センバツ抽選!2010/03/14 02:52

 なかなか、新しい仕事に慣れずにヘロヘロで、ストレス解消に食べまくる駄菓子の量ばかりが増えて行く、さえない日々ですが。
 いつの間にか、そんな時期になっていました。センバツの組合せが決定。
 あんまり試合は観られそうにないのですが、春分の日、開会式は観に行こうかなあ。翌日も振替休日で休みですし、開幕戦の天理-敦賀気比、観たいです。
 あと、一回戦で気になる試合はやはり、帝京-神戸国際。あと興南-関西も観たいですが、第4日目は平日だからなあ。
 大阪桐蔭戦は、一回戦を突破して雨天順延が無ければ、8日目の日曜日に2回戦(相手は大垣日大かなあ)を観られるはずです。
 雨の日や寒い日が多いですが、開幕までには、春らしい陽気の中で球児たちがプレイできるようになって欲しいものです。

「ゆれる」2010/03/14 02:55

 故郷の田舎町で、対照的な性格の兄弟が再会し、そこに一人の女が絡み、そして揺れる吊橋の上で、「事件」が起こり……
 一月半ばに深夜TVでやっていたのを録画して、本日ようやく観る事ができました。2006年当時、非常に評価が高かったのに、見逃してしまった作品。でも、TVの作品紹介で「上質のミステリドラマ」とあるのは、どうかと思いました。あの真相は、ミステリとしては不満ですよ、推理小説ファンとしては。実際は、そういうことも在るのだろうと思えないことも無いのですが。
 しかし、今年度の「ディア・ドクター」はかなり最初の方から主人公の秘密を明かしたうえでハナシを進めたのに対し、「ゆれる」では、最後のあの記憶が出てくるまで、ずっと緊張感のある展開でした。兄さん役の香川照之、イイヒトだけど怪しくって屈折した感じが凄く効いています。
 で、オダギリジョー演じる写真家の弟も、どこか屈折していて。最初は印象悪い人だったのですが。この人がチャラい見かけに反して結構潔癖な人でそしてお兄ちゃんを好きすぎたバッカリに話がややこしくなったわけです。
 この兄弟のその後が、気になるなあ。

「今度は愛妻家」2010/03/15 21:16

 もっとオレを見つめて…!!!
 少し前に観た映画です。すごい可愛い奥さん(薬師丸ひろ子)とチャラいぐうたら亭主(豊川悦治)の物語。
 結構早い段階で「この奥さんって…」とピンと来るのですが、それと気付くからこそ、涙が止まりません。豊川悦治の演技が切なくって。哀愁漂う背中、立ち姿。それを余すとこなく映すカメラワーク、緻密に計算された脚本。
 2月の半ばにして、もう2010年の邦画№1が出てしまった感じです。とにかくハンケチなしには観られません。小雨の降る中、地元映画館の上映最終日に観に行ってよかったです。
 主題歌は井上陽水「赤い目のクラウン」、これも良いのですが、作中で夫婦が歌う「探し物は何ですか~」がまた、切ない。

「ポトスライムの舟」2010/03/17 23:59

 生活するために仕事するんだか、仕事するために生活するんだか。
 今期の芥川賞は受賞なし、だったんですが。
 これは、図書館で昨年の文芸春秋三月号を借りてきて読んだ、第百四十回の受賞作。
 津村記久子作品は初めて読むのですが、なんていうか、大阪人、同年代の女性が書いたなあって、ヒシヒシと感じます。身につまされることも多々あり。
 モラルハラスメントに耐えられずに「心の風邪」になって対人恐怖症ぎみになったり、その反動で仕事しないことに不安を感じる超貧乏性だったり、それでいて日々の生活を維持するためにせっせと働くことに虚しさいっぱいになったり、しかもメッチャ働く割に懐があたたまるような実感が乏しいワーキングプア状態だったり、主人公のナガセの感じること、取り巻く環境が、実にリアルです。
 ナガセに限らず、登場する女性たち(女性しかでてきません)は皆それぞれそれなりに善良に真面目に己の道を歩き、多かれ少なかれ不安定さを抱え、ぐらついたり苛立ったりしながらそれでも何とか前向きに生きていこうとしている、普通の人たち。
 そう、みんな「前向き」に生きていたいのです。ヤなことあったからって、グレてしまうわけにいかない。具体的には、ある人は自分の店を経営(最初は年中無休で)したり、ある人は離婚して子育てと仕事復帰を目指したり。
 そして主人公のナガセの場合は、世界旅行をするための「貯金」を目標にしているのですが、ここでポイントになるのは、「世界旅行をするために貯金がんばる」のではなく「ちゃんと日々をがんばるために貯金するようにした」ってとこですね。
 前向きになりたいってことはつまり、人生の虚無をなんとかして埋めたいってこと。分かるんですよねえ、分かっちゃうんですよねえ、そういうのも。
 でも正直、そんなん分かりたくないような。自分も人生に虚しさ感じてるってことですから。

「パレード」2010/03/18 01:26

 好きな俳優が出演していたし。
 先月観た行定勲監督の「今度は愛妻家」が大変感動できたし。
 ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を取ったし(主演女優賞な寺島さんの影に隠れちゃったけど)。
 という理由で凄く観たかった映画でした。
 四角いTVの中のドラマ。四角い部屋の中の現実。都会の片隅でルームシェアする若者たちの姿に、通り魔事件の影がちらつく……
 なんというか、絶妙というべきか微妙というべきか。最初の方は青春群像っぽいところも在ったのですが、どんどん不気味な面が見えてきて、ラストシーンはサスペンスを通り越してホラーでした。現代の若者たちの「居心地の良いなあなあな人付き合い」を突き詰めると、こんなにも恐ろしくなるものなのか。
 「好き<みたい>っていうのは、照れだよ!」
ってな感じで、己の核心を率直に表現できない、むしろそこを包み隠すことで心地よい人間関係を築いている連中ですが、でも、その一方で、飾らない本心をどこかで吐き出したい気持ちも、あるんです。
 藤原達也演じるしっかり者の直樹が、その受け止め役に回ることが多いのですが、皮肉にも、彼自身が誰よりも、自己発露が下手だったのでしょう。そいつが歪んだ方向に出てしまいます。
 逆に、虚と実のどちらもアッケラカンとして行き来しているのが林遣都演じるサトルで、なんかもう何処までも自由でつかみどころが無くて、最年少にして一番悟ったキャラクターとなっています。
 五人の主要人物たちは、みんなハマっていて良かったです。貫地谷しほりが驚きの可愛らしさでした。大河ドラマでは凛とした女剣士なのに、なんかフンワリした女の子になっていました。役の幅広いなあ。
 吉田修一の原作は、読んでみたいような読みたくなんか無いような。映画のイメージを原作で壊したくない、という稀有な例です。
 説明的なものがホトンド無いのでイロイロ解釈の余地もありそうです。もう一度、観たい映画。

「泣き虫弱虫 諸葛孔明」2010/03/19 23:58

 タイトルには偽りアリで、泣き虫弱虫って言うか、「変人」な孔明像。
 孔明に限らず、三国志そのものに対して、酒見賢一独特のゆるーい口語調でケチョンケチョンに解釈されています。でも曹操の評価は結構高いなー、さすがだよ。
「軍師なんてヒトデナシでないと務まらない」みたいなことが随所に述べられているので、熱心な三国志ファンは不快に感じるかもしれませんが、そうでもない普通の歴史好きならなかなか面白おかしゅう読めると思います。
 これ読んだ後「レッド・クリフ」観たら、きっと別の楽しさを味わえるはず。

「あまつき」2010/03/20 23:19

 古本屋で衝動買いしたのは年末だったはずなんですが、それから一ヶ月以上経過してから読み始めてしまった漫画。
 主人公は近未来な東京の高校生で、ある日、江戸時代っぽい異世界「あまつき」へ閉じ込められてしまう。そこは人と妖が対立し、帝天なる謎の存在が全てを支配しているのですが、異世界からやってきた主人公は帝天のプログラムに組み込まれていないために、注目を浴びて……
 なんというか、お話の場面が「あまつき」になったり「東京」になったり過去話なったりで、すいすいとは読めません。そうやって場面と視点が変わって初めて「ああ、あの時この登場人物はこういう事情であんなことを言ったり行動したりしたのか」と理解できるようになっているので、いったん止まっては読み返していました。三歩進んで二歩下がるって感じです。最近の漫画って、こんな構成が複雑なんや…
 10巻まで読んで、ようやくそれぞれの背景がなんとなく見えてきたところで、以下続巻。さて、続きどうしよう。ちゃんと完結するまで待ったほうがいいかなあ。
 某電脳コイル的な込み入った世界設定(病院まで出てきたし)や、仲良し三人組が再会したシーンなんかはベタですが良かったです。「東京」でのあの人は「あまつき」においては誰になっているのだろうかと考えるのも一興。

第82回センバツ、開幕!―強風・下駄注意2010/03/22 00:51

 昨夜の嵐は多少おさまったものの、風は強いままで、空は曇り、霞がかった朝で、レフト側外野席上段に座っても、「緑の山脈」は見えず。
 リニューアル工事終了な甲子園。野球の塔を見上げ、優勝校パネルを眺め、足元には出場校名入りレンガが敷き詰められて。
銀傘に太陽光発電パネルを設置して、ナイター照明分ぐらいは自家発電するそうですが、あの緑の蔦がないと、なんかやっぱり淋しい。
 寝坊したので開会式は、昨春優勝校(清峰)の校旗掲揚からでした。

 開幕試合
 この風が、やはり曲者でした。打ち上げた球を、捕らえきれない敦賀気比守備陣。それが、天理の得点に繋がってしまい、天理の上手さばかりが光った前半。
 しかし、天理の田中監督(就任二年目31歳、私と同い年…)、3点リードの4回表で何故か一番打者に代打を送って送りバントさせたり、好投していたエースを、4回裏で初めて連打されたら5回にはスッパリ降板してしまったり、何やら色々戦術を考えて野球やっていたようですが……
 一方、敦賀気比先発の高原は、5回までで9被安打、四球は少ないけどやたら3ボールにしてしまうし、フライを捕りそこなうバックと合わせてヒヤヒヤものでしたが、それでも前半3失点で、粘り強くこらえていました。
 その彼こそが、敦賀気比逆転の立役者だと思います。6回裏、二死ながら、安打と失策で出た走者1、2塁の場面。ファウルでさんざん粘った末に出た高原のタイムリーで、3-2。更に失策(天理は、フライは捕っていましたがゴロの処理が拙すぎました、5失策!)で同点。そして打順は1番、主将の錦織が逆転打。錦織二塁盗塁ののち、さらに林が2点タイムリー。
 8回にも同じように、錦織と林の連打で更に1点追加。9回表の天理の反撃を1点で押さえ、7-4で敦賀気比の勝利。

 第二試合
 一塁アルプスはスクールカラーのブルーに赤い一文字の「花」、満員の三塁アルプスには指笛が鳴り。
 チーム打率4割の花咲徳栄打線を、嘉手納の池原-真謝バッテリーがどう抑えるか。前半こそ、押し出しによる1失点でしのいでいましたが、終盤捕まってしまいます。7回にはスクイズと、イレギュラー安打で2点追加。8回にもダメ押しで橋本の今大会1号ソロ。
 嘉手納は打てませんでしたねえ、2安打。強打が注目された花咲徳栄ですが、打つには打ちますが、併殺や盗塁死も結構多かったような(嘉手納の守備を褒めるべきですか)。守備もテキパキしていて、難しい球もよく飛びつき、よく抑えていたように思います。

 第三試合
 初回に先制したのは、初出場・21世紀枠の山形中央の5番・縄の2点スリーベース。しかし、日大三校も2回裏に三安打集めてあっさり同点とし、3回には平岩の2点本塁打で逆転。
 山形中央も5回に、主将・奈良崎と羽柴の連続タイムリーで同点に追いついたものの、すぐその裏に、日大三6番吉沢の2点タイムリー。吉沢君、この試合で更にツーラン打って、4打数3安打5打点の大当たりです。
この辺になると、日大三が攻め立てるというより、山形中央のほうが崩れていったって感じで、残念でした。14-4。

 もっと残念なのが、この試合、スタンドで口汚く怒鳴ってヤジまがいな応援をする下駄オヤジがいて、小学生に八つ当たりしたりしていて、凄い感じ悪かったです。係りの人、口頭で注意するだけじゃなくて、追い出してくれれば良かったのに。

第82回センバツ、二日目――春は投手力2010/03/22 23:58

 今日は早起きしてサッサと掃除洗濯すませて、TV観戦です。
 第一試合
 21世紀枠の向陽、4回に取った2点を守り抜き、中国大会覇者・開星に勝利。藤田投手、スライダーを武器に1失点完投。沖縄決勝対決の夢は初日で潰えましたが、和歌山対決の望みは繋がりました。
 開星の2年生投手・白根君、変化球を見せて、速球をズバズバ投げ込んでくる。荒れ玉ですが、テンポの良い投球がなんか気持ちいい、私の好きなタイプの投手です。最終回でタイムリーも打ったし。被安打3、6四死球。この経験を生かして、またここに戻って来てくれないかなあ。

 第二試合
 初出場の宮崎工が走る走る。思い切り良すぎてもったいない本塁死なんかもけっこうありましたが、それが彼らのやり方なら、仕方ないでしょう。甲子園だからって急にヨソイキの野球ができるわけでもありませんし。走って刺されても、その勢いが打つほうに良い影響を与えて4得点したものだと思いたいです。
 全員左打者、な前橋工打線は、不発でしたねえ。宮崎工エースの浜田、被安打2、無四球で完璧なピッチングでした。

 第三試合
 火の出るような攻防。果敢に打ち、走り、そしてミスが出るわ出るわ。
 最後まで、何が起こりどう転ぶか分からない、ある意味面白い試合だったとも言えますが。ちょっと、荒い試合でした。前の試合が引き締まっていた分、とてもバタバタして見えました。
まだ二日目ですが、この大会エラーが多すぎませんか。昨日は強風のせいもあったでしょうが。
 広陵の有原投手は評判が高く、13奪三振ですが、140キロ台投げる投手が幾つも死球出すのは、怖いです。
 その有原選手の決勝打で、広陵が7-6で立命館宇治に勝利。二回戦では、彼らの本来の力を出してもらいたいです。

第82回センバツ、三日目――四日目は雨天順延になったけど2010/03/24 22:12

 昨日は、雨の中強行しましたねえ。
 神港学園がサヨナラ勝ちして、
 中京大中京が昨夏覇者の意地を見せて
 知弁和歌山の高嶋監督の甲子園最多勝利(59勝)を決めました。
神港学園6-5高知
中京大中京5-4盛岡大付属
知弁和歌山6-1高岡商

明日は晴れるかなあ