「天の茶助」2015/07/05 14:38

「デスノート」////書かれたことは必ず実現してしまうダークファンタジックサスペンス。松ケンと藤原竜也が大変ハマリ役だったので、実写ドラマ化は(好きな役者さん出ているけど)ちょっとヤダな。



ファンタジックコメディかと思っていたのですが。B級映画ってやつ?人間の運命を描く脚本家がいて理不尽な運命はヘボ脚本家のせいで、でも強い意志があれば脚本通りにはいかない、というトンデモ設定のおかげで、あらゆるご都合主義が許されてしまう。
主演の松山ケンイチの解説ナレーションとカオスな沖縄カルチャーと、私の苦手なグラグラ画面、やっぱりカオス。

「百年の孤独」2015/07/11 10:21

コロンビア人作家の作品って、読むの初めてです。
ノーベル賞作家、ガルシア・マルケスによる、67年のベストセラー。昨年著者が亡くなって、話題になっていた作品です。
ストーリーは、とても説明しづらいです。
ノリは、古事記を読んだ時の印象に近いです。神話的イメージがあります。
マコンドという町を舞台にした、変人ぞろいのブエンディア一族を描く年代記。彼ら、彼女らは、猛烈な執着と熱狂、その反動の絶望と引きこもり体質、そして寂しい孤独の影があります。家族の物語なのに、みんな孤独です。
巻頭に家系図が乗っているのですが、何度も同じ名前が繰り返されます。だから「ここに書いているアルカディオさんはどのアルカディオさんだっけ?」という感じでこんがらがってきます。
時間軸も、たびたび遡ったり先に飛んだエピソードが挿入されたりします。人物中心記載なためでもありますが、作者の意図でもあるのです。
だから、ややこしくても年表なんていりません。何代にも渡って、何度もゼロに還っていく虚しいまでの反復がミソだから。
ラスト、この物語が初代ブエンディアの友人だった錬金術師が暗号で記した100年に渡る予言の書であることが明かされるのです。
電車読書は失敗でした。結構長い物語ですが、時間を取って一気に読んだ方が絶対面白かった。

大臣とデザイナー2015/07/18 12:01

台風は大変ですが、大風で吹き飛ばされるのか、蚊等羽虫の類がいなくなってすっきりするのは嬉しい。


掌返しっていうか。
東京都知事のおっしゃるところの「朝令暮改」の例文として辞書に採用されそうな事態ですね。
新国立競技場。
驚きましたよ。
ほんの二三日前の朝刊記事(紙面の三分の一強を割いた顔写真入りインタビュー)で五輪担当相が「これがふさわしい」「世界に誇る施設にする」と言い切っていたから。
金曜夜に白紙撤回発表されているのに、少なくとも水曜の朝刊発行までその情報を知らされていなかった大臣・・・・・大臣の言葉が軽すぎて涙モンです。
「遠藤五輪大臣はオカザリですよ」と公式発表されたに等しい仕打ちです(薄々分かってはいたことですが)。
この人は激怒して辞職願を叩きつけてもよさそうなものですが。
いや・・・・平気なモノなのかな、政治家も、他の皆さんも。厚い面の皮と強い心臓をお持ちなのでしょう。
首相の決定が全てっていうか、例の法案の話題を吹き飛ばす大風を持って来たっていうか。
もちろん、計画見直しは大多数の日本人が賛成するところでしょうが。
デザインを変えるなら、今度はSANAAの案で行ってほしいです。
世界的に活躍する建築家ユニット。ラビットチェアのカワイイこと(建築じゃないけど)。左右非対称不規則なラインで、人工物に有機的なイメージを持たせるスタンスが好きです。
金沢の美術館とか、彼らの作品は日本国内にもあちこちあるし、ここまで話題になったスタジアム計画に乗って一般にも広く知られるようになれば、各地の観光資源にもなると思うのですが、どうかなあ。

「妖怪アパートの幽雅な日常」2015/07/19 00:13

ラノベだと思ったら、児童書だった!
妖怪とそれ関係の人たちが集まる愉快なアパートに暮らすことになった夕士くんが、一年かけて成長する物語。
若いうちから苦労してきた割に、主人公の語りが幼い感じで高校一年生っていうより小学生みたいなんですよね。高校生ってこんなものかな?「裏番」などという単語は今時ギャグ漫画でしか使われていないと思ってました。
本作は10巻完結で、2巻以降は普通の子だった主人公がラノベっぽく能力持ちになっていくそうですが、続きを読むかどうかは未定。

大阪大会二回戦、でも事実上の決勝戦!?2015/07/20 00:45

本当は観に行くつもりじゃなかったのです。
でも、前日TVで高校野球ファン芸人が集う番組を観てしまって、無性に観戦したくなってしまいました。

スゴイ車の数。此花大橋のあたりまでくればスイスイ進むはずなのに、車の列が動きません。帰りもバス停に長蛇の列ができていましたし・・・・こういう時、どんなに立派な道路を作っても大量輸送では鉄道に敵わないと思い知ります。
私は原付なのでまだナンボか進み易いし駐車場を求めてうろつくことも無いのですが、しかし二輪は、動けば涼しいけど止まればモロに熱気を受けます。
ようやく到着して、さらに炎天下のチケット列にならんで。
そこまでが、本日の暑さのピークでした。
せっかくチケット買ったのですが、外野が解放されたのでそちらに回りました。初めて入った舞洲スタジアムの外野は座席のないただの草っ原の斜面で、コオロギやらバッタやらがぴょんと跳ぶような所です。
しかし藪蚊が飛ぶようなことはなかったし、座席がない分ゆったり目にスペースを確保して、念のために尻に敷くシートも持参していましたし、何よりその時間帯は木陰が出来て風も吹いていたのが嬉しい。
そんなわけで、少々尻が痛くなっても、ぎゅうぎゅう詰め日差しを浴びまくりの内野席よりは快適と判断しました。
試合は、両チームとも投手が肝となりました。
履正社の投手は、球が速い。そして緩い球で大阪桐蔭打線をくるくる空ブラせる。牽制もうまい。おまけに先制タイムリーまで打ちました。
対する桐蔭の田中投手は、4強に入ったセンバツの時より制球が悪いんじゃないかと思いました。ボール球が多くて、いつ履正社の強振に打ち崩されるかと、ヒヤヒヤした感じで。しかし、終わってみれば被安打7、1失点完投。しかも中押しのスクイズや九回のダメ押し2点タイムリーと、ほとんど田中一人舞台です。
結局のところ、まともな打撃をさせなかったのが勝因。履正社は外野フライが多くて、そういう時は球を転がすことを心がけるものですが、最後まで修正できませんでした。
いきなりの大一番を5-1で勝利して。さあ、大阪桐蔭、昨年持ち返った優勝旗を、チーム全員で甲子園まで返しに行けるか!

堺アート・ワールド20152015/07/21 00:08

アート・イベントだというので書画骨董工芸の類ばかりかと思いきや、個性的な雑貨屋さん大集合!って感じでした。
カーブを描く秒針のビーズが、一秒ごとにキラキラ揺れるクロック。
寄木細工のヤジロベエがくるくる回る。
格好良すぎて普段使いにしづらく思えるほど凝った、革細工のウォレット。
猫写真のカード、豆絵本、木工のアニマル、焼き物、ビーズのスケルトン、型染め手ぬぐい、消しゴムハンコ、似顔絵コーナー、ラインスタンプ。
落書きコーナーにデカデカと描かれた巻うんこ。
ライブペインティングも見ていて飽きない。
小学生たちに混じって弁柄染めワークショップに参加したかったくらい。
大変面白くって、ほんのちょっと覗いてみるだけだったのに、Tシャツやらピアスやら購入してしまう。また、散財を・・・・・
長野の伝統工芸工房という、木製櫛屋。ケース付つげ製2500円の品でしたが、本当に、プラスチックの安価な櫛より髪に優しいのが分かります。もうすこし奮発して極細歯の物を買っても良かったかもしれません。
このイベント、これが第7回だそうですが、私長年この近所に住んでいて今年初めて知りました。
堺市は宣伝とかPRが、下手すぎる。