山歩き、伏見2021/05/04 23:26

五月晴れに導かれ、伏見の山歩き。深草トレイルコースから稲荷山を省き、御香宮神社と藤森神社、疏水沿い散策を足した経路。
御香宮神社は祭神・神功皇后、表門は伏見城からの移築と伝えられるシャチホコ付。瓦屋根の拝殿と茅葺の本殿は金箔や彩色で賑やかにおめでたい、桃山文化だ。筍掘りの絵が牧歌的。
桓武天皇陵にちょっと寄って、伏見桃山城を見上げ、スポーツ施設や公園を通り抜けて、ちょっとずつ登って行く。
大岩山は山頂が182、伏見の町を一望する展望所はもう少し標高低いはず。右手に名神高速が走り、左手に伏見桃山城を見下ろし、正面の京セラ本社ビルの存在感!
展望所までの登りは竹林を抜ける。不法投棄ゴミの多いこと。さらに登ると視界が開け、大量の太陽光パネルが並ぶ。そこも眺望ポイントなのに、景色よりもパネルの群が印象強烈。整地中のところもあり、きっとまだ増やすのだ。後で地図を確認したら、多分ゴルフ場だった辺り。太陽光発電もいいけど、伏見は水とお酒で売っているのだから山切り開くのは慎重にやるべきじゃなかろうか。
せっかく自治体が山歩き整備しているのに色々興ざめだった登り。下山経路はうって変わって幽玄の世界。細く流れる清水、落ちる滝、ひっそりとした池に倒木。低く啼く蛙、マムシ注意の看板、石碑の立つ祭壇(?)があちらこちらに。異彩を放つのが堂本印象デザインの鳥居。荒れた大岩神社の裏手に小さいの、少し下ったところ(こちら側が本来の表参道なのか)に大きいのがあり、二本とも白い石材角柱神像紋様彫刻付。模様に彩色が施されれば、御香宮神社の桃山文化風にも通じる感じ。昭和の作品だけど。