巨人2016/09/18 06:51

祭り、最終日

第70公演:大阪市役所正面玄関ホール
小さいお子さん用に靴脱いで座れる席を真ん前に用意。会場外に並ぶベビーカーの駐車。
人気の打楽器コンサート(私が大クラにハマったのもこれきっかけ)が最終日のトップ。
腹の底から響くように。グリーデイングス・トゥ・ハーマン
小石が転がるように。ノック・オン・ウッド
バチを使わず、掌と「ハッ」短い雄叫び。蛇のうた
マンドリンの神秘的な響きから、荒々しく。最後は観客も、井口さんのリズムに合わせて。リチュアル・ミュージック。
全部知らない曲ばっかりですが、たくさんの種類の打楽器と観客参加型。立ち見でしたがコレはそれでヨシです。全身でリズムを感じる方が楽しい。太鼓習う人が増えてるの分かります、絶対健康に良いよ。

第73公演:大阪シティ信用金庫本店ビル
弦楽のためのソナタ 第5番
初めていく会場(でっかい風景画が何枚も)ですが、演奏はおなじみロッシーニ・バンド。
ロッシーニの曲は華やかでノリが良くって。それぞれの楽器が楽しくおしゃべりしているようだって毎年思います。この四人が楽しいからこそ、かもです。今年は椅子に座れる大きい会場で、可愛らしい三瀬さん(お辞儀の仕方がお姫様系)のお姿が良く見える位置でなおさら楽しい。
弦楽のためのソナタ 第5番と、アンコールがハンガリー舞曲。

第77公演:フェスティバルホールエントランスホワイエ
モーツアルトとどっちにしようか迷ったのですが、やっぱりベートーベン好きなので。
七重奏曲 変ホ長調作品20
編成は「鱒」のときの弦四名と、クラリネット船隅さん、ファゴット日比野さん、ホルン蒲生さん。クラリネットが印象的。管楽器みっつ入るとやっぱり力強い。そして、熱演。それぞれの楽器に見せ場があって、楽しめました。

第80公演:大阪市役所正面玄関ホール
J.S.バッハ/パルティータ イ短調   無伴奏チェロ 第三番 ハ長調
ロッシーニやベートーベンに比べるとバッハさんは大人しくて地味なもんです。それでも、毎年会場が満杯になる野津さんのフルート・ソロ。美しい。傾聴。
アンコールも毎年おなじみアルルの女で練り歩き。

第81公演:フェスティバルホール
リハ直後の野津さんの演奏の充実っぷりから期待たっぷりだったのですが。
マーラー/交響曲第1番「巨人」
最高でした。もともと好きな曲なのもありますが。第一楽章終わった時点でもう大興奮で拍手したかった。演奏時間がとても短く感じました。元気の良いイメージのある曲だったのですが、なんだか繊細な演奏。ホルンの優しいこと。
大地と大空の間にある世界の、全ての生と死。……巨人。
アンコールで童謡歌うのは毎年のことで、いつもはこれが楽しいのですが、今年ばかりはマーラーの余韻のまま帰宅したかった!