「七夜物語」2013/08/04 23:15

 上下二冊に分かれていて、でも思ったより短いお話でした。
 ていうか、川上弘美が小学生を主人公にした児童文学チックなファンタジー冒険小説を書くなんて!しかも、新聞小説で。・・・・そういや、宮部みゆきも、以前そんな異世界冒険譚を新聞に連載してたなあ。女性作家が、一度はとおる道なのかなあ。
 正直、いつもの川上弘美作品と違って、ちょっと説教臭い感じがしました。そうやって、作品テーマを分かりやすく描いているんですが。
 珍しく三人称小説ですが、その語りの中に、いつもの「川上節」を感じることはできます。
 現在よりも少し昔な時代で、空想好きな小学生のヒロインは、作者の子供時代ってこんなんやったのかなあ、とも、思えました。
 図書館で不思議な本を手に取ったさよと仄田君が、「夜の世界」で七つの夜を経験し、成長していく。「生きる」物語。

第95回大会、三日目、センバツ王者去る2013/08/10 23:56

鳴門12-5星陵
作新学院17-5桜井
福井商4-3帯広大谷
仙台育英11-10浦和学院

 一回戦屈指の好カードは、乱打戦で仙台育英がサヨナラ。
 春の優勝投手で、夏の埼玉大会では完全試合もやらかした小島投手が、まさかの大量失点。
 それについて、以下のような原因が考えられます。
①仙台育英の打力が凄かった。
②こんだけ暑けりゃ、投手も本調子では投げられへんやろ、足もツルやろ!

マジで暑いです。
仙台よりも浦和よりも、関西の方が暑いんじゃないでしょうか。
風が吹いていても全然涼しくない。日陰になった屋外でも、閉め切った室内とあんまり変わらない。じっとしていても暑いのに、彼らはどうやって全力投球なんてできるのでしょうか。
ていうかもう暑すぎて「あつい」という日本語では何かが見当違いな気すらしてきます。今年は自宅でもクーラーつけてます。
明日はアイスを買いに行こう。

試合後、ボロ泣きだった小島投手、二年生。二年生だからこそ、三年生の最後の試合をこんな形にしてしまったことが悔しいのでしょう。
また、来年、戻ってきてほしいです。

第95回大会、四日目、盛り上げる初出場2013/08/11 23:51

 今日もまた、狂ったように暑い。
 でも、この熱闘の前では、気にならない。

第一試合 上田西5-7木更津総合
 上田西の校名ロゴが格好良い。デザイナーさんいい仕事してるなあ。
 初出場なんですが、実に楽しげに、のびのび試合してくれました。TVの解説者さんいわく、「9.回のうち8回までは勝っていた」
 しかし、五回の7失点が、痛かった。二番手投手がいい投球してくれただけに、ダメージが少ないうちに継投してくれたらって、思いました。
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第二試合 沖縄尚学8-7福知山成美
 点の取り合い。おそらくは、今大会5本の指には入るであろう好ゲーム。
 沖縄尚学は代打成功に、三投手の継投もそれぞれの役割を果たして、全員野球って感じが良かったです。
 福知山成美も、投手の気合の入った投球に、一点差に迫った最終回の攻め、好守備もあって、魅せてくれました。

第三試合 弘前学院聖愛6-0玉野光南
 青森代表と言えば、聖光か青森山田の二強のイメージが強いのですが、そんな中で地元の高校生を集めたチームが甲子園初出場。しかも、安定感のある投手に、主砲の本塁打を含む二打点。いいチーム。
 いよいよ、東北地方のチームが優勝旗に手が届く環境が整ってきたなあ。

第四試合 西脇工4-1石見智翠館
 日本のへそ、西脇工も、激戦区の兵庫から、初出場。
 このチームも、安定感がありました。投手は力強いストレートと決め球の変化球が効いていました。ミスが少なく、しかし好機では地道に単打を積み重ねて得点を挙げていく。
 派手さはないけど、強い。

 ものすごい暑さの中、ものすごい汗を流して飛ばしながら、ものすごく楽しそうに野球をしている球児たち。素敵です。

第95回大会、五日目、九州対決2013/08/12 16:50

 今日も暑いです。暑い中で食べるカレーは何故にあんなに美味なのか。

 今日の三試合目から、二回戦に突入

前橋行橋1-0岩国商
樟南1-0佐世保実業
延岡学園4-2自由が丘


 少ないチャンスをモノにする。
 今日は三試合とも接戦。ビッグイニングが目立つ今年の大会の中で、渋い守り合いです。

第95回大会、六日目、点差がついても熱い2013/08/13 11:08

今日も死ぬほど暑いですが、朝の九時には早くも満員御礼となった甲子園球場。

第一試合 横浜7-1丸亀
ビッグネーム、横浜。渡辺監督のお孫さんを含め、二年生中心のチームなので細かいところが粗い感じもしましたが、それでも強大なチーム
三番バッターは5安打、四番は本塁打。投手は速球135くらいですが、多彩な変化球でストライクを取れる。
てなわけで、実力差は歴然なんですが。
それなのに、試合は面白かったです。点差が開くと、集中が切れてズルズル悪循環にはまってしまうチームも多いのですが、丸亀高校はしっかり食らいついていました。
最終回の反撃には、感動しました。
練習環境に不利だと言われていますが、がんばれ、公立高校。

第95回大会、七日目、優勝候補でもキビシイ2013/08/15 00:48

 ブラスバンドに気合入ってる学校は、流行りの曲を取り入れたりしていますが、今年時々聴く「あまちゃん」のテーマ曲は、ノリが良くて楽しく応援できそう。定番曲になるかな~

 寝坊してしまったのですが、やっぱり、行ってきました、甲子園球場。大気に残る朝の冷気に励まされ、高速道路のおかげで影になった43号線を走る。
 保冷バックには、保冷剤と凍らせた飲み物とキュウリとグレープフルーツとタオルを突っ込んで。

 第一試合 富山第一5-0秋田商
 四回途中から見られました。内野席チケットはもちろん売り切れているので、外野席の上の方、まだ日陰があって風の吹く辺りは、涼しいものです。
 秋田商も安打は出ているのに、あともう一本が足りなかったなあ。

 第二試合 済美9-7三重
 影は短くなって行き、太陽光線がデニムに突き刺さる。暑いっていうか、痛い。
 それでも、思ったよりしんどくなかったっていうか。近年は、満員御礼を早めに出しますね。以前は「お立ちになって席を詰めてください、一人一席です」コールを三回くらい繰り返して、通路にも大勢座って立ち見もたくさん出ていて、飲み物の売り子さんも営業に来られないくらい。一人でも多くのお客さんに観戦してもらえるように、と。
 私も、立ち見になったこともあり中に入れなかったこともあります。せっかく球場まできたお客さんたちが、スタンドに入れず帰されてしまう様子を見るとシンドイ気持ちになりますが、しかし本気でギチギチに詰め込まれると、その人口密度の高さだけでグロッキーですからねえ。
 そんな中での試合ですが、話題の二年生投手が、いきなり二失点。
 その後はずっと0が並んで行ったので、安楽投手は立ち上がりが凄く悪いのかなあ、と思っていたら、9回に五失点。
 点差がついて試合も終盤なのに盗塁してまで点を取りに行って、上甲監督厳しく攻めるなあって思っていたら、9回に五失点。
 多くの高校野球ファンが「日本文理」の7四文字を思い浮かべた、9回五得点の三重高校。
 ようするに、二年生投手はまだまだ甘くて、上甲監督の一点でも多く点を取ろうとする姿勢は正しくて、打線は乗ってくると怖いってこと。

第三試合 常葉菊川5-3有田工
 スタンドを、レフトからライトへ移動し、外野席最上段を確保できました!ここは涼しいです。日陰で天然の扇風機。
 初出場の有田工に頑張ってもらいたかったのですが。常葉の機動力を刺したり、二点本塁打を打たれた後すぐに二点取り返したり、くらいついてたんですが。

第四試合 大阪桐蔭4-3日川
 カレーの列に並んでいたら、日川の先制スクイズを見逃した!(通路のモニターで観てたけど)。カレー列長すぎ、遅すぎ、残念、なんのために球場まできたのやら。
 前半は完全に日川ペースの試合だったのですが、日川投手陣、コントロールが悪すぎる。こんなに四死球が多くてなんでこんなロースコアになったのか、不思議なくらい。
 日川打線も、四番の子とか結構いい当たりを出しているのですが、それでも、9回表セカンドゴロで試合終了なハズだったのに。
 なんとまあ、絵にかいたようなお手玉で、今大会初の延長戦で、点灯ゲームになってしまうとは。
 こういう、完成されきっていないあたりが、大阪桐蔭の伝統な気もしますが。
 勝敗の差は何だったのかなあ。
 敗れはしましたが、楽しげに揺れる日川の人文字、アルプススタンドもまた、チームと同様とても好印象でした。

第95回大会、八日目、力強く2013/08/15 23:53

福井商2-1聖光学院
作新学院4-0熊本工
常総学院4-1仙台育英
鳴門6-5修徳

 今日は四試合とも、高いレベルで接戦を繰り広げてくれ、なんかお腹いっぱいです。
 聖光学院なんて四番の園田をはじめ、今年もいいチーム。でも、コツコツ犠打で送って確実に好機をものにする、福井商の「自分たちの野球」がちゃんと通用しました。それも、エース温存で。チーム力です。
 打線が封じられて敗れたものの、エースの力投、バックも良く守って作新学院の好調な打撃力を抑えて、緊迫感のある試合にしてくれました。
 打撃戦だと思っていたのに投手戦になった第三試合は、前半はわずかに仙台育英ペースでしたが、六回に初安打が出てからは常総学院がリードを奪う。しかし、両チームいい守り合いでした。
 そして延長までもつれた第四試合は、鳴門のバットの振りが強力。好きな言葉が「白米」な四番バッターが、本塁打を含めた4打点。このまま鳴門ペースかと思ったら、修徳打線も負けてない。しかも、打つだけでなくて守備もバントも鍛えられた両チームで、締まったゲーム。
 とにかく、今日は、力強い四試合でした。

第95回大会、十日目、近畿勢全滅2013/08/18 00:17

 仕事から帰って来て、大阪桐蔭の三回戦敗退を知る。
 うおおおおおおガッカリして米を炊く気力もなく、今夜は梅酒のソーダ割りとコンビニスイーツで晩御飯。ダメな大人な感じです。
 センバツに続いて、近畿勢はひとつも八強に入れませんでした。夏が終わった・・・・

花巻東7-6済美
明徳義塾5-1大阪桐蔭
鳴門17-1常葉菊川
日大山形5-2作新学院

 明徳は桐蔭に昨夏のリベンジを果たしておめでとうです。しかし、しっかり打ち合って打ち負けるならともかく、桐蔭が負けるときってこんなんが多いなあ。

第95回大会、十一日目、八強そろう2013/08/19 00:03

 今年は接戦が多かったのですが、今日は四試合とも、大差がつきました。序盤は互角に見えても、終盤投手が捕まって大量失点してしまう。

常総学院9-1福井商
延岡学院10-0弘前学院聖愛
前橋育英7-1横浜
富山第一8-0木更津総合

 福井商は、コツコツ犠打で送って少ないチャンスをモノにして勝ち上がってきたのに、今日はなんか、送れない。相手投手のけん制が上手いこともあったのかなあ。
 しかし、それでもこのチームは、強振より犠打の方が確立高そう。
 無死三塁で三連続三振とか、一死一、三塁で併殺とかやって、ペースを掴めなかった。

 林檎の国の地元っ子を集めた聖愛には、期待していたのですが、大敗。大差の付いた中での笑顔が、かえって泣けてきます。

 高橋こうな君二年生の投球が注目を集める前橋育英ですが、この日はとうとう、甲子園初失点。
 しかし、この日は打線も一味違いました。これまで二試合で一点ずつしか取れなかったのに、今日はタイムリーに二者連続本塁打にスクイズに、自由自在に得点。
 二年生主体とはいえ、横浜相手に大差で勝利。この夏で、進化している感じ。

 木更津総合の「全力校歌」は好印象だったのですが。エースが登板できない不運もあったのでしょうが、どちらにしろ、富山第一のバッテリーに抑え込まれちゃったからなあ。
 富山第一は、二試合連続完封。

 今年から準々決勝が一日四試合行うことになって、とても楽しみなのですが、お仕事なんですよねえ。
 明日は、四国vs東北が二試合に、関東対決が一試合に、北陸vs九州が一試合。
 優勝候補本命に挙げられていた浦和学院や済美や大阪桐蔭や仙台育英などは残らず(明徳は残ったけど)、初出場校二校がダークホースで、ここまで勝ち上がってきました。
 優勝旗を手にするのはどこか。予想しがたい今年の甲子園。

第95回大会、ちょこっと感想2013/08/24 12:03

 甲子園の熱戦が過ぎて、関西にも涼しい雨が降ってきました。
 開催期間中、とにかく暑くて熱かった大会を、ちょこっと振り返ると。

 前橋育英、初出場初優勝おめでとうございます。
 夏は攻撃力、と言われるんですが、今年は守り勝つチームが接戦をモノにしていき、てんっぺんを取りました。チーム打率三割行かない優勝校。
二年生エースの力投。フォークがよく落ちること。野手陣は、失点の絡む失策もポツポツあるんで決して鉄壁じゃないんですが、それと同時に投手を助けるいいプレーもあって、なんか、高校野球らしいチームです。

準優勝の延岡学院。エースが登板できない不運を、三投手継投と好守備でカバーし、コツコツつなぐ打線で勝ち上がってきて、これもチーム一丸って感じで好ましいのですが。
しかし、だったら敗因は何かっていったら、やっぱりそこなのかなあって思うのです。ゲームを支える大黒柱としてのエースと、ゲームの流れを呼び込む本塁打を放ち、超高校級の投手を打ち崩せるスラッガーの、不在。

二年生エースの活躍が多い大会でもありました。超暑い中、体調を崩さない方がむしろおかしいくらいに思えるほどですが、それでも、夏の大会を制するのは意外と、絶対的エースが存在するチームが多いんですよね。継投のチームの方が体力的に有利なハズなのに。
エース一人の実力が複数投手継投に勝る、というよりは、精神的なモノなのかと思っています。俺がゲームを支えるんだという「大黒柱」の気概と、一人で頑張る投手を支えようとするチーム全体の、気迫。何年か前の佐賀北高校は、投手二枚看板で優勝しましたが、あれはあきらかに「抑えのエース」の方が大黒柱として存在していましたからねえ。

 大会前半はホームランが量産されて過去最多の予測もされていました。最近の高校生は、体作りにも力を入れてパワーありますからね。しかしそれにも拘わらず、打撃自慢の優勝候補が次々と甲子園を去って行って、総数は抑えられてしまいました。ほんと、今年は守備力の大会でした。

 とにかく暑かった。それにも拘わらず、大会期間中のお客さん総数は、ここ5年では最多なんだそうです。話題の強豪校や地元関西のチームが早々に消えていったというのに。
 初出場校が多かったからか。東北勢の躍進(ちゃんと地元出身者を中心にしたチームで)のためか。
 なによりも、連日の好ゲームが、お客さんを球場へ呼び込んだのだと、思いたいです。