「大統領の料理人」2013/09/30 09:36

残念なことに、歌うように流麗なフランス語でレシピを唱えれれているのを聴いていると、眠たくなってきてしまいます。
もっと、小気味の良い映画化と思っていました。
主演のカトリーヌ・フロのチャーミングな笑顔に騙されてしまいそうですが、結構、しょっぱいお話だと思います。
男社会のフランス料理界で、エリゼ宮でミッテラン大統領のプライベートキッチンを預かる身となったヒロイン。オルタンスは素材の味を生かした素朴な家庭料理で大統領の心をつかんでいくのですが。
しかし、ニッポンの料理漫画のような華々しい展開にはなりませんでした。
熱心に、自分の最高の仕事をしようとするオルタンスですが、制約の多いエリゼ宮で、ストレスがたまっていきます。気苦労が多く、報われることの少ない職場。
過酷な環境でこそ、やりがいがある。なんて大統領は言っていましたが。
結局、二年で、彼女はエリゼ宮から去っていきます。
で、その後の再就職先が、「南極料理人」!
同じ男ばかりの職場でも、エリゼ宮よりもっと過酷なイメージです。しかしそこでのオルタンスはイキイキした表情で、基地の男たちからはオフクロさんって感じで慕われています。
むしろそっちの方をメインに描いた方が面白かったんじゃないかと思うんですが。
でも、描かれていなくても、なんとなく、分かります。
彼女は持ち前の明るさと、熱心さと、美味しい料理で、自分の居場所を確立していったんだろうなあ。

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