「船を編む」2014/01/13 11:04

 装丁が好きです。
 音楽を扱う小説用に、「併せてお楽しみください」とネット上に曲を揃えて用意してくれるような試みもあるそうですが、本書は小説の装丁そのものが出版社が舞台の作品イメージを具象化させてくれていて、何度も眺めてしまいます。
「たいへん有名な作家さんでありながら一作もまともに読んだことないのに挑戦してみよう」シリーズ、メディア化されたモノには触れたことあるけど小説の方は初めてな、三浦しをん。
 2012年本屋大賞。映画版が面白かったのですが、原作を読んで、大筋には変更ないけど意外と映画オリジナルエピソードが多かったことが分かりました。
 辞書作りの物語。映画では「熱いな」と思ったのですが、原作の方がコメディ色が強い、お笑いのセンスが良い、という印象です。15枚に渡るラブレター笑いました、全文を掲載して欲しかったです。
 人気のあるわけが分かります。楽しく読めました。