第97回センバツ、決勝、20連勝2025/03/30 23:35

桜も震える、寒々しい日曜日、決勝戦を迎える。
試合開始より早めに到着し時間に余裕あり。甲子園歴史館出張展示でプロの使う用具を触らせてもらったり、ノベルティのトートバッグとボールペンを頂いたり。
球場一階の土産物屋はお客さん一杯ですし詰め状態。
中に入り、外野二階のショップを覗くとこちらは空いていて、一階では売り切れになっていたクッキーもまだ残っていました。

横浜高校、新チーム結成の秋から公式戦無敗で選抜を制しました。松坂大輔時代以来のことで、ここから、さらに松坂以来の秋春夏連覇に挑戦です。
強豪同士の対戦で、接戦を予想していましたが、11-4、点差が開いた決勝戦でした。
智弁和歌山でも、こんな負け方をしてしまうのですね。3失策が失点につながり、打線もあと一つ、たたみかけることができない。
六回表裏が勝負の分かれ目でした。先発が崩れそうな兆候を見てすぐに救援を送り、好守もあってピンチを0で切り抜けた横浜。打たれてもエースにマウンドを任せ、大量6失点となった智弁和歌山。
横浜は村田監督に代わってから初めての甲子園優勝。おめでとうございます。

第97回センバツ、六日目、千両役者2025/03/23 22:58

一回戦最後の試合は、不思議な勝利、って言うと失礼ですが。東海大札幌、失策を重ね、追い上げの最終回もせっかく代打で無死のランナーを出しながら送ることができない。全体的にちぐはぐなのに、終わってみれば7-6で二回戦進出。
アルプスのパイロットユニフォームが相変わらず格好良い日本航空、相手よりずっと堅実に野球をしていたはずなのに、好機を幾度も併殺で潰してしまいました。

二回戦最初の試合は、普通にミスの多いチームが敗れました。二松学舎大付属、終盤に本塁打等で3-4と追い上げたときは盛り上がりましたが、せっかくの押せ押せムードしぼませる失策。結局、6-3で花巻東が八強へ。

センバツ優勝経験チーム同士の、注目の対決。健大高崎下重投手、二試合連続完投直前、アウト一つを残して四球を出し、話題の石垣投手へ。どこか痛めていたそうなのですが、150キロ越えをどんどん投げる。いきなりこんなのが出てきて、そう簡単に打てないですよね。4-3で選抜二連覇へまた一歩近づきました。
敦賀気比も、初回の4失点以外は好守備連発だったのですが、好投手を打ち崩せず。

第97回センバツ、五日目、古豪と初出場2025/03/22 23:27

春到来、暖かい晴天。

第一試合は、101年ぶりの対決、と話題になりましたが。
昨夏甲子園の激闘経験のある早実の力が上だった。主将が投げて八回1失点、打って4安打と活躍が目立ちました。高松商業もけっこう打っているし四死球でも走者は出すのですが、早実の守備力を崩しきれず、8-2。

今大会は点差の開くゲームも多いのですが、今日の第二試合は守り合い。無失策で四死球も少なく、0行進の締まった試合は延長タイブレークへ。常葉大菊川はいい守りも見せましたが、最後のマウンドを秋公式戦投げてない投手に任せるのは賭けだったか。点を取って取り返され、延長12回、聖光学院の堅実さがサヨナラ勝利を呼び寄せる、4-3。

昨夏アルプス応援キレキレダンスが話題になった滋賀学園、五回の3失点以外は、実力的に劣る感じはしなかったのですが。
名門・浦和学院、ではなく。そこを破って埼玉を勝ち上がった浦和実業。石戸投手、独特の投球フォームでゆるい球を淡々と投げ、堂々の完封。今大会初出場で初戦突破は沖縄のエナジックスポーツに次いで、二つ目。

第106回選手権大会、決勝戦タイブレーク2024/08/25 12:00

球場入り前に、満員電車に揺られるだけで疲れてしまって、お土産を買いそびれてしまう。
最終日なんで、お菓子類は売り切れちゃうんですね。

2-1
安定したダブルエースの活躍で、京都国際初優勝。京都のチームは決勝まで行ってもそこから勝ちきれない、強豪ではあるけど優勝候補の一番手にはなり得ないようなイメージが自分内にあったのですが、やってくれました。
安打は出るし、点が入りそうで、もう一押しできず無得点。飛ばないバット導入による打てない大会、を象徴するような九回まで0-0の試合展開。渋い、しびれる、
でもちょっと物足りなくも感じました。押し出しとか犠牲フライとか内野ゴロとかで、得点シーンが地味でした。
守備力という意味では、関東一の方がほとんどミスなく堅牢だったのですが。
勝敗を分けたのは、打撃力か。
もしくは、相手打線を封じる投手力。もの凄い剛速球は持たずとも、九回四安打無失点の中崎投手が、安定していたこと。二安打も放っていたし。京都国際打線には、なんとかして
九回までに得点して、中崎投手を優勝マウンドに立たせてもらいたかった。
もう一人の西村投手は、今大会自責点0、まだ二年生なので、来年以降も、全国から目標とされるチームであるでしょう。

第106回選手権大会、3回戦最後の激闘2024/08/18 18:08

第106回選手権大会、3回戦最後の激闘
まだベスト8が出そろったところですが、おそらく、今大会随一の名勝負となったのではないでしょうか。私の見た限りでは、ここ数年のうちでも一番の、熱いゲームでした。
勝利した大社高校も、敗北した早稲田実業も、失策が失点に絡み、会心の試合運びとは言えないでしょう。しかし、両校とも、2回戦に続くタイブレークまでもつれる、しびれる守り合い。
選手にとって痛恨のミス、しかし試合は盛り上がる。試合終盤レフト前安打をトンネルしたスキをついた、激走の勝ち越し点。しかし、相手のミスから得た一点差は、最終回に味方もミスから追いつかれる。
そのまま、九回裏サヨナラ、となるはずだったのに、大社の勢いを止めた、早稲田実業の和泉監督の采配。内野五人シフトで、レフトゴロ(内野なのに!)からの一塁アウト、本塁を刺して窮地を逃れます。
高校野球にタイブレークが導入されてから、対策としてバントを含めた内野ゴロ処理技術が格段に発達してきた感じです。延長十回は両チームとも、バントで走者を進めることができません。
2-2のまま迎えた十一回裏、緊張感の中、奇跡のような三塁線バント。後で知ったのですが、監督が「バント決める自信がある者」とベンチ内に問い、立候補して代打に立ったのが二年生の安松選手だったそうです。この夏初打席、最高の一打を、決めました。
無死満塁、舞台が整ったところで、主役が打席に立つ。今大会、ずっとマウンドで投げ続け、自らを鼓舞して吠え、この日も球数150近くとなる、馬庭投手。早実二番手川上投手の足下をくぐり抜ける、サヨナラ安打。
勝者も敗者も涙、3-2で幕を閉じた、感動のゲームでした。

第105回高校野球選手権大会、準々決勝、後半勝負!2023/08/19 23:44

暑い熱い土曜日、聖地での前売りチケットは完売。全席指定制だと、当日券は販売されないのかな。

第一試合
沖縄尚学の大エース・東恩納は、五回まで面白いように三振取って絶好調、打線も本塁打で2点先制して幸先良かったのですが。
今大会から導入されたクーリングタイム後の六回、大応援団を背負った慶応打線の走者一巡の猛攻に遭い、試合をひっくり返されました。7-2で103年ぶり四強の慶応は、トップバッターの丸太君の快速が見ていて面白いなあ。

第二試合
これも六回までは互角の守り合いゲームと思われたのですが、水戸黄門のテーマが響く中、土浦日大が八戸学院光星の二枚看板を攻略して9-2と圧倒しました。今大会のダークホース、準決勝は神奈川の慶応と、関東対決だ。

第三試合
これまた、打ち合いの予想を覆し、七回まで0-0の守り合い。しかし、打線と言うやつは当たり出したら止まらない、神村学園が終盤、おかやま山陽の二番手投手を打ち崩す。投手も、特に二番手の黒木君の安定感が抜群、いい流れで6-0、初の夏四強。
おかやま山陽は、日大キラーだったり、堤監督が変わった経歴(アフリカで野球指導してジンバブエの代表監督とか)だったりで、話題になりました。そんなチームも、あってイイぞ。

第四試合
勝負は、後半まで保ちませんでした。四回までで8-0だもの、そこまでで、先発投手を引っ込めて、あとは消化試合にしてしまった、仙台育英。昨夏優勝メンバーも多く残り、履正社の二枚看板でも抑え切れなかった打線。
花巻東も、智弁学園戦で好投した葛西投手を始めから投げさせていたら(途中登板で好投したけど)、東北対決はもっと面白くなったかもしれないけど、あとの祭です。
9-4で、仙台育英が、連覇への道をまた一歩。

第105回高校野球選手権大会、第十一日、近畿勢全滅2023/08/17 23:49

履正社負けたー!!!
堅く守り、序盤本塁打で先制されてもすぐ2-2の同点に追いつく、そこまでは悪くなかったけれど。中盤以降、三塁まで走者を進めてもあと一本、たたみかけられない。仙台育英自慢の投手陣を脅かすほどの打撃力(一回戦の浦和学院のような)が無かった。
逆に、確実に送りバントとスクイズで決勝点を上げた、仙台育英須江監督。
19年優勝校と昨年優勝校の激突で、事実上の決勝戦とか他チームに対して失礼なことを言われたりして、確かにレベルの高いチーム同士でしたが。
スコアこそ4-3で競っていても、それ以上に力の差が感じられました。

今日は近畿勢が連続して東北勢に蹴散らされる日でした。5-2で花巻東が智弁学園に勝利し、準々決勝は仙台育英との東北対決。八戸光星も含めて八強に3校の東北勢。
一、二回戦はロースコアで守り勝った花巻東は、三回戦では打ちまくり。智弁学園はエースを後半まで温存していたのだけど、しかしどちらかというと敗因は、これまで打ち勝ってきた打線が封じられてしまったこと。

小倉監督勇退し、今年から新監督に変わりましたが、日大三校は優勝した年の強力打線イメージが強い。今大会では、投手中心の守りのチーム。しかし、エースが本調子ではなかった。変化球を見極められ、直球を痛打される。
7-2で、おかやま山陽が初の八強。偶然だけど、日大系列高校相手に3連勝。

三回戦最後の試合、鹿児島の神村学園がこれまでの二試合と同様、打線が当たる当たる。
北海も熊谷の本塁打などで追いかけるけど、守り切れない。
10-4で神村学園が初八強、あさっての準々決勝でおかやま山陽と対戦。

第105回高校野球選手権大会、第八日、水入りと失策2023/08/14 00:00

昨日が東北の日なら、今日は四国の日。二試合とも、近畿の強豪にはじかれる。
しかし、ABC放送、高知大会で負けた明徳の馬淵監督を高知中央戦の試合解説にお招きするとは。偶然だろうけど。しかも、高知中央メタメタに打ち負ける。
履正社の四番森田、先制タイムリーに二試合連続の本塁打。ヒーローだね。守りの方でバタバタしたのが気になるけど、10-4で快勝。
3回戦は、昨夏王者・仙台育英と対決だ。

初回は阿波踊りが鳴り響きましたが、徳島商の大黒柱・森の投球が、智弁学園の打線に攻略されました。12-6。四国勢は2回戦で姿を消す。

失策が絡み、大きく点が動くバタバタしたゲームが多い中、しびれる守り合い。
しかし、北北海道・クラーク国際は、絶好のチャンスに、突然の雨天中断。
対する花巻東は、長い中断後、投手交代で仕切り直したのが成功。ピンチを脱したあと、2-1と勝ち越し。

本日第四試合は、ドキドキのタイブレーク。
大垣日大・阪口監督79歳!ベンチで微妙にユラユラしながらサイン出すのがなんか可愛い。花巻東が監督選手親子出場なら、こちらは祖父孫出場で、阪口監督のお孫さんによる八回の同点ソロで2-2!
ところが、そんな締まったゲームも延長に入ると、疲労と緊張のためか、ミスが。まずは十回表、おかやま山陽、捕手の悪送球から1点献上。このときの、投手がミスった捕手の頭をたたいて励ます光景にジンとくる。
そして十回裏、今度は大垣日大、二死までいったのに、四球で満塁。そこから、運命の一投、バッテリーミスから、4-3サヨナラ。おかやま山陽が3回戦へ。

第105回高校野球選手権大会、第七日、東北対決再び2023/08/12 23:37

第四試合 仙台育英8-2聖光学院
この暑さの中、甲子園の前売りチケットは完売だそうで、確かに、外野席もお客さんいっぱい。多くのファンのお目当ては、おそらく、この日ふたつ目の、東北対決。
昨夏、東北初の優勝を果たしたうえに「青春って密だから」で大きな共感を得た、仙台育英。
昨夏、その仙台育英に準決勝で大敗した、福島の常連チーム・聖光学院。
意地と意地がぶつかり合う、レベルの高いチーム同士、見応えのあるゲームとなりました。
両チームとも、1回戦は大量得点を奪って快勝でしたが、仙台育英は、失点も多かったという反省点もありました。
2回戦での東北対決では、その点を修正してきました。早めの投手交代。
聖光学院は、先制されても本塁打で追い上げ、中盤までは2-3と競っていたのですが、終盤突き放されました。仙台育英の湯浅選手、一人で5打点くらい取って大活躍。
昨年の王者は、今年も、強いぞ。

第105回高校野球選手権大会、開幕、アツアツ2023/08/06 23:31

甲子園の風に台風の影響が見られる中、山崎育三郎のイイ声で大会歌、理想の上司像NO.1の栗山監督の始球式で、今年の夏も、始まりました。

第一試合
長野・上田西が四回に2-2に追いついてから、素晴らしい守り合い。しかし、九回に決めきれなかった。延長から、3番手投手が連打を浴びる。
土浦日大はソロ本塁打で先制、スクイズで追加点、先発投手もリリーフもたいへん安定していて、延長での反撃につなげました。8-3で開幕戦勝利。

第二試合
東東京の共栄学園は初出場。甲子園常連の聖光学院に大差をつけられるのは、ある程度想定の範囲内でした。しかし、最後まで笑顔でフルスイングする好チーム。代打の選手が勢いよく素振りするのに観客が沸く。
9-3、点差はついても、最後まで盛り上がりました。

第三試合
青春って密だから。
連覇を狙う昨夏の優勝校が、初日から登場。対するは関東の名門、埼玉浦和学院。注目の好
仙台育英、初回から攻撃力爆発。三回には2本の本塁打もあり、さらに大爆発。序盤で9-0、試合は決まった、と思って夕飯の支度をしていたら。
浦和学院も、四回と七回にビッグイニング、9点をもぎ取った。陽の落ちた甲子園に、ボコボコボコの打ち合い。しかし、浦和は、仙台育英の打線を抑えきれませんでした。
19-9、昨夏の選手も多く残る王者が、殴り合いに勝利.