「踊る彼女のシルエット」 ― 2022/08/05 23:22
原題の「デートクレンジング」の方が格好良いと思うのだけど、双葉文庫版で改題されてしまった。あんまり馴染の無い単語ですが、「あなた本当に男とデートしたいんですか、気が乗らないのに無理してない?」ということ。
妊活中のヒロインが、バリバリ仕事していた女友達が婚活にのめり込むのを面白くない、らしくないと思ってしまうお話。仕事に疲れると「結婚」が浮かんでくるのって、ありがちなのでしょうね。
主題は「結婚した女と、してない女とは、付き合いが途切れるものなのか」という、柚木麻子らしいものですが、それにもっと色々な問題を含ませてちょっと複雑になっています。
前に読んだ、腹心の友を描いた「本屋のダイアナ」では、互いの状況が変化しても変わらぬ態度でいられる相手ってステキだ、ということでした。
やることが変わっても、その人の本質、核になる部分は残っているのだから、そこを大事にすれば良いのです。それなのに、実体のあるような無いような「あるべき理想の姿」を押し付けられたり、押し付けてしまったりする。
それを洗い流してしまったら、何が見えてくるのだろう。
妊活中のヒロインが、バリバリ仕事していた女友達が婚活にのめり込むのを面白くない、らしくないと思ってしまうお話。仕事に疲れると「結婚」が浮かんでくるのって、ありがちなのでしょうね。
主題は「結婚した女と、してない女とは、付き合いが途切れるものなのか」という、柚木麻子らしいものですが、それにもっと色々な問題を含ませてちょっと複雑になっています。
前に読んだ、腹心の友を描いた「本屋のダイアナ」では、互いの状況が変化しても変わらぬ態度でいられる相手ってステキだ、ということでした。
やることが変わっても、その人の本質、核になる部分は残っているのだから、そこを大事にすれば良いのです。それなのに、実体のあるような無いような「あるべき理想の姿」を押し付けられたり、押し付けてしまったりする。
それを洗い流してしまったら、何が見えてくるのだろう。
最近のコメント