第32回文楽鑑賞教室 「五条橋」「曽根崎心中」2015/06/13 23:10

四月に観に行ったのと違って、入門編で上演短めお値段も控えめ。お客さんも学生さんらしき若い人が多かったです。上演パンフレット(ストーリーを漫画と床本と英語で紹介してくれる親切)と「鑑賞のしおり」が配られるのですが、しおりの前書きが有栖川有栖。この人いろんなトコで仕事してるなあ。
そして「文楽へようこそ」と題した解説コーナーがあるのですが、これ面白かったです。シャベリ慣れているというか、ツッコミ慣れた方が解説でしばしば笑いが生じます。スクリーンに人形が大写しにされるのも良かったです。私は後ろの方の席なのですが、やっぱりそれだと小さく見えるのですね。大きく、細部まで見える方が繊細なお人形の動きがよく分かります。もしかしたら生舞台よりTV向けなコンテンツなんだろうか。
一本目の「五条橋」は、良く知られたエピソードとは違って、牛若丸の方から弁慶にインネンつけて絡んでいって通りすがりの弁慶を舎弟にしてしまう。見た目優雅でもやってることチンピラだ!
私でも話の筋は知ってる超有名作品「曽根崎心中」。最終的にお初と徳兵衛は天神の森で心中しちゃうのですが、そのラストシーンまで、ひっぱるひっぱる。まだ死なない、明けの鐘が鳴るのになかなか死なない。
でも、脇差を振り上げてからは早く感じられました。太夫の声が終わり、三味線だけが響く中、小さくて声もない人形の、凄みのある死にっぷりでした。

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