第86回センバツ、準決勝、激闘と圧勝2014/04/01 22:02

 新職場の上司は名古屋と大阪を行ったり来たりなのですが、今朝の近鉄電車の中で、甲子園応援の方といっしょになったそうです。初出場の豊川高校選手の親御さん。今日勝ったら、今夜は泊っていくぞ、と。しかし、
履正社12-7豊川
 スコア見ると、試合展開がめちゃくちゃ面白い。
豊川が先制し、履正社が追いつき、逆転し、さらに豊川が逆転し、土俵際の九回に主将の本塁打で試合は振り出しに。そして延長十回で突き放して、履正社は初の決勝進出!
豊川の勢いと粘りを振り払い、このまま突っ走ってほしい。
決勝の相手は
龍谷大平安8-1佐野日大
 貫録の圧勝、秋の近畿大会優勝の実力。平安もセンバツ初の決勝進出です。
 佐野日大の田嶋投手も、四連投はキツかったかあ。
 甲子園決勝近畿対決!

大フィル定期演奏会、ショスタコーヴィチ4番2014/04/05 09:42

 普通、音楽家のプロフィール紹介って、有名コンクールで入賞、有名オケと共演、有名音楽家に師事して・・・そんな感じなので、「自宅でアヒルを飼っている」という結びは非常に珍しい。「なんでやねん」と突っ込まざるを得ません(相手の狙い通りと分かっていても)。
 TV番組にアヒルちゃんと出演していたのを観たことがあって、面白そうな指揮者だと思っていました。
 というわけで、井上道義の大阪フィル首席指揮者就任記念演奏会へ行ってきました。
 なんか、踊るように指揮する人でした。

 一曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調、メジャー曲です。
 二曲目は、全然知らないショスタコーヴィチの曲、交響曲4番。
 とっても刺激的大編成オーケストラ。
 ろっくんろーる的な、尖がった衝撃。
 怪獣映画のよう。
 芸術は爆発ですねって感じ。万博公園で太陽の塔とコラボしてほしいくらいです。
 第一音からカーンと木琴が響く。
 コントラバスが10台もならび、ティンパニと共に地響きのような低音を効かせてくれました。そこに木琴やピッコロの甲高い旋律が入ってくるのが印象的でした。
 神秘的なチェレスタの音色で、消えるように終わる。

 ファンタジックな魅力で、魂のお洗濯できました。

「平清盛」2014/04/11 23:02

白波発つ荒れた海に、風に吹き千切られる雲のような題字(書:金沢翔子)。
表紙だけで、感動がよみがえってくるようです。
武士の世を目指して修羅の道を登り、頂へと立った果てに「ここは真っ暗じゃ」と惑ったり、「平家はもはや武士ではありません」と古参の家臣に突っ込まれて一言も返せなかったり、しまいに一族は都落ちして海の藻屑となってしまう・・・・
一昨年の大河ドラマのノベル本、全4巻です。
貴族も王家も武家もいろんな意味で面白かったドラマで、ノベルの方は、脚本を元にざっと筋を追っていく感じで大変あっさりしたものです。しかし登場人物が多いし名前も似たようなのばっかりで、しかも時間の移り変わりや人物の年齢も分かりにくいので、そのあたりの確認も兼ねて図書館から借りてきました。
こういうのは一話あたりがとても短くまとめられているので、通勤読書には向いています。

「ふたりの距離の概算」2014/04/13 09:31

 平成22年刊の本書の前に、同シリーズが四冊あるのですが、そちらは未読。TVアニメシリーズで観たからまあいいか、と。
 普通はそんな中途半端な読み方はしないのですが、「省エネめんどくさがり高校生が校内マラソン大会走らされる」というシチュエーションがとっても面白かったもので、図書館で借りちゃいました。
 走りながら、推理していくお話。学園ミステリに分類されるのかもしれませんが、血なまぐさいモノではなく、学園生活の中での「何で?」を突き詰めていくモノで、ジュブナイル小説という方がしっくりきます。
 後ろめたいことがあると疑心暗鬼になって色々誤解を生んでしまうね、というオチなのですが、ちょっと強引な気もします。
 しかし、久しぶりに、スゴク面白いライトノベルを読んだ感じです。
 主人公による一人称が、淡々として理路整然。である一方で、同じ部活の女の子に対して微妙にモジモジと、距離感をはかろうとするあたりが微笑ましい。
 お友達との会話も、セリフの端々からそれぞれの個性がうかがえて楽しいです。
 すいすいと読めて、後味すっきり。

 何年か前に大学時代の友人M君が、筆者の米澤穂信さんによる別シリーズ作品をえらく推していたのを思い出しました。機会が有ったらそっちも読んでみようか。

ソワレ・シンフォニー「ティターン」2014/04/17 00:33

C.ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
G.マーラー:交響曲1番 ニ長調 「巨人」

 マーラーの1番って春らしい朗らかな曲で、裸で群をなして人を食い殺すようなイメージは微塵もありません(たぶん)。
 しかし、こういうドイツ系プログラムなものだから、昨年の大ヒットアニメを意識したのかと勘ぐってしまいました。単に、指揮の高関健さんが好きな曲のようです。
 昨年、この人の指揮の「田園」が良かったのと、とっつきやすい選曲なこともあって、仕事帰りに環状線に乗って、シンフォニーホールまで行ってきました。
 先々週のフェスティバルホールが、週末に約二時間公演・B席五千円だったのに対し、平日に一時間ちょっと・全席三千五百円。このくらいの中規模コンサートの方がちょうどいい感じです。休憩込みであっても、二時間はやっぱり長いし。
 座席は、最前列ど真ん中でした。シンフォニーホールはステージが低かった。めっちゃ近い。コンマスさんの靴が凄いピカピカなのや切れた白糸が弓から伸びて踊る様子がよおく見えました。
 もう少し離れないと、オーケストラ全体を観ることはできないんですけどね。
 でも、ウェーバーは目の前で音楽が膨らんでいくようで感動、マーラーはノリノリで、とてもいい一時間を過ごせました。