「グレムリン」2022/12/22 22:42

国産車へのこだわりを叫ぶ。貿易摩擦時代を彷彿とさせる一幕でした。

昔観た時には、ちいさい生き物たちカワイイなあ楽しそう、というぐらいの感想でしたが、改めて観ると、猛烈に皮肉が効いていて驚きました。クリスマスの嫌いな女の子のエピソードが強烈。
ホラーコメディ作品、と言っても、小さな悪魔たちが大暴れしている様子はコミカルです。やっていることは凶暴でシャレにならないのですが、あまり怖さは感じません。ホラー要素は、むしろグレムリンたちの死に様、そして、人間の殺し様。優しそうだった母親が、殺意みなぎる形相。
愛らしい生き物は大切にする人間たちが、自分たちにとって害あるモノと判断したときの、非情で残酷な容赦のなさ。もちろん、あれらを放置しておけば大変なことになるので、間違ってはいないのですが。
猫好き婆さんが主人公の飼い犬を嫌って殺したがっている言動がありましたが、本質的なところは、それと変わらないのです。
人間が己の欲望のまま、法もモラルも吹き飛ばしてハメを外せば、グレムリンたちのやりたい放題の姿そのものとなるのでしょう。
手に負えない。

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