「没後150年 歌川国芳展」2011/05/06 23:55

 天王寺、大阪市立美術館へ。
 現代でも、男女逆転三国志、とかあるそうですが、そういう発想はこの国には昔からあるのかあ、と思ったのが、水滸伝キャラを美人画にした作品。
 水滸伝のほかにも、古典や芝居なんかの知識があった方がいいのでしょうが、でも私みたいなさほどモノを知らない人でも、十分楽しめました。
 武者絵は、どちらかというと武将よりも(武具とか刺青とかは格好良かったけど)、彼らに退治されてる獣や化け物類の方がときめきました。ドラゴンに、でかい骸骨に、地獄絵。どうして昔の妖怪絵はあんなにも魅力的なのでしょうか。
 役者絵や美人画は、衣装に目が行きます。なによ、あの素敵なひらひらスカート(着物だけど)は!鮮やかで、繊細で、さらに個性的っていうか。閻魔大王に地獄の鬼って、着物の柄になるんですね。正月の振袖に臼と杵(笑)、将棋のコマ、ウサギ、なぜか後姿な犬(猫?)、自由すぎるよ、ジャパニーズ・ファッション。
 構図として面白かったのが、やたら奥行きのある鵺退治の絵。
 いくら見ていても飽きません。思ったより作品数が多くて終盤はゆっくり見られなかったのが残念でした。
 大半の作品が入れ替えになるので、後期も見に行こう。

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