「借り暮らしのアリエッティ」2011/12/18 00:50

 最近、映画観に行ってないなあ。

 で、金曜ロードショウでやってたヤツ、一昨年でしたっけ。ジブリ映画。
 原作は、確か、子供のころに「川を下る小人たち」ってのを読んだような気がするのですが、あんまり覚えていない。
 なんか、こう、地味っていうか。小人さんといえば、一寸法師にしろ親指姫にしろ、結構波乱に満ちた冒険をしています。そして私的には、とんがり帽子のメモルの可愛くって賑やかなイメージが強いのですが。
 人間たちからちょっとずつ、食料等を「借りて」生活する小人一家。この辺の描写は、さすがに丁寧で綿密な映像で、泥棒がお宝狙って侵入って感じ(はっきり言って借りるっていうより窃盗なんで)のスリルがありました。小人一家の親父さんが、格好良い!
 ところが、ヒロインのアリエッティさんが人間の子供に見つかってしまってから、話が暗くなっていきます。
 人間のショウ君は、小人たちに好意的なんですが。あれですね、男って奴は純粋な善意でイランコトをしやがる生き物ですね。
 彼のせいで、住み慣れた家を離れなければならなくなった一家。
 滅びゆく種族、なんて嫌な言いかたされていましたが、実際に、あんまり繁栄している感じのしない小人一族。アリエッティ一家は家族三人だけしかいない閉鎖的な世界の中で、人間に見つからないようにひっそり隠れ住んで、海を見たいと思っても、ただ憧れて写真を貼るのみ。
 そして、たとえ自分たちに好意を持ってくれる相手であっても、人間と小人は互いに相容れない存在で、お別れするしかない。
 ラストは、「たとえ逆境にあっても、新しい世界で強く生きていくぞ」ってふうになっていましたが。
 強く、の部分よりも、逆境、の部分のほうが心に残ってしまって、暗い感じがするのですね。……今年、この国には家を追われた人々が、大勢出ましたから……
 問答無用でオイシイポジションの猫と、小人を狙うお手伝いさんのビジュアルが中の人にそっくりなのに、なんかホノボノしてしまう。

「マメシバ一郎」2011/12/18 23:14

 実家へ行き、父の畑から、青梗菜やらレタスやらを頂いていく。
 シーズン最終な小菊や、赤いピアカンサスも。

 前作「幼獣マメシバ」で、脱・ヒキコモリを果たした二郎ちゃんが、もう少しだけ成長して、「責任をもつ」っていうのを意識し、「働いてみようか」と考え出すまでのお話。
 ストーリーとしては、「幼獣」が非常によく練られていたのに対し、今回は甘かったかなあ。二郎ちゃんがあんまりオタオタしないでいるのが物足りない……性格悪くてキモいのが特徴やったのに。ちょっと、成長の仕方が簡単に思えて。
 その代わり、動物たちが増加して、彼らの愛らしさで番組を引っ張っている。
 いやー、可愛らしい。
 人間の方の新レギュラー、美波も結構好きなんです。「下流の宴」ではガッツあふれる女の子を演じてくれましたが、表情が元気いっぱいで魅力的なんですよね。
 全国ロードショーの映画もやるそうですが。ドラマの第三弾も、制作されるかな?