「最後の忠臣蔵」2011/01/05 23:36

 佐藤浩市目当てで観に行ったのですが、完全に役所広司の引き立て役でした。
 先日TVで軍師やってた山本耕史が、こちらは町人髷ででてきました。時代劇出演も多いですが、なんかいつも爽やかな若者役で、土方さんやってた頃が懐かしいなあ。
 話の大筋は至ってシンプルで、役所演じる瀬尾孫左衛門が、吉良邸討ち入り前夜に逃亡したのは実は大石内蔵助の隠し子を護るためであって、素敵な京都弁の武家の娘に成長したお嬢さんを、商家に嫁がせて役目を終える話。
 お家お取りつぶしから十八年にもなるのにしっかり残ってる浅野家家臣ネットワークがスゴイというか、内蔵助の人気の高さが伺える輿入れでした。
 ずっと彼らを助けてきたゆうさんが、ひとり取り残されてカワイソウでしたね。
 エンディングで、孫左とお嬢さんが二人で暮らしてきた(じいやと姫って感じでした)侘しい住まいが静かに映し出されるのですが、これが実に簡素で物寂しくて、しかしどこかしら、温か味ときっぱりとした清潔感が漂っていました。二人の積み重ねてきた、言葉にならない何か。
 演出で特徴的だったのが、度々挿入される文楽人形。カッコいいですね、ああいうのも観に行ってみたい。なんで曽根崎心中なのか、と思っていましたが、ラストシーンで納得がいったような、いかないような。
 武士としてお役目に殉じた結果なのですが、そのお役目のために断ち切った愛情に殉じた、とも見える、清冽なさいご。

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