第87回センバツ、決勝、優勝旗北陸へ2015/04/02 00:54

試合後、閉会式前に勝利者インタビューがあるのですが、それを聞いていて「めっちゃ大阪人やん!(どうやら京都出身らしいですが)」・・・・春夏通じて初の北陸優勝なんですが、決勝打をスタンドに放り込んだ勝利の立役者が、関西人なのね。今の高校野球、選手レベルで地元色を求めるべきじゃないのは分かってるんですけど。まあ京都と福井なら近いもんか・・・
とうとう優勝旗に手が届いた、敦賀気比高校おめでとうございます。
東海大四も、堂々たる準優勝で、胸を張って北海道に帰って行ってください。
失礼ながら今年の八強の中ではネームバリュー的にもチーム的にも小粒に感じていました。閉会式の偉い人のお言葉にも「突出した選手はいない」と公言されてしまいましたし(笑)。
今大会チーム本塁打0、準決勝までのチーム打率二割五分ですからね。
下馬評でも敦賀気比優位となるのも無理ない所ですが・・・・試合内容は、互角。
敦賀気比は準決勝11得点で大勝していますが、そのうち10点は序盤の不安定な投手を攻め立てた結果であって、他の試合では大量得点はしていません。普通に守れればワンサイドにはならないとは思いましたが、1-1で二回以降は八回表まで0で埋まるとは思っていませんでした。東海大四の大沢投手、被安打5、粘りました。
しかし、それ以上のしぶとさを見せたのが敦賀気比・平沼投手。8安打を許し、再三無死の走者を出しながら、初回に失策がらみで三塁に進んだ走者を犠飛で返された、1失点のみ。特に8回表のスクイズ阻止は大きく、その裏の勝ち越しを呼び込んだというか、粘り勝ったというか。
勝因は、その粘りと、ラッキーボーイの存在。
またあなたが打ちますか、背番号17の関西人。準決勝で二打席連続グランドスラムで話題をさらい、さらに優勝を決める決勝2ラン。今大会3ホーマー、松本選手は一人で10打点たたき出してます。
もちろんそれだけの実力があるわけですが、でも相当運を持っていますね。
雨の影響、連戦の影響。
両チームともミスもあって、投手もストライクが取りづらそうで。でも決して大崩れせず力を尽くし、自分たちの野球をやってくれました。
有給とって雨の中観戦する価値あり、ナイスゲームだったと思います。両チームに拍手です。
雨に濡れながらも、桜がキレイでした。
春が終わりました。
そして、夏が来るのが、楽しみです。

「血界戦線」2015/04/15 00:33

深夜アニメ、原作付。
OPがバンプでEDがユニゾン。なのが気になって視聴。
タイトルはバトルものっぽくて実際戦闘シーン気合入っているのですが、正直何がどうなっているのか分からないです、戦い方。
しかし、分からないけど、なんか格好良い。
全体的に凄くオシャレで軽妙なセンスばりばり演出。
音楽イイ。
猿カワイイ。
石田彰さん大はしゃぎ作品。
・・・・・ストーリーそっちのけでシャレた雰囲気を楽しく味わうアニメだ。

「一刀斎夢録」2015/04/18 00:19

一刀斎、ひっくり返して斉藤一。
明治生まれの若い近衛中将相手に、幕末の生き残り、動乱の時代に人を切り殺しまくった斉藤一おじいちゃん(69歳)が酒を飲みつつ夜な夜な思い出話に花を咲かせるお話。
浅田次郎作品は登場人物が立派すぎて苦手な感じもあるのですが、「壬生義士伝」の斎藤一は格好良かったので、こちらも読んでみたいと思っていました。
これが、予想と違う方向に、面白い。初めはヒトキリの貫録たっぷりダークな盛り上げ方だったのが、一刀斎の一人称になると、なんか話好きなじいちゃんっぽくて。
もう、しゃべるしゃべる、「あれは何年何月何日のことで」って、どんだけ記憶力いいんですか、日記でもつけてるんですか、日記つけて若いもんにツラツラ思い出話する斉藤一ってオモシロスギルヨ。
話の内容は、主に人切りと負け戦なんですが。
そして、浅田次郎特有の、健気で賢い薄幸の少年も出てきます。その可愛らしさにヤラレテしまう、市村鉄之助君、と言えば土方歳三なんですが、この小説では斎藤の弟子になっています。函館から逃がされて、その後彼がどうなったのか、というのが実はこの長い語りのメインテーマだったという構成。
私は電車での通勤読書だったのですが、梶原中将気分で七夜にかけて読んだ方が気分出るでしょうね。そして、終盤はお部屋で読まないと、鉄之助君のいじらしさに泣けてきちゃいますから。
幕末の戦いとは何だったのか、新選組とは何だったのか、西南戦争とは何だったのか、武士とはどうあるべきなのか、剣の奥義とは、生きること、死ぬこと・・・・・・
斎藤一の口を借りて、著者の解釈を語らせたって感じです。

「姉の結婚」2015/04/25 14:50

子供の頃、母が群よう子のエッセイや小説を「面白い」と読んでいたのですが、私にはなんかピンとこない。どんな内容だったかもカケラも覚えていない。
そして今、結構イイ歳になった自分が、改めて短編集を手に取って。

友達(それほど親しくない)の結婚式のご祝儀が若夫婦の家計に重く圧し掛かる。
オシャレな部屋に住むため、手取り13万5千円の月給で家賃8万、節約生活。
貯金通帳を眺めるのが趣味のセコイ親父が、独立した元同僚の成功を面白く思わない。
ファンシーショップでバイト、しかしドケチなオーナーと店主(愛人)が夜逃げ。
美形の娘(3歳)を芸能人にしたい妻が、娘に金をつぎ込み夫の分をケチル。
金持ちの男と結婚したはいいが、相手の実家と歴然たる経済格差有り。
学生の姪がカードでお気楽に生活し、未婚で収入不安定な主人公はカードを作ることすらいい顔されない。
夫の所業に耐えてきた姉が、父親の遺産が入ったとたん強気になって離婚。

・・・・全部のお話の基盤に、金銭の問題。
もちろんお金は大切です。私だって一人暮らし始めてから家計簿つけたりしてるし。
でも、幸か不幸か、私自身に小説の中の皆さんのような状況や心境に縁がない。
理解はできます。でもそんな生き方シンドイなあ、と思う。
一遍読むのに10分ほどの中に込められたシニカル。ひとつふたつならともかく、全部が「夢も希望も望みウス」(解説が氷室冴子ってのが懐かしい)となると、なんだか息苦しい。
最近読んだ斎藤一が、財布ごと金銭を投げ出し金に拘るのを不浄とするキャラだったのと、あまりにも対照的です。
浪漫と理想を描く男性作家と。
現実の本音を描く女性作家だ。

「風に立つライオン」2015/04/29 23:40

エボラ対策で、米国や中国や欧州諸国がのべ数百人から一千人ほども医療スタッフを現地派遣しているのに対し、日本からは十数人・・・・・・
この島国鎖国根性がある限り、日本は安全????
軍隊を外国に派遣する法づくりには熱心なのに。

そんなことを思いつつ観に行った映画は、恋人を日本に残してケニアで医療活動をする医師の物語。
しかしこれが、あんまり面白くない。
大丈夫とガンバレを繰り返す、美しいエピソードの連続が、いかにも型通りっていうか新鮮味がないのです。
大沢たかお演じる日本人医師が、何故外国の危険地帯でそんなに頑張るのか、何を考えているのか、ほとんど語られていない。
だから、立派な行為だとは思うけど、感情移入しにくい。

本編よりも、映画の元になったエンディング曲の方が感動的だと思いました。

魔女の秘密展2015/04/30 23:47

初夏の日差し。海遊館前に列を成す遠足小学生や修学旅行っぽい中高生たち。

そんな明るい光景に隣接して、とんがり帽子の受付嬢がお出迎えの大阪文化館、天保山の「ワルプルギスの夜」へ。
職場の女の子で観に行ったという人がいて、あんまり芳しい評価ではなかったのですが、チケットを頂いたので。お客さんの少なそうな平日、海を見に行くつもりで。
確かに展示内容はそんなに派手なモノじゃなかったのです。ゆっくり見物して一時間ちょっとくらい。
処刑人のデスマスクが印象的でした。ホラー映画やゲームの敵キャラにこんなんいたらさぞかし不気味なことでしょう。人間の干物の頭部(昔のお薬だった!?)とか双頭の牡牛とか、ホンモノだったのだろうか・・・・・
解説の放送がやかましかったのが残念でした。せっかくの佐々木蔵之助ナレーションですが、他に声が漏れないようにできなかったものか。
終盤の、火刑のメラメラパチパチ燃える音声がBGMになったのはイイ感じでした。昼間よりも夜間に行った方が怖い感じがしたかなあ。
どうも自分、ホラーハウス的な期待をしていたようです。
しかし最も可笑しかったのは、ミュージアムショップ。羽や光物で飾られたソフトボール大の髑髏を乗っけた魔女帽子、限定1個。髑髏模様は良くありますが、あんなデカイ3D髑髏を身につけているなんて沙悟浄ぐらいしか思い当りません。5万円以上もする。
早めのお昼ご飯は、海を眺めながら魔女の赤カレーと黒カレー(辛口)。

ZLG2015/04/30 23:48

雑草・リトル・ガーデン、なんだそうで。
水槽の中に、水・土・草・ちっさいお魚(メダカなど)。それで小さな循環世界が構築される。そんなビオトープの箱庭版の展示があると、飲み屋のご主人に紹介されて見にいってまいりました。
その自然環境の再現。その世界観は面白いけど、けっこう作るのに手間がかかるようです。正直、雑草は室内の箱庭よりも屋外の自然な厳しさの中の方が似合うように思えました。

それから、オレンジストリート周辺の家具屋雑貨屋靴や鞄などブラブラ見て回って。
時間を気にせずゆったりと、休日らしい一日でした。