説明責任は要らない2012/04/10 23:10

 暖かくなったことはけっこうなんですが。
 早くも、夏の電力不足についてアレコレ言われています。
 正確に言えば、電力不足に対処するための原発再稼働について。
 原子力発電所の地元住民に対して、「原発の安全基準」について政府は責任説明を果たすのだという……アホじゃなかろうか。
 核エネルギーを扱うのは危険なことですし、絶対安全なんてことはありえないのだと、もう皆が知っているハズなのに(それでも知らないふりをしようとする人の、多いこと)。
 安全の保障がない安全基準を説明されても、まったく意味がありません。
 さらに言えば、原発を稼働しなくても原発も原子炉も消えてなくなるわけではないので、停止してたってどのみち危険なんじゃなかろうか、とも思う。
 それでも、原発を再稼働させるのであれば、その決定に、誰が責任を持つのか、はっきりさせるべきでしょう。
 総理大臣なのか。
 経産省なのか。
 電力会社なのか。
 経団連なのか。
 原子力の研究者なのか。
 地元首長や住民たちなのか。
 これまでずっと、「国策民営」でやってきて、福島の事故も国の責任なんだか電力会社の責任なんだか(共犯だと思うけど)、ウヤムヤのまんまです。
 原発の安全性について、自分が責任を持ちます。
 もし事故が起こったときは、自分が責任を持って被害を補償します。
 っていう人が一人もいないから、誰も「安全」を信じられないのですよ。