「天気の子」2019/09/01 23:38

新海誠監督の新作アニメ映画。メガヒットの前作に比べれば、ボーイミーツガールの要素は丁寧で(「君の名は。」ですっ飛ばした過程を今回はちゃんと描いたなー)、それなのになぜかご都合主義観も強く感じたのでした。
たとえファンタジー要素であっても、それ以外でも、「ナンでドウシテこうなるの?」の部分が曖昧だともやもやするのです。
雨ばかりの東京、というのは今年の夏後半を象徴しているみたいである意味リアル。世界的に問題になっている異常気象をファンタジーで扱うのはどうかとも思う。自然科学については深く考えずに鑑賞しなければならない作品。
この監督特有のキリキリするような切なさは、薄め。リアルを極限まで神々しくする風景描写もは良かったけど、でもやっぱり「君の名は。」「言の葉の庭」ほどの感動はなかったかなあ。
ヒロインの弟君がたいへんたいへんイケメン(外も中身も)なのと、オッサンがいい味。