「マン島の黄金」2011/06/19 23:05

 早川書房のクリスティー文庫。昔からあった文庫本を2004年に新装版として出したものですが、どうも、訳が馴染めません。「気が転倒する」とか、普通言わんよね、「気が動転する」なら普通の日本語ですが。
 頭を理路整然とさせようと、推理小説を図書館から借りてきたハズなんですが、異色の短編集でした。
 ミステリより恋愛モノが多かった。ミステリでも、クリスティーは三角関係を描くのが好きですが。幻想小説っぽいのもあり。表題作は、島の観光客誘致のための宝探しイベントのために書かれたもの。
 私の好きな、尊大な髭探偵が出てくるのは「クリスマスの冒険」(これは「クリスマス・プティングの冒険」のタイトルで有名だったやつだと思う)と「バグダット大櫃の謎」の二編。
 印象的だったのは、「孤独な神様」と「愛犬の死」。
人生の哀愁漂ってて。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mimikaki.asablo.jp/blog/2011/06/19/5919899/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。