オープンに2011/02/03 15:07

 八百長自体は「ふーん」て感じですが(ファンの人やアマも含めて真面目に相撲取ってる人や訴訟問題にされた出版社なんかでは大問題でしょうが)、それより怖いのは「ホンマに、メールっていつまでも残されてるんや!」てことです。
 分かっていたことではありますが。うっかりしたメールは飛ばせないなあ。
 情報化社会って言葉がありましたが、今の世の中では隠し事するのは難しいのかもしれません。
 昨年の漁船衝突映像もしかり、で。
 あいまいに誤魔化したり隠蔽したりするのに時間と労力を費やすよりも。
堂々と公表して問題点については「改善するようにします」って言って理解を求めたほうが賢いのかもしれません。

「から騒ぎ」2011/02/06 11:01

 なんか、すっごい百合っぽい。
 仲良くケンカしてるよ、新プリキュア。




 「らぶらぶ大作戦」提案者のアラゴン大公がなかなかチャーミングな格好良さだったのですが、なんでこの人を黒人(テンゼル・ワシントン)が演じて、それなのに弟君は白人(キアヌ・リーブス)なのか、よく分かりません。
 高校の図書室で読んで以来、シェイクスピア作品ではダントツに好き。
 シェイクスピアでは勇ましいor恐ろしい女性が多いですが、中でもベアトリスは、元祖ツンデレというか、皮肉と毒舌の嵐です。
 女嫌い独身主義者のベネディクトが、大公たちの作戦にまんまとひっかかって(シェイクスピアの登場人物たちは、いつも簡単にだまされすぎます)ころっと態度を変えてしまう様は、分かって観ていても、爆笑モノです。
 ケネス・ブラナー監督、脚本、主演。
 吹き替えで観たのですが、字数制限のある字幕よりも独特の台詞の面白さが味わえたと思います(道化を描くには英語のほうが適しているのかもしれませんが)。録画を消さずに繰り返し観たいと思えた作品。
 絵に描いたようなのどかな田舎、その領主の屋敷へ突然大公がやってきて大慌てで出迎え準備、野外の宴で着ける仮面のユニークなデザイン。
 台詞だけでなく映像でも愉快なコメディ感覚がほとばしっています。
 それが、大公の弟の悪だくみによってひどい事態になっていくのですが。
 最後は、仲良くケンカして、みんなで楽しくダンス。

「完全なる報復」2011/02/10 10:17

 LAW ABIDING CITIZEN
 日本でも近年、裁判人制度とか検察の証拠改ざんとか当て逃げ船長の釈放とか、司法のあり方に注目が集まっていますが。
 とにかく、犯行が大掛かりで周到でトリッキーで、なんとなく「ルパンちっく」。ここまでやられたらいっそ痛快に思えてくるのですが、もちろん錯覚です。
 強盗に妻子を殺された主人公が復讐を考えるのはまあ、無理もないのかもしれませんが、そのやり方が徹底しています。これはサスペンスじゃなくてホラーかと思いましたよ。相手を拉致って、気絶しないようにアドレナリンを注射したうえで、手足を切り落とす、体を切り刻む。
 しかし、本番はその後なのです。主人公は早々に捕まって投獄されるのですが、そこからまた、次々と殺されていきます。強盗を弁護した弁護士、判決を下した判事、検察局……
 投獄されたままで、どうやって犯行を行っているのか。
 ラストは不満というか、もう一人の主人公が検事なので、もう少し法の正義を語るような展開でも良かったんじゃなかろうか。
 被害者遺族の気持ちとか、犯人との司法取引とか、極悪人がすぐに野放しにされてしまうぬるい判決とか、正義や真情を深く掘り下げればいくらでも深くなるところですが、そのへんの問題提起はちょっと、かすみがちだったかと思います。
 何よりも、「頭のいい狂人」が次に何をやらかすかに興味が行くので。最強の殺し屋にして最狂のテロリスト、この悪役っぷりが良かったです。

九州より帰る2011/02/15 12:02

 お土産にもらった味嘉の鰻おにぎりをレンジでチンし、それと千鳥饅頭で朝ごはん。

 九州各地で(それ以外の地域でもやってるでしょうが)、ひな祭りイベントをやるそうです。
 中津は19日からなので少し早かったのですが、あちこちにピンクの幟が立ち、商店街のあちこちのウインドウでお雛様がお出迎え。
 九州では柳川のさげものなんかが有名ですが、中津のはどんなでしょう?
 ご近所に新しくオープンしたばかりの「ギャラリー耶馬渓」を覗いてみると、ここにも古めかしい御殿つきの雛人形が並んでいました。明治のものなら、新しい方なのでしょうか。各地のお祭では江戸時代の雛人形がメインですから。
 中津という町、「かつての城下町」というのを押し出して観光産業やる気のようです。町で割と新しい店舗は、ほとんどが木製の看板をかかげ、黒い板壁白い土壁窓に木の格子、という和スタイル。黒い瓦屋根の大分銀行なんか目立ちます。「子育て世帯向け」という市営住宅が建設中だったのですが、これも和風の長屋になっていて最初見たときは和食屋の店舗か何かかと思いました。
 そうやって、ひとつのコンセプトで町を統一しようという試みが随所で見られ、なかなか可愛いものがあります。ただ、どれもこれも新しすぎてあんまり、歴史の風格っぽいものは感じられないのですが。
 町おこし、がんばってほしいものです。

第34回日本アカデミー賞2011/02/19 09:17

 朝の空気は冷たいけれど、日差しは少し、柔らかくなってきています。
 雨水。雪が雨に変わる頃、という意味。

 日本国内だけでも映画賞ってたくさんありますが、TVで授賞式を堂々放送してもらえるのはいいですね。一般視聴者も、なんとなくこのお祭に参加している気分になれます。
 形の整えられたインタビュー記事とはまた違う、役者さんたちの生の声もいいです。妻夫木泣きそうでしたね。あれが演技だとしたらそれはそれでスゴイ。主演男優はトヨエツに取ってもらいたかった気もしますが。「鳥刺し」(観てない)ではなく「今度は愛妻家」の方で。
 俳優部門4つを「悪人」が独占。主演女優は寺島さんが取るかなあ、とも思っていたのですが。まあ、あの四人の好演を思えば納得できます。重苦しい内容の映画でしたが、再上映もされるそうですね。
 しかし、脚本、監督、作品賞は「告白」でした。観てないんですよねえ。人気漫画やベストセラー小説の映画化は、原作人気頼みで安易な気がして敬遠しがち(原作も未読ですが)なんですが、「容疑者Xの献身」みたいに映像化でも成功している例もあるし、偏見はよくないなあ。
 でも、映画オリジナルの良作もどんどん出てきて欲しいのですよね。その点、山田監督は(「おとうと」は観てないけど次の作品には興味あります)エライなあ、と思います。

「沈まぬ太陽」2011/02/20 11:03

 昨年の日本アカデミー賞受賞作品。
 これも、長い長い原作を数時間の映画に縮めてもしょうがないだろうと思っていたんですが、先日TV放送されていたので観てみました。

 すぐにお母さんに会えるよね。
運命のわかれ道。死へのカウントダウンの中で恐怖する人々、残された遺族の苦しみ、ずらりと並ぶ棺桶の列。それが胸に迫るのは、まぎれもなく本当にあった光景なのだと知識として知っているためでもあるでしょうが。
 事実を積み重ねる実録・ノンフィクションではなく、フィクションの世界として再構築されたからこそ表現できる「真実」があるのだと思えました。
 飛行機墜落事故の破壊力が凄くて、その他の部分はなんか淡々としたオマケっぽく感じてしまったのですが。小難しいことがよく分かっていないからですね。
 納得し難いもの。人間社会の理不尽さをずずんと追求した力作でした。
 そいつを乗り越え、あるいは癒されるために用意されたのが、宗教とか大自然とか、小さな人間の営みを大きく包み込むものっていうのは、分かりやすいけど割とありきたりな気もしましたが。
 でも、きっと、そういうものなんでしょうね。
 上昇志向やハングリー精神も私は嫌いじゃないのですが。
 自分たちの小ささを受け入れることで、人は安らげるのかも知れません。

「江-姫たちの戦国-」2011/02/21 00:08

 昨年観た映画では、やっぱり「今度は愛妻家」が印象深かったので、切なさたっぷりの演技を見せてくれた豊川悦治に主演男優賞取ってもらいたかったのですが。
 でも妻夫木くんも、頑張ったよね。それまでの爽やか好青年のイメージから一転して、閉塞感で身動きできない重苦しい役で、新しい顔を見せてくれました。
 結構好きな役者さんで、一昨年は大河ドラマの主演まで務めたのに、しかしあれは脚本も演出もひどくって、私あんまり観てなかったんです。

 今年も、同じような感じになるのかなあ。
 言ってることもやってることもコジツケくさくて全然説得力がなく、おかしな演出にはしりたがる。
 本能寺の変、(わざとらしく茶碗が割れたり、演出多寡な部分もあったけど)いい感じに信長も森家の兄弟達も男を見せてくれてる、と思ったら、いきなりファンタジーになってしまってがっくりしてしまいました。
 第一話で時任三郎の長政さんがやられて、トヨエツのやりたい放題信長と、上司のパワハラにストレス溜めまくりの市村・明智光秀も退場してしまって、あとはどこを見所にすればいいのやら。
 美術は、気合入ってると思います。安土城(もう焼けちゃったけど)は格好良かったし、ちょっとした調度類やお部屋のしつらえに凝った高級感があって。
 そもそも、主役の三姉妹が、全然お姫様っぽくない。えらく俗っぽくて。ぶっちゃけ、森家の三兄弟の方がよっぽど「キレイドコロ」でした。
江はなんであんなガキ臭い喋り方なのかと思ったら、小谷城陥落の年に生まれた設定(実際は、三、四歳ぐらいだったと思うけど)だから、本能寺の変のあたりだと、十歳くらいなのですね。
 だったら、子役使えよ!

「ブタがいた教室」2011/02/23 01:03

 妻夫木主演男優賞受賞記念で、一昨年書いた感想を引っ張り出す。まあ、彼よりも豚の方が魅力的に見えた作品でしたが。
 あと、全国の畜産業界の皆様の恐怖とご心痛をお察しいたします。なんとかいい対策ないもんですかねえ。






 六年二組の生徒たちがひとりひとり卒業証書を受け取る姿と、彼らの描いたブタの絵が交互に映し出される。バックにトータス松本の歌うエンディング曲が流れるのですが。はっきり言って、その少し前に子供たちが卒業式で歌っていた「スマイルアゲイン」の方がよほど感動的。

 ブタが可愛い、超可愛いお尻。この可愛さがこの映画の魅力。これに比べたら子供はそんなに可愛いと思わないんです、わたし。
 全国の養豚業者にとっては当たり前すぎることなんでしょうが。このテーマ。
 飼っていたブタを肉にするか下級生に引き継ぐか、激論を交わした上で、最後に子供たちと担任教師とで投票して決めるのですが。真剣な話し合いなどどこ吹く風で、マイペースにとことこ歩くPちゃん。
 そう、ブタ自身には、生きるか死ぬかの投票権は無いのです。他者に一方的に養われている生き物の宿命ですが。
 そうやって、深く考えずに流れに身を任せるのも、一つの生き方かな。

「海賊戦隊ゴーカイジャー」2011/02/27 10:23

 なんていうか、軽く百人以上のスーパー戦隊のメンバーがウジャウジャ戦っている光景は、カッコいいというよりも不思議な可笑しさで笑えてきます。
 戦隊シリーズの最新作。
 どうしても、某麦わら海賊団のイメージとかぶってくるのですが。
 それでも、正義を掲げずアウトローな雰囲気の戦隊モノは目新しいし、主演5人の役割分担(個性ってやつです)を最初からはっきり見せていて分かりやすい。悪役の皆さんのスタイルも結構ワタシ好きですよ。
 アクションシーンも良かったです。ロボット戦はおなじみですが、戦艦バトルは珍しいんじゃないでしょうか。何よりもソードアクションとガンアクションの混合、めいっぱい派手にキメてくれました。この辺は本当にすごいなあ、と感心するのですが。
 こんだけ戦えれば、わざわざ他の戦隊ヒーローに変身せんでもええやろ。
 小さい男の子はけっこうオタクだから、こういう多種類性は喜ぶかもしれませんが。
 変身アイテムが、いかにも「子供のおもちゃ」っぽいヒーロー人形。宇宙 海賊スタイルの中で、あの大量のお人形だけがメッチャ違和感あるよ。 お人形握り締めて格好つけてる姿が、やっぱりオカシクって、笑ってしまう。
 シンケンジャーの「顔面が文字」みたいに、そのうち慣れるのかしら?

「天使と悪魔」2011/02/28 13:55

 書店の観光書コーナーに置いておきたい。
 文庫本で上中下巻、いずれにもカラーの写真がついていて、読む前にじっくり見てしまうと本書のネタバレになってしまうのですが、写真に続いて掲載されるローマ市街地図と合わせて読むと楽しいです。イタリア行きたい。
 映画の方は観ていません。「ダ・ヴィンチ・コード」もそうでしたが、映画化には向かない原作じゃないでしょうか、中身が濃すぎて。
 読み始めてすぐに「ダ・ヴィンチ・コード」より面白い、と思いましたが、読み終わったら「ダ・ヴィンチ・コード」より断然面白い、に評価はアップしました。
 物語の導入は最新の科学技術のお披露目から始まっていて、私には小難しいことは分からないのですが、でもそういうのってSFちっくでわくわくしてきます。
 そこから一転、物語は中世に生まれた秘密結社、そしてカトリックの総本山へと移っていくのです。
 おなじみの主人公、宗教象徴学者のラングドンさんは今回もがんばっていました。でもあんな状況で生存可能なのは、ギャグ漫画かインディー・ジョーンズくらいでしょう。
 個人的にツボだったのが、ノースリーブのシャツにショートパンツなイタリア系物理学者のお嬢さん。アウトドア派健康美な理系女性から反物質やらビックバンやら講釈されるって、なんかいいなあ。
 しかし、本書の真の主人公はローマ教会のカメルレンゴでした。いろんな意味で、彼は飛びぬけていました。
 ご都合主義過ぎる点もありましたが、本書のテーマは明快にして真面目なもの、「科学と宗教」です。科学の発展は目覚しく、それを扱う人間は未熟なままな。
 しかし自然科学と人文科学は、対極にいながら相互作用してこの世界に存在している。