第93回全国高校野球選手権大会、決勝、監督さんを男にしよう2011/08/20 12:16

 光星学院のエース・秋田の負けん気強そうな面構えがけっこう好きなんですが、しかし、日大三校打線にメッタ打ちにされ、七回途中で降板。
 まあ、その辺は予想できないでもなかったのですが、驚いたのは、日大三の吉永投手のデキです。5安打完封。今大会ほとんど一人で投げ抜いて絶対疲労があるはずなのに、最後の打者を三振にしとめたのが本日MAX145キロ。
 光星打線は、初回から大きいのをポンポン打ってましたが、結局フライを打ち上げるばっかりで、ほとんどチャンスらしいシーンを作れなかった、完敗でした。
 東北勢のレベルが向上してきている昨今、実際に強いチームが甲子園を沸かせてくれるのですが、頂点にたどりつくまでにはもうひとつ、足りない。
 やっぱり、一部の学校が全国から選手を集めてチームを作って強くなっても、その地域全体の底力にはならないし、地力のあるチーム作りは難しいんじゃないでしょうか。東北・被災地代表みたいな言われかたされても、
「ふるさとのために」とは言えないんですよねえ、光星は。
 日大三で印象的なのは、「監督さんのために」そういう風に言うんですよねえ、選手たち。ある意味、優勝よりも幸せなことだと思います。高校野球って、指導者の力が大きいなあ。
 あと、四番の人だったっけ。昨春の決勝でエラーをして失点してしまった悔しさを語っていた子。
 苦い思いを、力に変えて。
 おめでとうございます。

日大三11-0光星学院