「聖の青春」2017/01/08 23:12

原作小説が大変熱いということで、期待していた一本だったのですが。
なんだか色々、ピンとこない。主人公の印象が凄く悪い。見た目はきったないお部屋で少女マンガ読んでるおデブさん。やることも言うことも結構ヒドイ。羽生さんに対する意識が強すぎてライバルっていうより熱烈なファン(しかもちょっとストーカー入ってる)みたい。そして何より解せないのが、子供のころから重い病だったっていうのに健康を保つ気遣いをする様子がまるでない。
脚本も演出も微妙。将棋シーンに大阪のスーパーやら駅ホームやらのシーンを挟み込むとかなんか古臭い。勝負の厳しさも羽生さんの凄さも伝わらない。
役者陣はみんないい味出しているのに。もったいない。
主人公が自分の短い人生をやれる限り我を張ってやりたいように突っ走ったってことは伝わりました。
体重の増加ばかりが話題にされた松山ケンイチは、毎年のように主役クラスで映画出演しているけど、「デス・ノート」以外に当たり作品が無い(大河ドラマも凄く面白かったのに視聴率は振わなかった)のがザンネンです。