「日本以外全部沈没」2010/12/02 17:12

 タイトルだけで笑えます。日本が世界にケンカを売った(笑)。
 原作は筒井康隆の(小松左京公認の)短編小説。それをアホっぽく膨らませた映画。

 タイトルどおり、日本以外の世界中が海に沈んでしまうブラック・コメディ。
 真っ先に沈んだのがアメリカ大陸で、真っ先に避難して来たエアフォース・ワン。
 次々と他の大陸も沈んで、当然円以外の通貨が暴落。大金持ちだったハリウッド・スターですらダンボール・ハウス住まいで、ウマイ棒を万引き(なんでか、うまい棒)。
 威張る日本国首相。ご機嫌取りの某国「侵略は水に流しました」「神社にお参りしました」・・・・
 鍋の中で王様のように白く輝く豆腐(アメリカが沈んで原料の大豆が不足しているから)。
 外人メイドを雇うのが日本人のステータス。
 不法外人を「追放」する組織の結成・・・・・・
 歪んでいく社会の中で、触れ合った真心。
 ベタですが、手袋の童話(ロシア民話だったっけ?)がいい感じの挿話になっていました。たくさんの種類の動物たちが、一つの手袋の中で仲良くしている。
 動物達の中に、「人間」はいないのですが。