「PSYCHO-PASS ASYLUM 1」2014/12/20 21:16

 2020年中国のバブルがはじけ、世界経済は大混乱、全世界規模で暗黒時代に突入!
・・・・・なんか、普通にありえそうな未来予想図。

 PSYCHO-PASSの2期は色々残念な感じでした。
それでも映画に期待したいと望みを持ってしまうのは、1期が超私好みだったのと、1期の漫画版と過去編の小説版(PSYCHO-PASS/0 名前の無い怪物)も良かったからです。
そんなわけで、もう一冊、PSYCHO-PASS LEGENDシリーズを買ってきました。

「無窮花」 チェ・グソン
 外国人からみたPSYCHO-PASSワールドの歴史観やシビュラ・日本の姿がなかなか興味深かったのですが。
マッキーさんの傍らでなんか楽しげに悪事を働いていたグソンさんが、まさかこんな過酷な経歴の持ち主だったなんて。
とにかく痛い。残酷シーンのナマナマしさに、電車内で気分悪くなってくるほどでした。愛情も憎悪もあまりに激しく、狂気の領域。
その極度な純粋さが、マキシマさんの目を引いたのだなあ。マキシマの旦那の立ち位置のオイシサ、格好よさは流石です。
韓国映画の好きな人にはお勧めです。

「レストラン・ド・カンパーニュ」 縢秀星
 一転して、シュウ君の明るくて前向きなお話で色相をクリアに。
 あんたのせいで女が泣いた。そいつに恋していた男がブチ切れるには十分すぎる理由なんだ。
 幼少時から隔離施設で過ごしてきたとは思えない、人間に対する理解があるなあ。格好良いぜ。とっつあんの安定した頼りがいも良かったです。
 朱ちゃん配属の一年ほど前の飯テロ(異物混入)事件を通して、PSYCHO-PASSワールドの食事事情の歴史と、ご飯は大切だ、というおはなし。
 残酷シーンでビビらせてくれた描写力を料理の場面でも発揮してくれて、ちゃんとおいしそうでした。

初出が14年8~10月号SFマガジンなわりに、主に技術方面で「そんなんアリなん?」と思わされたのが残念だったのですが、まあ、世界観とキャラクターを描くのが主題なので、真面目にSFテクノロジーを考えるべきではないかな。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2014/12/20/7520670/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。