「鍵泥棒のメソッド」2012/10/15 22:22

 内田監督の前作「アフタースクール」はこないだ深夜にTV放送されていたのを見て「後半の展開と伏線の張り方はおもしろいけどそれ以上でも以下でもないな」てな感じだったのですが。
 今作は、ノベル版を本屋でチラ見して、最初数ページで「オモロイ!」広末涼子を見に行くこと、決定です。
 主人公は三人。それぞれの、音楽とか文字とか生活空間とか、キャラクターをきっちり作っていて、伏線にもなっていて。
 テーマ曲が「フィガロの結婚」。好みのタイプは健康で努力家。笑わない女・香苗は、まだ付き合っている人も居ないのに手帳に結婚式予定日を記入し「相手はこれから探します」という、ちょとズレた人なんですが、とても頑張り屋なデキる人。
 とってもきっちりした仕事をする、闇の仕事人・コンドウ。このクールな姿と、記憶を失ってしょんぼりと、でも相変わらずキッチリと役者の勉強はじめてしまう姿とのギャップが素晴らしい。とってもオイシイ役です、うっかり香川照之に萌えてしまいそうになります。
 堺雅人は、道化役。ズサンな性格で、それなりにイイ人なんですが(無計画に泥棒しちゃうけど)、キマらない人。事件に首を突っ込んで、色々変装するんですが、それがいかにも「売れない役者」って感じのショボサで(笑)
 演出がとても細かくて、わざとらしすぎるとも言えますが、まあ、コメディですから。
 テーマは「KYE OF LIFE」
 愛、なんですね。コメディ色が強くて忘れそうになりますが、真面目なラブコメでした。

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