「キャプテン ハーロック」2013/10/04 11:55

 実は、フルCGアニメのマネキンみたいなお肌が好きじゃないんですが、でも思ったよりも抵抗なく観ることができました。
 アルカディア号の不気味なデザイン、アクションシーンも気合が入っていましたし、全体的に美しい画面です。CGアニメって、そんなものなんかなあ。私は2Dで観ましたが、3Dで観ても良かったかなあ。
 そんなわけで、ビジュアル的には不満はないのですが。
 なんなんでしょうか、あのヤケッパチなハーロックは。
 とても、自由を求めて艦に乗るって感じじゃなかったです、アルカディア号のみなさん。
 過去の過ちとか後悔とかは他の登場人物に譲って、ハーロックは超然と颯爽と頼りになるキャプテンとして、宇宙の海を航海してほしかったのです。
 ・・・・そんなスーパーリーダー的な主人公より、浪花節な感じの方が受けるのかなあ、昨今は。ビジュアルは格好良く、生きざまは残念なハーロック・・・・・・
 ストーリーが強引でベタベタになっていくのは想定の範囲内(原作総設定が松本零士で脚本脚色が福井晴敏ですから)だったのですが。閉塞感の中、緩慢に滅びゆきつつある人類と、決して触れてはならない偶像としての母なる地球。って設定は面白かったと思います。
 幻にすがらず、苦い現実から逃げず、その中で、人類は生きる力を取り戻す。