「セトウツミ」2016/07/09 10:55

哀愁あるアコーディオンの調べ。
ただ喋って時間を潰すだけの青春で、何が悪い。

堺市内で撮影された、ということは知っていましたが、想像以上にドンピシャでした。見覚えのある川辺、ビルには地元を代表する食品メーカーの看板、味気ないブロック塀が続く通学路、どこにでもあるような校舎がちらっと映るだけでもちゃんと分かる母校。
明らかに、自分の出身校の周辺ロケだ。原作漫画(未読)もそのまんまこの辺を描いているそうで、作者もここら出身なのだなあ。
お話は、帰宅部の高校生が関西弁で雑談しているだけ、という漫画としても映画としても大変斬新なもの。のっけから「第一話」と出ていて、0話とエピローグを含めて全8話構成、全体でも75分の作品。こんなに地味なのに、クスクス笑いながらいつまでも見ていたくなる不思議。
アクションがあるでもなく、主な場面はほとんど川辺だけ。
さぞかし低予算制作だろうと思わせる作品で、しかしその分主演の出演料は奮発した模様。瀬戸役を菅田将暉、内海役を池松壮亮。なにせ会話劇なので、演技派役者の実力が問われることになる。
そして、大森立嗣監督(「さよなら渓谷」は良かった)による演出なのだから。
堺市も、もっとこの映画アピールすればいいのに。

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