「往復書簡」 ― 2016/03/01 00:35
他愛無い出来事を深刻そうにドロドロと描いたのが一本と、重い(人死にが出る)出来事をエイっと温かくまとめたのが二本。
職場の人に勧められて手に取った一冊。中編三本を、電車読書で三日読破という読みやすさに何よりも驚きです。
書簡形式小説で平易な口語文章だから、というのもあるでしょう。でもそれ以上に、湊かなえ作品というのは「続きが気になってくる」書き方の上手さが魅力なのだと思いました。
それから、登場人物たちがやたらと作戦っていうか、小芝居を打ちたがる(そして話をややこしくする)のが特徴的。
大人になった各々が振り返り、思いを述べて、高校時代の、小学生時代の、中学生時代の、「事件」を浮かび上がらせていく。
ミステリとして上手にまとまっていて読んでいるうちは凄く面白いけど、あまりに軽く読めすぎて改めて感想を述べようとしてもあんまり心に残らないのが残念。
職場の人に勧められて手に取った一冊。中編三本を、電車読書で三日読破という読みやすさに何よりも驚きです。
書簡形式小説で平易な口語文章だから、というのもあるでしょう。でもそれ以上に、湊かなえ作品というのは「続きが気になってくる」書き方の上手さが魅力なのだと思いました。
それから、登場人物たちがやたらと作戦っていうか、小芝居を打ちたがる(そして話をややこしくする)のが特徴的。
大人になった各々が振り返り、思いを述べて、高校時代の、小学生時代の、中学生時代の、「事件」を浮かび上がらせていく。
ミステリとして上手にまとまっていて読んでいるうちは凄く面白いけど、あまりに軽く読めすぎて改めて感想を述べようとしてもあんまり心に残らないのが残念。
第39回日本アカデミー賞 ― 2016/03/04 22:58
先日、本場の米国ではようやく、ディカプーがオスカー取って。
昨年もボチボチ映画見ましたが、最近の邦画は小粒な感じ。
優秀作品賞ノミネートされた中で観たのは「海街diary」と「海難1890」で、「海難」は政治臭さに鼻をつまんで純粋にちゃんとスクリーンの中だけ観たらいい映画。とにかく迫力映像だったので、最優秀美術賞は当然かと。
しかし「海街」は姉妹も映像も最高に美しいんですが、中身はスカスカ(原作比)。最優秀作品賞も最優秀監督賞取ったけど。柔らかく優しくしすぎて刺さるものが無くって。三女役の夏帆だけかなあ、セリフが上滑りに感じなかったのは。
最優秀助演は、昨年と同じ黒木さん。「駆け出し男と駆け込み女」の満島ひかりが粋で格好良かったので、時代劇枠で撮ってほしかった。
最優秀主演女優の安藤サクラ、「超驚き!」な顔は演技か本音か、どちらにしてもいい感じでした。
見所っていうか、面白いのはやっぱり、割烹着姿の木樹希林の自由さ。「あん」は原作を読みたいと思っていたのだけど。
新人賞に入っていた土屋太鳳ちゃん。るろ剣も良かったし、今放送中の「僕だけがいない街」の声の演技も可愛くて好き。
「海街」の菅野よう子を抑えて最優秀をとったサカナクションさん、映画も曲も流行ったからねえ。
え、二年連続でジャニーズが最優秀主演!?マジかー。
昨年の岡田君の活躍は文句なかったけど。もちろん、二宮君の役者としての実力だって相当なもんだと思うけど。・・・・初ノミネートでこんな若い人が・・・・他にパッとした候補がいなかったからかもしれませんが(ミもフタモない)・・・・
昨年もボチボチ映画見ましたが、最近の邦画は小粒な感じ。
優秀作品賞ノミネートされた中で観たのは「海街diary」と「海難1890」で、「海難」は政治臭さに鼻をつまんで純粋にちゃんとスクリーンの中だけ観たらいい映画。とにかく迫力映像だったので、最優秀美術賞は当然かと。
しかし「海街」は姉妹も映像も最高に美しいんですが、中身はスカスカ(原作比)。最優秀作品賞も最優秀監督賞取ったけど。柔らかく優しくしすぎて刺さるものが無くって。三女役の夏帆だけかなあ、セリフが上滑りに感じなかったのは。
最優秀助演は、昨年と同じ黒木さん。「駆け出し男と駆け込み女」の満島ひかりが粋で格好良かったので、時代劇枠で撮ってほしかった。
最優秀主演女優の安藤サクラ、「超驚き!」な顔は演技か本音か、どちらにしてもいい感じでした。
見所っていうか、面白いのはやっぱり、割烹着姿の木樹希林の自由さ。「あん」は原作を読みたいと思っていたのだけど。
新人賞に入っていた土屋太鳳ちゃん。るろ剣も良かったし、今放送中の「僕だけがいない街」の声の演技も可愛くて好き。
「海街」の菅野よう子を抑えて最優秀をとったサカナクションさん、映画も曲も流行ったからねえ。
え、二年連続でジャニーズが最優秀主演!?マジかー。
昨年の岡田君の活躍は文句なかったけど。もちろん、二宮君の役者としての実力だって相当なもんだと思うけど。・・・・初ノミネートでこんな若い人が・・・・他にパッとした候補がいなかったからかもしれませんが(ミもフタモない)・・・・
「STAR WARS/フォースの覚醒」 ― 2016/03/06 23:58
このシリーズを一本も見たことない人から「いつの時代のハナシ?」と問われたのですが、初っ端に「遠い昔のこと」と。それから怒涛のごとく流れる状況説明・・・お馴染みの体裁。そしてストーリーも、第一作目(エピソード4)をなぞる。船が襲われ、重要機密を託されたロボットが逃亡、主人公と巡り合って・・・・惑星を破壊するほどの破壊力を持つ敵の武器。しかし基地の警備状況があまりにスカスカという。
ご都合主義な展開はモリモリありますが、まあ、ストーリーの細かいところをつついてもしょうがない。すべては、フォース(なんでもアリ超能力)のせいなのです。
ヒロインが想像以上に可愛かったので、それですべて良し。戦う美少女イイなあ。
ボロ船、と言われながらファルコン号が飛び回ってくれると、やはり熱くなります。カッコイイ。
しかし、笑ってしまったのは、ハン・ソロの息子がえらく若くて青臭かったこと。ハリソン・フォードはすっかりジイさんなので、孫くらいに見えてしまいます。遅くに生まれた息子、レイア高齢出産だったのかあ。
お話はいかにも続くって感じなので爽快感よりモヤモヤ感が残る。
ヒロインのレイと、ソロの息子、二人の若者が今後それぞれの道をどう歩んで成熟していくのか。
ご都合主義な展開はモリモリありますが、まあ、ストーリーの細かいところをつついてもしょうがない。すべては、フォース(なんでもアリ超能力)のせいなのです。
ヒロインが想像以上に可愛かったので、それですべて良し。戦う美少女イイなあ。
ボロ船、と言われながらファルコン号が飛び回ってくれると、やはり熱くなります。カッコイイ。
しかし、笑ってしまったのは、ハン・ソロの息子がえらく若くて青臭かったこと。ハリソン・フォードはすっかりジイさんなので、孫くらいに見えてしまいます。遅くに生まれた息子、レイア高齢出産だったのかあ。
お話はいかにも続くって感じなので爽快感よりモヤモヤ感が残る。
ヒロインのレイと、ソロの息子、二人の若者が今後それぞれの道をどう歩んで成熟していくのか。
「ヘイトフル・エイト」 ― 2016/03/12 15:15
雪山を行く馬車。いつの時代かと思ったら、南北戦争後。猛吹雪の山中で、訳ありの人々が一か所に集まって、そして起こる惨劇・・・
という設定なので、ゴシック・ミステリの系統かと思って、実際に途中まではそんな感じだったのに。
推理とか犯人探しとか駆け引きとか、ただの飾り。メインは、血みどろ殺しまくり脳漿飛び散り。まともな良識ある人いません。
タイトルに偽りなし。相手を苦しめ、痛めつけ、殺す。サディスティックなほどに。
タランティーノ作品ってちゃんと観るのはこれが初めてかも。食事前には向かない映画ですね。
という設定なので、ゴシック・ミステリの系統かと思って、実際に途中まではそんな感じだったのに。
推理とか犯人探しとか駆け引きとか、ただの飾り。メインは、血みどろ殺しまくり脳漿飛び散り。まともな良識ある人いません。
タイトルに偽りなし。相手を苦しめ、痛めつけ、殺す。サディスティックなほどに。
タランティーノ作品ってちゃんと観るのはこれが初めてかも。食事前には向かない映画ですね。
自分の中アカデミー賞 ― 2016/03/13 13:52
昨年、劇場で観た映画は20本。私的ベスト3を挙げると。
邦画なら、
1位:劇場版 PSYHCO-PASS
……ハイ、単にこのシリーズが好きなだけです。でも本当にアクションがステキで、キャラも格好良かったから。
で、2位が「悼む人」。3位は(見たのは今年に入ってからだけど)「海難1890」。って言っても半分はトルコ映画ですが。次点に「繕い裁つ人」(女優さん美しい)と「エイプリルフールズ」(オリジナル脚本でちゃんと面白い)。
洋画なら、
1位:KANO 1931海の向こうの甲子園
……ハイ、単に高校野球ファンだから。でも本当に熱く燃えるお話なんです。これも台湾映画だけど主演は日本人でほぼほぼ日本語映画で洋画扱い?……「海難1890」に比べれば政治色は薄い。
で、2位が「裁かれるは善人のみ」。 3位は(見たのは今年に入ってからだけど)「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」、これは今だに、思い出したように上映されています。人気作品だ。次点が「ジュラシック・ワールド」かなあ。
楽しかった映画、がっかりした映画、見逃した映画、色々ありましたが。
今年はどれだけ観られるかなあ。
邦画なら、
1位:劇場版 PSYHCO-PASS
……ハイ、単にこのシリーズが好きなだけです。でも本当にアクションがステキで、キャラも格好良かったから。
で、2位が「悼む人」。3位は(見たのは今年に入ってからだけど)「海難1890」。って言っても半分はトルコ映画ですが。次点に「繕い裁つ人」(女優さん美しい)と「エイプリルフールズ」(オリジナル脚本でちゃんと面白い)。
洋画なら、
1位:KANO 1931海の向こうの甲子園
……ハイ、単に高校野球ファンだから。でも本当に熱く燃えるお話なんです。これも台湾映画だけど主演は日本人でほぼほぼ日本語映画で洋画扱い?……「海難1890」に比べれば政治色は薄い。
で、2位が「裁かれるは善人のみ」。 3位は(見たのは今年に入ってからだけど)「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」、これは今だに、思い出したように上映されています。人気作品だ。次点が「ジュラシック・ワールド」かなあ。
楽しかった映画、がっかりした映画、見逃した映画、色々ありましたが。
今年はどれだけ観られるかなあ。
モモちゃんシリーズ ― 2016/03/14 00:20
なんちゅう三賢人。
モモちゃんの生まれた日に訪れたのは、カレー粉の袋を背負ったジャガイモさんとニンジンさんとタマネギさんで、しかし赤ちゃんにカレーはまだ早い、とママに追い返されてしまうという………シュールだ。シュールレアリスムだ。
著者の体験、彼女の娘たちをモデルにした、松谷みよ子の超有名名作童話。なんとなくあらすじは知っているけど、幼少期にちゃんと読んだことは、無い。今回初めて文庫で読む。
ももちゃんは「赤ちゃんの家」にあずけられ、黒猫のプーと遊び、再び現れた三賢人に「ニンジンはちょっと…」と言って泣かし、妹のアカネちゃんが生まれ、アカネちゃんの最初のお友達は靴下で、お姉さんぶっちゃうモモちゃん。……このへんなんか、昨年弟ができた従妹の娘(三歳)を思い出しました。
そんな、子供目線な子供世界の物語である一方で、これは、お母さんの物語でもあります。モモちゃんのために恐ろしい牛鬼を叱り飛ばすママ強し!
そのうち、パパは靴だけしか家に帰ってこなくなり、ママの元に死神が現れます。
そしてパパとママはサヨナラして母娘で新しい家に引っ越し、モモちゃんは小2で転校するのですが、新しいお家でアカネちゃんは、パパに渡す煙草一本持って、新しいお家の中を探すんですよねえ。
リアルだ。リアルな家庭の事情を幼児に伝える物語。
昔から子供が苦手なのは、何考えているのかよく分からん理解を超えてる道理が通じないってのもあるけど、それ以上に、緊張するのが良くない。チビッ子の前で、自分は良き大人として存在できているだろうか、と思うと、緊張する。
大事な友達である靴下を人にあげちゃったママに、アカネちゃんは言います。
パパも誰かにあげちゃったの?
穏やかホノボノな中に、時々ガツンとしたのが投げ込まれる。子供目線な大人の世界。
モモちゃんの生まれた日に訪れたのは、カレー粉の袋を背負ったジャガイモさんとニンジンさんとタマネギさんで、しかし赤ちゃんにカレーはまだ早い、とママに追い返されてしまうという………シュールだ。シュールレアリスムだ。
著者の体験、彼女の娘たちをモデルにした、松谷みよ子の超有名名作童話。なんとなくあらすじは知っているけど、幼少期にちゃんと読んだことは、無い。今回初めて文庫で読む。
ももちゃんは「赤ちゃんの家」にあずけられ、黒猫のプーと遊び、再び現れた三賢人に「ニンジンはちょっと…」と言って泣かし、妹のアカネちゃんが生まれ、アカネちゃんの最初のお友達は靴下で、お姉さんぶっちゃうモモちゃん。……このへんなんか、昨年弟ができた従妹の娘(三歳)を思い出しました。
そんな、子供目線な子供世界の物語である一方で、これは、お母さんの物語でもあります。モモちゃんのために恐ろしい牛鬼を叱り飛ばすママ強し!
そのうち、パパは靴だけしか家に帰ってこなくなり、ママの元に死神が現れます。
そしてパパとママはサヨナラして母娘で新しい家に引っ越し、モモちゃんは小2で転校するのですが、新しいお家でアカネちゃんは、パパに渡す煙草一本持って、新しいお家の中を探すんですよねえ。
リアルだ。リアルな家庭の事情を幼児に伝える物語。
昔から子供が苦手なのは、何考えているのかよく分からん理解を超えてる道理が通じないってのもあるけど、それ以上に、緊張するのが良くない。チビッ子の前で、自分は良き大人として存在できているだろうか、と思うと、緊張する。
大事な友達である靴下を人にあげちゃったママに、アカネちゃんは言います。
パパも誰かにあげちゃったの?
穏やかホノボノな中に、時々ガツンとしたのが投げ込まれる。子供目線な大人の世界。
「お父さんのバックドロップ」 ― 2016/03/15 00:22
最近読んだモモちゃんシリーズが娘とお母さんの物語だったので、今度はお父さんモノを、と。中島らもも、まともに読むのはたぶん初めてです。
軽い文体でスラスラ読める短編4本。売れない落語家や珍しいペット(伊勢海老とか)を競い合うとか、楽しくもハタメイワクなヘンテコお父さんのコメディなんですが、表題作である一本目のプロレスラー父さんの話だけが意気込みというか熱意がビシビシきて、その後の三本がなんだか拍子抜けに感じられてしまいました。
ベタでも、父と子の対峙、子供の前で戦う姿を見せる父親って、熱い。
軽い文体でスラスラ読める短編4本。売れない落語家や珍しいペット(伊勢海老とか)を競い合うとか、楽しくもハタメイワクなヘンテコお父さんのコメディなんですが、表題作である一本目のプロレスラー父さんの話だけが意気込みというか熱意がビシビシきて、その後の三本がなんだか拍子抜けに感じられてしまいました。
ベタでも、父と子の対峙、子供の前で戦う姿を見せる父親って、熱い。
「Dimension W」 ― 2016/03/19 23:51
職場で見かける「dimension」て単語は「寸法・サイズ」くらいの意味ですが、ここでは「次元」と訳す。
日曜の晩に何気なく見ていたら、予想以上に格好良かったアニメ。原作漫画の方は全く存じていませんでした。
主人公が強くてバトル・アクションが格好良い。女の子(ロボット)がカワイイ。そしてクルマに対する愛が。クルマにまるで興味ない私でも「すごい格好良い!」と思わせる作画。
設定も私好み。「コイル」によって無限のエネルギーを得る世界。しかし未知の部分も多いモノで、かつてコイルの暴走事故によってすべてを失った主人公(たぶん30前後ぐらいだと思うのだけど、オッサンアニメ呼ばわりされてしまう)が、事故現場に舞い戻って事故当時の記憶を徐々に思い出していくところ。
さてさて、いったいどんな秘密が隠されているのか。
今大ハマりしている「僕だけがいない街」もそうですが、結構長さのある原作をギュッと凝縮させてスピード感のある見せ方イイです。ジックリ原作通りにやるのももちろん良いのですが、忠実すぎるとかえって原作本が売れなかったりするのかなあ。
要所を掴んだ脚本と演出の力があれば、色々カットしていても面白いという実例。
でも、「暗殺教室」のエピソードカットはやっぱり残念。いくら評判が良くても。こまごました小ネタも大きな魅力で、そんなこんなの積み重ねがあってこその暗殺教室の絆だと思うから。
……演出や作品の性質とかより、原作を読んでいるかいないかの差、かもしれませんが。
日曜の晩に何気なく見ていたら、予想以上に格好良かったアニメ。原作漫画の方は全く存じていませんでした。
主人公が強くてバトル・アクションが格好良い。女の子(ロボット)がカワイイ。そしてクルマに対する愛が。クルマにまるで興味ない私でも「すごい格好良い!」と思わせる作画。
設定も私好み。「コイル」によって無限のエネルギーを得る世界。しかし未知の部分も多いモノで、かつてコイルの暴走事故によってすべてを失った主人公(たぶん30前後ぐらいだと思うのだけど、オッサンアニメ呼ばわりされてしまう)が、事故現場に舞い戻って事故当時の記憶を徐々に思い出していくところ。
さてさて、いったいどんな秘密が隠されているのか。
今大ハマりしている「僕だけがいない街」もそうですが、結構長さのある原作をギュッと凝縮させてスピード感のある見せ方イイです。ジックリ原作通りにやるのももちろん良いのですが、忠実すぎるとかえって原作本が売れなかったりするのかなあ。
要所を掴んだ脚本と演出の力があれば、色々カットしていても面白いという実例。
でも、「暗殺教室」のエピソードカットはやっぱり残念。いくら評判が良くても。こまごました小ネタも大きな魅力で、そんなこんなの積み重ねがあってこその暗殺教室の絆だと思うから。
……演出や作品の性質とかより、原作を読んでいるかいないかの差、かもしれませんが。
「Y」 ― 2016/03/20 15:30
佐藤正午作品は、「ジャンプ」以来。「なんか湿っぽい文体のサスペンス小説」「サスペンス風味の恋愛小説」って印象だったのですが、今回読んだのは「湿っぽい文体のサスペンス要素もあるSF」でした。
タイムスリップもの。タイトルは枝分かれした別の道を意味する。
偶然ですが「僕だけがいない街」の放送がちょうど佳境になってる頃に読んでいました。18年の時を越えるのは同じでも、29才から小5ではなく43才が25才に戻る話で、誘拐殺人じゃなく列車事故から女の子を救う目的なので犯人探しとかのスリルはありません。
……なんか、読みながらいちいち「僕だけが」と比べてしまう。時間さかのぼり現象を映画用語で「アイリスイン・アイリスアウト」と呼ぶのをついつい「再上映」と脳内訳してしまったり。
Yの分岐点からのビフォーとアフターがどうなっているのか、徐々に明かされていく構成。
ノリが湿っぽいのは、43才の男たちが現実に倦んで、くたびれているから。
主人公の一方は、1980年に事故にあった、確かに可哀想だけどロクに話したこともない女を救うために1998年での妻も子もおいて時間を飛ぶことを望む……これがまず共感しづらい。
もう一方の主人公は運命が変わったために余計な出会いが待ち受け、結婚に失敗してしまうという……
ビフォーとアフターの関連性を「縁」としているのもコジツケたみたいで、あんまりパッとしない。
比較対象が良すぎて、作品レベルに求めるものが不当に高くなってしまった気もします。
タイムスリップもの。タイトルは枝分かれした別の道を意味する。
偶然ですが「僕だけがいない街」の放送がちょうど佳境になってる頃に読んでいました。18年の時を越えるのは同じでも、29才から小5ではなく43才が25才に戻る話で、誘拐殺人じゃなく列車事故から女の子を救う目的なので犯人探しとかのスリルはありません。
……なんか、読みながらいちいち「僕だけが」と比べてしまう。時間さかのぼり現象を映画用語で「アイリスイン・アイリスアウト」と呼ぶのをついつい「再上映」と脳内訳してしまったり。
Yの分岐点からのビフォーとアフターがどうなっているのか、徐々に明かされていく構成。
ノリが湿っぽいのは、43才の男たちが現実に倦んで、くたびれているから。
主人公の一方は、1980年に事故にあった、確かに可哀想だけどロクに話したこともない女を救うために1998年での妻も子もおいて時間を飛ぶことを望む……これがまず共感しづらい。
もう一方の主人公は運命が変わったために余計な出会いが待ち受け、結婚に失敗してしまうという……
ビフォーとアフターの関連性を「縁」としているのもコジツケたみたいで、あんまりパッとしない。
比較対象が良すぎて、作品レベルに求めるものが不当に高くなってしまった気もします。
第88回センバツ、開幕、春分の日 ― 2016/03/21 00:00
風はあったけど、春らしい、穏やかな日差し。
第一試合、智弁学園―福井工業大福井
新二年生三年生だけなのに部員数120ってどんな大所帯なんだか福井工大。この人数を
(不祥事も起こさず)チームとしてまとめるって大変そう。大変な競争を経てレギュラーを勝ち取った選手たち。良く守り、安打も出るけど好機にもう一本出ない。
逆に智弁学園は初回に四球で得たチャンスに四番がタイムリー。四回にも追加点、4-0で開幕戦を制す。守備でちょっとバタバタしたところが不安材料かなあ。
第二試合、常総学院―鹿児島実業
一回戦屈指の好カード。投手力の常総と打撃力の鹿実。
鹿実は四回に同点に追いつき、五回には注目の6割バッター・綿谷が勝ち越しタイムリー。さらに六回に本塁打で4-2自慢の打力を見せつける。投げる方では六回裏に満塁のピンチで好リリーフした下手投げ谷村君が印象的。
常総学院は一回裏に4安打で2点先制したものの、逆転をゆるし、九回表に投手交代が裏目、スクイズとタイムリーで2-6とリードを広げられて反撃の芽を摘まれた!これが勝負の難しさ。
第三試合 滋賀学園―桐生第一
打席でぐるぐるバットを回す四番打者や、サングラス選手(目のアレルギーらしい)や、バントの無い積極攻撃や、多彩な球種と制球で勝負するバッテリーや、とにかく面白いチームでした。春初出場の滋賀学園。思うがままの試合展開で中盤までで9-0。
普通なら楽勝ペースなんですが、終盤に桐生第一打線が安打を集めて息を吹き返す。滋賀学園の神村投手の制球が明らかに悪くなったのですが。点差が開いても諦めず、投手も代打もドシドシつぎ込んで総力戦で勝を取りに行った桐生第一の姿勢が、最後まで面白い試合にしてくれました。9-5。
追いすがる桐生第一に対し、力を振り絞って最終回を抑えた神村投手もお見事。
第一試合、智弁学園―福井工業大福井
新二年生三年生だけなのに部員数120ってどんな大所帯なんだか福井工大。この人数を
(不祥事も起こさず)チームとしてまとめるって大変そう。大変な競争を経てレギュラーを勝ち取った選手たち。良く守り、安打も出るけど好機にもう一本出ない。
逆に智弁学園は初回に四球で得たチャンスに四番がタイムリー。四回にも追加点、4-0で開幕戦を制す。守備でちょっとバタバタしたところが不安材料かなあ。
第二試合、常総学院―鹿児島実業
一回戦屈指の好カード。投手力の常総と打撃力の鹿実。
鹿実は四回に同点に追いつき、五回には注目の6割バッター・綿谷が勝ち越しタイムリー。さらに六回に本塁打で4-2自慢の打力を見せつける。投げる方では六回裏に満塁のピンチで好リリーフした下手投げ谷村君が印象的。
常総学院は一回裏に4安打で2点先制したものの、逆転をゆるし、九回表に投手交代が裏目、スクイズとタイムリーで2-6とリードを広げられて反撃の芽を摘まれた!これが勝負の難しさ。
第三試合 滋賀学園―桐生第一
打席でぐるぐるバットを回す四番打者や、サングラス選手(目のアレルギーらしい)や、バントの無い積極攻撃や、多彩な球種と制球で勝負するバッテリーや、とにかく面白いチームでした。春初出場の滋賀学園。思うがままの試合展開で中盤までで9-0。
普通なら楽勝ペースなんですが、終盤に桐生第一打線が安打を集めて息を吹き返す。滋賀学園の神村投手の制球が明らかに悪くなったのですが。点差が開いても諦めず、投手も代打もドシドシつぎ込んで総力戦で勝を取りに行った桐生第一の姿勢が、最後まで面白い試合にしてくれました。9-5。
追いすがる桐生第一に対し、力を振り絞って最終回を抑えた神村投手もお見事。
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