「横道世之助」2013/04/13 23:41

 吉田修一原作の映画は、「悪人」も「パレード」も大変良い出来でした。でも
この「横道世之助」は映画にはしにくい作品だと思っていました。
 なんというか、地味で。田舎から上京してきた大学生の一年間を描く。途中で登場人物たちの16年後(2003年)がポツポツ挟まれる構成も特殊ですし。
 しかし、大変評判がよろしい。そこで、まだ上映していた、テアトル梅田まで観に行ってきました。
 コメディでした。アハハハ、と笑う感じではなく、クスクスニヤニヤしながら観る作品でした。沖田修一監督は、「南極料理人」では微妙な笑いを醸し出していましたが。
 世之助を演じた高良健吾くん、端正な顔立ちのイケメン君なのに、もさっとした頭によれっとしたカッコウで、呑気で自由な、とても魅力的な若者を見せてくれて。
 160分もあるのに、全然長く感じませんでした。