大阪大会決勝、2023夏2023/07/30 16:27

よくよく確認すれば、今年は試合開始が10時から、出遅れてしまった。
毎日暑いからねえ、試合の流れは切れるけど、イニング間の給水タイムも致し方ない。

府では毎度おなじみの対戦の両チーム。
昨日の準決勝では、王者・大阪桐蔭は箕面学園相手に延長までもつれ、攻撃力の不足と土壇場の底力を見せられましたが、この試合は、主将でエースの前田が出ていなかった。この絶対エース、この夏あまり投げていないのは、温存なのか不調なのか。
しかし、甲子園のかかったマウンドには、やはり先発してきた。
履正社高校は、昨夏まったく打てなかった好投手を、打ち負かした。二回に内野ゴロで先制、四回に連打で追加点。
そして、福田投手の安定感がスバラシイ。被安打3,四死球3完封お見事。
大阪府内でライバルと言われながらも、対戦成績では大きく負け越していた履正社、3-0で甲子園の切符をもぎ取った。
おめでとうございます。

第95回センバツ記念大会、決勝、初優勝2023/04/01 17:29

7-3
甲子園まで観戦しに行った昨日の準決勝に続いて、決勝も好ゲームでした。
山梨学院、県勢初優勝おめでとうございます。開幕戦から、6連勝!
吉田監督はかつて普通の公立高校チームを長崎初の甲子園優勝に導いた、どう考えても名将ってやつで、山梨に移り10年で、優勝請負人、果たしました。TVのゲスト解説では比較的厳しめなお言葉で、でも試合展開を観るとなるほど監督のおっしゃるとおり、と納得でした。……今大会でのインタビューで、謙虚な言葉が多くてちょっと意外。
エースの林くん、「何での俺が(ヒーローインタビューに)呼ばれないんだ」とのコメントには笑いました。強気、試合中はイイ笑顔。インタビューに呼ばれないのは九回投げきった直後で翌日の決勝に備えて休息するのに専念してもらいたいって配慮もあったのではないでしょうか。
しかし、杞憂っていうか。剛速球の力投型ってわけではないのですが、それでも疲れは在るはず。急速も昨日より抑えめで。ボークで先制点を許した時にはひやりとしましたが、大崩れしない。昨日の広陵戦もそうでしたが、三振は少なく、フライアウトが多め、制球良く四死球少ない(「おおふり」で主人公が優勝するにはこのパターンが理想、という投球内容)。おまけに、反撃のツーベース打って同点ホームを踏むとか、ヒーローだねえ。
打線は、集中打と積極的走塁がお見事。準決勝は劣勢続きで最終回に打者一巡5点でしたが、今日も押され気味の中、六回に大逆襲7点とって試合ひっくり返しました。
準優勝の報徳学院、準決勝では「逆転の報徳」の面目躍如、序盤の5失点を挽回し、大阪桐蔭の春連覇を阻み、秋近畿大会のリベンジを果たしました。山梨学院とは対照的に、3投手をまんべんなく起用して勝ち進んできましたが、今日の決勝は、ちょっと先発投手を引っ張りすぎたか。相手の勢いを止められませんでした。

マスクなし声出し応援も解禁されて、WBCの名言じゃないけど、高校野球が勝利した大会だったと、思いました。ありがとうございます。

第95回センバツ記念大会7日目、選手起用2023/03/26 07:01

今年のセンバツは95回記念大会のため出場校が4つ増えたのは良いのですが、トーナメント表が変則でちょっと見にくい。それでも、七日目にして、全チームが出場し、3回戦へ突入です。

第一試合は南北対決。
クラーク記念国際は通信制で、全国に生徒がいるという、そういう業態の学校も増えるのだろうなあ。しかし本拠地は北海道、ユニフォームの肩には深川の文字。遠方からの応援団の前に、勝利ならず。チャンスは何度もあったのに、内野ゴロの1点止まり。
春に強い沖縄尚学は、初戦は満塁本塁打で先制した後追加点がなくジリジリ追い上げられる試合展開でしたが、今回は中盤追加点も奪い、きっちり守り切る。3-1

第二試合は伝統校対決
ようやく登場の高松商業、劣勢のなか、終盤追い上げ試合が面白くなる。
しかし、そこからの東邦の突き放し方。四球と失策がらみで1点差に迫られ嫌なムードをすぐに振り払う。当たっている主将をすっぱり代走に変えて、「何が何でも追加点取って突き放そう」という監督の意思を示し、それが当たりました。6-3

第三試合は点取り合戦
序盤に1点ずつ取ったあと膠着していた試合が、後半からめまぐるしく動く。劣勢の英明が八回3点本塁打で逆転したときには英明が勢いでそのまま行くかとも思いましたが、九回に作新学院逆転の2ラン。
智弁和歌山を抑えた英明の継投が作新には通じなかった(エースを終盤まで出さなかったのは、やっぱり、調子が良くなかったからかなあ)。作新は初戦でもどんどん選手交代させていましたが、この試合もベンチ入り全員を投入しての勝利。9-8

第95回センバツ記念大会、2日目、優勝経験校2023/03/19 22:13

スマホに変えてから、ラジオをよく聴くようになった。
昨日のセンバツ開幕戦も、健康診断の帰りにNHKラジオとスポーツナビのテキスト情報で観戦したようなもの。映像抜きで、これが結構分かり易い。
映像+テキスト情報だと、かえって落ち着かないのだけど(自分の処理能力不足)。

第一試合 東邦6-3鳥取城北
東邦の主将は、平成最後の甲子園で優勝した石川投手(現中日)の弟さんだと。兄弟そろって野球センスあるのですね。積極走塁で攻め、鳥取城北を振り切る。

第二試合 作新学院8-6大分商
やり直しアピールプレイ、という珍しい結末でしたが、大分商の敗因はそこじゃないよなあ。良く攻めたのに、満塁の好機も作ったのに、たたみかけられなかった。
逆に、作新は欲しいところで確実に加点。どんどん選手交代させていく戦法、冷静なアピールプレイとか、春夏通算40勝、優勝経験校の土台の厚みを感じました。

第三試合 英明3-2智弁和歌山
一昨年夏の優勝校を抑えての、センバツ初勝利。智弁もどこが悪かったってことは無いと思うのですが、攻めきれず、抑えきられてしまいました。
英明は、次戦も優勝経験校の作新学院。再びのジャイキリあるか。

第104回全国高校野球選手権大会、決勝、悲願と躍進2022/08/23 00:00

仕事帰りの電車の中で。青いメガホンってことは、山口県出身の野球ファンかな。

8-1
仙台育英高校、悲願の初優勝おめでとうございます。
下関国際高校、躍進の準優勝おめでとうございます。
選手の疲労度から今日の決勝は育英有利かと思っていましたが、スコア見ると中盤まではいい勝負だったようです。平日お仕事で見られなかったのですが、スマホで見た優勝監督インタビューに泣きそうでしたね。
そう、彼らは、新コロのために中学の卒業式もウヤムヤのままで高校生活が始まり、制限の多い中で活動してきた世代なのだ。そんな中でも腐らず頑張ってきた君に、栄冠は輝く。

今年は準決勝を甲子園へ見に行きました。オンラインでチケット(外野)買って行きましたが、土曜なのに当日券も販売されていました。
東北初の優勝は地域を牽引してきた仙台育英だろうと思ってはいましたが、18-4で聖光学院がボロ負けするとは思わず。戦力充実と思われていたけど、投手陣調子出ず。逆に仙台育英は序盤に大量リードで選手を休ませることができました。
もう一試合は、両チーム安打数も失策数も同数で、それぞれにミスも好プレーもあった中、最終的に8-2と点差が開きました。攻撃時のもう一押し、守備時のもうひと踏ん張りの差。これまで踏ん張りどころを三振取って切り抜けてきた近江・山田の力投が効かなくなり、近江応援で震える球場で強い精神力を持ち続けた下関国際。春の一位二位を力でねじ伏せ、初の決勝進出。

第104回全国高校野球選手権大会、準々決勝、打て打て2022/08/18 21:55

平日で朝から雨にもかかわらず、けっこう外野席埋まってる。今日のお客さんはラッキーですね。トリプルプレーとか、大阪桐蔭が終盤追い越されて敗退するとか、珍しいシーンに出会えて。

仙台育英6-2愛工大名電
近江7-6高松商
下関国際5-4大阪桐蔭
聖光学院10-5九州学院

春夏連覇ならず。
山口県の高校野球ファンは大歓喜ですね。この勝ち方しかないって感じです。守り勝つのは至難なので、打ち勝つ(最低でも二桁安打打てる攻撃力)野球で、でも早い段階でリードを奪ってしまうと大阪桐蔭打線逆襲のいとまを与えてしまう。取って取られての展開の中で、最終回に初めて1点勝ち越し(4番のタイムリー!)、その裏、攻め込まれながらも守り切った。お見事。

愛工大名電は、自分たちがやりたい野球を、逆に仙台育英にやられてしまった。積極的な走塁に小技を交えて攻め込む。序盤から点差が開くと細かい野球がやりにくい。投手力ばかりが話題になるけど、宮城の名門校は攻撃も隙がありませんでした。

センバツ優勝校が敗れた一方で、準優勝校は辛勝。試合に勝って勝負に負けた感はあるかもしれません。主将対決では高松商業の浅野君が本塁打を含む3安打で圧勝。失策がらみで失点も、けっこう厳しい打球に見えました。不運。
近江の山田君も4番としては2打点だけど、投手としては四死球増えて、足つって降板。1点リードを二番手投手が死守したのは、好材料。

直江がマウンドに上がったとき、九州学院はすでに9失点。今日の大阪桐蔭もそうでしたが、前半を二番手三番手投手でしのいで後半エースを投入して終盤勝負、というパターンが増えた今大会。しかし、好調聖光学院打線を抑えきれず。二年生エースが投げてからは互角だったのになあ。

第104回全国高校野球選手権大会、十一日目、八強2022/08/16 23:59

夏の甲子園も、もう終盤。
今年は横浜、智弁和歌山、天理、明徳義塾など、出場回数20を超える実績と実力がありファンにおなじみのチームが二回戦超えられず。ジャイキリの大会?それはそれで、楽しい。
八強に残ったチームは
・仙台育英:ジャイキリの傾向に飲まれることなく、充実の投手陣(失点すると惜しげも無く投手交代できる)で三回戦も初出場校を抑えて準々決勝へ。
・愛工大名電:春に強いイメージだけど。亡きチームメイトと共に。守備が堅くて捕球後のスローイングを安心して見ていられるなあ。
・高松商:主将の一番ホームランバッターくん、面構えが高校生に見えない貫禄。半世紀以上ぶりの八強の戦いを、三回戦のバントミスを修正して臨めるか。
・近江:ピンチは三振で切り抜け、満塁本塁打までやらかす主将・山田。スロースターターな彼は先制点を献上しがちで、そこから逆転で試合を盛り上げるヒーロー・システム。
・大阪桐蔭:王者の圧力は相手の失策を誘うのか、三回戦の二松学舎大付属のらしからぬミス。エースの完封もあり、万全。
・下関国際:三回戦で中国地方対決を制し、準々決勝で王者に挑む。好調な打線で、あの投手陣から点をもぎ取れるか。
・九州学院:「村神様」の弟・村上選手(顔!そっくり)の打撃がクローズアップされるけど、三回戦を完封した2年生エース・直江君もイイじゃないか。
・聖光学院:この夏は日大三、横浜、敦賀気比、と甲子園優勝経験のあるビッグネームを撃破。敦賀気比打線を1失点に抑える守備力。

去年みたいな近畿大会!?なことにはならずまずまず地域的に散っていますが、関東勢は八強に残らず。打倒・大阪桐蔭を果たすのは、どこだ!!!

第104回全国高校野球選手権大会、九日目、VS関東2022/08/14 16:10

日曜日、二回戦最後の三試合、東京・関東から3チーム。

朝寝坊をよそに、第一試合から好ゲーム。
前半は点を取っては取られ、また取り返す展開。後半は3-2のままで守り合いが続き、そのまま勝利した聖光学院、甲子園での対横浜戦初白星。横浜は聖光学院の攻撃をよくしのいだけど、打てなかったなあ。

地元・兵庫の公立高校登場で、第二試合は大応援。
しかし社高校、前半は防戦一方。7-0になった時はもうこれで終わったか、と思われましたが、七、八、九回でジリジリ追い上げました。ああ。序盤の失策が無ければなあ。
二松学舎大付属は、勢いに乗る大応援の後押しにも慌てず騒がず、7-5で逃げ切り。

センバツ王者が、第三試合で力を見せつける。
とにかく大阪桐蔭の攻撃時間が長いので、「鎌倉殿のテーマ曲は改めて聴くと格好良いなあ」って感じにブラバン演奏を堪能する試合になってしまった。守る方でも、一回戦では出なかった前田投手が、面白いように毎回奪三振。追い込まれると決め球のチェンジアップを打てない。この投球はもう少し見ていたかったけど、大量得点もあって五回までで引っ込みました。この試合、代打もばんばん出して、大阪桐蔭登録メンバーほぼ全員甲子園でプレイしたんじゃないの。
聖望学園だって激戦区・埼玉を勝ち上がってきたんだから、もう少し競り合うんじゃないかと思われたのですが。19-0。
三回戦で対戦する東東京・二松学舎大付属、どうする!?

第104回全国高校野球選手権大会、八日目、変則2022/08/13 23:39

浜田5-3有田工
九州学院14-4帝京第五
国学院栃木5-3智弁和歌山
敦賀気比8-6市立舟橋

今年の夏の甲子園は、日程が変則的。大会開始前にコロナ感染が発覚した4チームの初戦が最後になるように。一年前だったら即出場辞退だったでしょうから、ナイス配慮。ですが、チームに感染者が出ると回復を待つまで練習ままならず。今日の第二試合は荒れたゲームで点差も開きましたが、愛媛・帝京第五高校もこれが本来の力ってことはないでしょう。
そして、満を持して、49チームの最後に登場(本当なら七日目のはずが、変則日程のため八日目に)した、昨夏優勝・智弁和歌山。
対するのが、開幕ゲーム快勝した国学院栃木で、試合前半を3投手で細かくつなぎ智和歌強力打線を抑え、六回からエース盛永(気迫!吠える!)を投入して後半勝負。このシンプルで分かり易い作戦がきれいにはまる。一回戦でも見せた積極的な走塁もあって勝ち越し、さらに主将のソロ本塁打まで出て突き放し、最後はエースが昨夏王者の反撃を封じた。
大阪桐蔭対抗馬、最有力(近畿大会で勝っているからなあ)チームが、初戦敗退。
「新世界」コクトチ、台風の目となるか。

第104回全国高校野球選手権大会、二日目、大黒柱2022/08/07 23:10

第一試合 八戸学院光星7-3創志学園
継投VS大黒柱。
岡山・創志学園は終盤満塁のチャンスを活かせなかったのが痛かった。逆に、捉えられたエース・岡村に、この夏退任の長澤監督は、最後までマウンドを託しました。

第二試合 愛工大名電14-2星稜
伝統校対決。接戦が期待されましたが、二回までに10点差ついて早々に勝敗が決まってしまう。愛電がおなじみの足攻を絡めたのびのび攻めるのに対し、センバツで活躍したマーガードがピリッとしないままで。
野球は九回二死から、最後までわからない。なのですが、序盤でここまで点差が開き、この暑さを思うと、コールドゲームを考える必要も出てくるか……。

第三試合 鶴岡東12-7盈進
と、思ったら、序盤失策でグズグズだったチームが中盤立て直してちゃんとゲームを作ることもあるからなあ。広島・盈進は全員野球で序盤の劣勢を跳ね返そうとしたけど、山形・鶴岡東の3本塁打で突き放される。

第四試合 近江8-2鳴門
センバツ準優勝VS一回戦敗退。
と言うと差があるように聞こえますが、それでも楽しみな一戦だったのは、鳴門は大阪桐蔭との接戦だったから。公式戦であの打線を3点に抑えるって、間違いなく全国屈指のディフェンス力、投手力。
が、その守備力を以てしても、申告敬遠されてしまう近江・山田。四番打者としてもエースとしても、力強い存在感。高校生に対して「鉄人」なんて言うのは変な感じですが、確かに走者を負ってまともに勝負するのは怖い。
しかし、大黒柱一本で滋賀を勝ち抜いてきたはずもなく、敬遠後に2点タイムリー、逆転!
鳴門は監督不在(コロナ??)のハンデもありました。冨田投手は近江打線に球数増やされて、降板。