「インビクタス 負けざる者たち」2019/09/22 22:35

2009年のクリント・イーストウッド作品、金曜ロードショウ。
ラグビーものっていうより、マンデラ大統領のカリスマ、高潔さの方が印象的だなあ。
かつてテロリストと呼ばれ長年投獄されていた男が、南アフリカで初の黒人大統領となった。アパルトヘイト終了後の国で、問題は山積みの中、黒人白人の心の溝を埋めるために彼が選んだのが、「白人が大好きなラグビーのナショナルチームを黒人も応援しよう」作戦。
ここで大統領のエライところは、選手は白人中心のままでユニフォームもチームの愛称も変えず、自分たちを差別してきた白人たちの誇りを傷つけることをしなかった。
これがノーサイドっていうのかな、勝った側は敗れた側にどういう態度を示すべきか。
弱小チームが自国開催のワールドカップで勝ち進んでいく。それだけで国中が一つとなって盛り上がっていくってデキすぎだって思うけど、イーストウッドお得意の「実話を元にした」ってやつで。
スポーツの巻き起こす熱狂って、何なのか。
人は闘志を抱く。戦う者たちに対する敬意、勝利をつかんだ者たちに対する賞賛は、理屈抜きで人の心に溢れてくるのだ。

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