「あおい」 ― 2016/07/26 23:20
表題作の「あおい」他二篇の短編ですが、短編の方が好きかもしれません。
出会ったその日に、友達の好きな男の子を取ってしまったり、バイト先のスナックのママさんにイジワル言ったり、何となく始めようとしたペンションバイトからいきなり脱走したり。
西加奈子のデビュー作は、やること無茶苦茶なヒロインで、好きになれないっていうかお友達にはなれないタイプ。
でも前に読んだ「さくら」よりは、納得はできます。いるよなあ、こういう不安定な情緒にしたがって生きているタイプ。
しかし、もやもやと、行き場を失った感情の流れ、閉塞感。そこから、洪水のように一気に流れていく、その勢いの描写は素晴らしいと思います。
出会ったその日に、友達の好きな男の子を取ってしまったり、バイト先のスナックのママさんにイジワル言ったり、何となく始めようとしたペンションバイトからいきなり脱走したり。
西加奈子のデビュー作は、やること無茶苦茶なヒロインで、好きになれないっていうかお友達にはなれないタイプ。
でも前に読んだ「さくら」よりは、納得はできます。いるよなあ、こういう不安定な情緒にしたがって生きているタイプ。
しかし、もやもやと、行き場を失った感情の流れ、閉塞感。そこから、洪水のように一気に流れていく、その勢いの描写は素晴らしいと思います。
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