直木賞受賞小説。
 TVドラマでも、ヘタな映画顔負けに意欲的で刺激的で美意識のある作品って、けっこうあります。
 メイン四人のキャスティングがハマりすぎでした。影のある英文学者、奔放で華やかなお嬢育ちの奥さん、地味系で一途な女子学生。その三人の奇妙な関係の中に、軽井沢で出会ったワイルド系の男が現れて、事件が起こる。
時代は70年代。恋愛ものではありますが、軽井沢とか高級レストランとか煌びやかなセレブ設定と、倒錯的な愛の形が、非現実的な空気を醸し出します。
 石原さとみの、干からびていく蛾をみつめる風情がゾクゾクします。最近ではこういうの、やんでれっていうんでしょうか。
ワイングラスに舞い込む桜の花弁
薔薇の表紙の洋書
誘蛾灯の蒼いひかり
十五年後に薫り高い実をつける苗
重たげに弾丸を飲み込む猟銃
・・・作品を彩る小道具も完璧でした。
作品世界を盛り上げる洋楽も、とってもオシャレ。

「八重の桜」2013/05/26 23:47

 今年の大河ドラマは、思ったよりイイです。
 これまでは、京都が舞台になると大河ドラマ、会津が舞台になると朝の連ドラって感じで、この二元構成が効いていると思います。歴史の大きな流れと、一般の人たちの日々の営みの対比が。
 やがて、その両者が合流する。その運命が徐々に、盛り上がります。
 ただ、その盛り上げ方が、悲壮感に溢れてるんですよねー。最初の頃から「会津やばいよ」って空気に満ち溢れていて。
 で、実際歴史を見れば、まさにその通り。明治時代の始まりは会津の悲惨な状況の幕開けで。ドラマ制作スタッフはホントに真面目に忠実に会津の歴史に向き合っているなあって思うのですが。
 ・・・・会津の人たちは幕末から明治にかけて凄いビンボウクジひいて、平成の世でも福島は原発事故で酷い目に合っているのだと思うと、なんだか、いたたまれないような気持ちになってきます。
 福島応援の意味も込めて、会津出身者を描く大河ドラマにしたのでしょうが・・・・主人公の年表見ると、彼女の本番は京都に移って来てからって感じもします。
よってたかって会津がめった打ちにされる歴史ドラマを、地元の方々は、どのような思いで視聴されているのでしょうか・・・・

「たまこまーけっと」と「夜行観覧車」2013/01/26 00:00

 どちらもご近所づきあいを軸に、自分の家と地域コミュニティを大切にする気持ちが描かれているのですが。
 一方は、ヒロインは女子高生で、賑やか商店街を舞台にしたほのぼのファンタジックコメディなオリジナルアニメで。
 一方は、湊かなえ原作のサスペンスで、高級住宅街にお住いなセレブな主婦たちのドロドロと気持ち悪い姿を描くドラマで。
録画して続けて視聴すると、同じ現代日本を舞台にしているとはとても思えない落差があってなんか笑えてきます。
ちょっと、クセになりそう。