「バッテリー」 ― 2014/01/06 16:22
劇場版がTV放送されていたので、久しぶりに「TIGER &BUNNY」を観ましたら。
虎徹さんの声が「宇宙兄弟」のムっちゃんにしか聴こえなくって。
立ち位置的にも、三枚目でときどきスゴクイイこと言う、仲良しコンビの年長者の方ってあたりが似ていて。
「たいへん有名な作家さんでありながら一作もまともに読んだことないのに挑戦してみよう」シリーズとして、昨年末の林真理子に続いて、あさのあつこ。
昔から野球好きの本読みをやってきたというのに、少年野球作品の代名詞みたいな本作を何故かちいとも読んでいませんでした。児童小説の分野にあったので、なんとなく手を出しそびれていたのです。
図書館でとりあえず、一巻目と二巻目を借りてみました。
まずこれ、「野球小説」というより、「野球をやってる少年」の物語だと思いました。「少年」の比重が重くて、野球はそれを表現するためのアイテムに過ぎません。
そして、こだわりぬいて描かれた主人公の原田巧くん、はっきり言ってとっても性格悪い奴です。とてつもなく真っ直ぐで、ひどく神経質でありながら無神経で、自己中で自信過剰で我が強くて、ガキです。「反抗期」という名の一過性の症状としてはよくあるような気もしますが、彼の場合は元々の人間性がそんな感じなのです。
そういう人間にとって、世界は必ずしも生きやすいステージとは限りません。二巻に入って中学(一昔前の管理主義な校風)に入学すると、ますます作品世界は息苦しい感じになります。
その息苦しさを、主人公は並外れた野球の実力ひとつで、乗り越えようとします。
この作品が児童小説として成功を収めているからには、世の少年少女たちは巧君のそういうところに共感や憧れを抱いたりするのでしょう。
それはまあ、分かるんですが。
正直、私がこの主人公よりもニガテに感じたのは、女房役の捕手の男の子の方でした。とっても常識的で他人に気配りできる、よく出来すぎた少年で、しかし巧君が絡むと、頭に血が上って熱くなって、ちょっと気持ち悪い。
どんだけ熱愛してんですか、と。
続きを読むかどうかは、未定です。
虎徹さんの声が「宇宙兄弟」のムっちゃんにしか聴こえなくって。
立ち位置的にも、三枚目でときどきスゴクイイこと言う、仲良しコンビの年長者の方ってあたりが似ていて。
「たいへん有名な作家さんでありながら一作もまともに読んだことないのに挑戦してみよう」シリーズとして、昨年末の林真理子に続いて、あさのあつこ。
昔から野球好きの本読みをやってきたというのに、少年野球作品の代名詞みたいな本作を何故かちいとも読んでいませんでした。児童小説の分野にあったので、なんとなく手を出しそびれていたのです。
図書館でとりあえず、一巻目と二巻目を借りてみました。
まずこれ、「野球小説」というより、「野球をやってる少年」の物語だと思いました。「少年」の比重が重くて、野球はそれを表現するためのアイテムに過ぎません。
そして、こだわりぬいて描かれた主人公の原田巧くん、はっきり言ってとっても性格悪い奴です。とてつもなく真っ直ぐで、ひどく神経質でありながら無神経で、自己中で自信過剰で我が強くて、ガキです。「反抗期」という名の一過性の症状としてはよくあるような気もしますが、彼の場合は元々の人間性がそんな感じなのです。
そういう人間にとって、世界は必ずしも生きやすいステージとは限りません。二巻に入って中学(一昔前の管理主義な校風)に入学すると、ますます作品世界は息苦しい感じになります。
その息苦しさを、主人公は並外れた野球の実力ひとつで、乗り越えようとします。
この作品が児童小説として成功を収めているからには、世の少年少女たちは巧君のそういうところに共感や憧れを抱いたりするのでしょう。
それはまあ、分かるんですが。
正直、私がこの主人公よりもニガテに感じたのは、女房役の捕手の男の子の方でした。とっても常識的で他人に気配りできる、よく出来すぎた少年で、しかし巧君が絡むと、頭に血が上って熱くなって、ちょっと気持ち悪い。
どんだけ熱愛してんですか、と。
続きを読むかどうかは、未定です。
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