「アルジャーノンに花束を」 ― 2013/11/05 22:55
最初に中編SF小説として発表されたのが1959年、もはや古典といってもいい、ダニエル・キイスの名作ですが、私は随分長いこと、大きな誤解をしていました。
本書の主人公の名前はアルジャーノンじゃないんです、チャーリー君です。
アルジャーノンは、チャーリーと同じ手術を受けた、賢いネズミ君でした。
知能指数は低いけど気の良い33歳のチャーリーは、もっと賢くなればみんなの話の仲間に入れるだろう、と思って、実験的な手術を受けます。
ところが、手術でオツムがよくなってくるにつれ、友達だと思っていた人たちが実は自分をバカにして笑っていたことや、両親が自分のことについてケンカをしていたことなどを、理解してしまうのです。
そして、彼はやがてパン屋の同僚よりも大学のエラそげな先生たちよりも賢くなり、数か国語を操りあらゆる分野の専門知識を得るまでになって、・・・・・・彼は以前よりもずっとずっと、孤独になっていくのです。
とっても、切ないです。
もともと中編小説だったのを1966年に長編に書き直して(そしてネビュラ賞を取ったり映画化されたり)あるのですが、途中でちょっとダレてくるので、中編のままの方が良かったんじゃないかな、とも思えてきます。ストーリー自体は、シンプルですから。
しかし、最後の一文は秀逸です。
しんみりさせて。
同時に、チャーリーのことをとても愛らしく感じさせる終わらせ方でした。
本書の主人公の名前はアルジャーノンじゃないんです、チャーリー君です。
アルジャーノンは、チャーリーと同じ手術を受けた、賢いネズミ君でした。
知能指数は低いけど気の良い33歳のチャーリーは、もっと賢くなればみんなの話の仲間に入れるだろう、と思って、実験的な手術を受けます。
ところが、手術でオツムがよくなってくるにつれ、友達だと思っていた人たちが実は自分をバカにして笑っていたことや、両親が自分のことについてケンカをしていたことなどを、理解してしまうのです。
そして、彼はやがてパン屋の同僚よりも大学のエラそげな先生たちよりも賢くなり、数か国語を操りあらゆる分野の専門知識を得るまでになって、・・・・・・彼は以前よりもずっとずっと、孤独になっていくのです。
とっても、切ないです。
もともと中編小説だったのを1966年に長編に書き直して(そしてネビュラ賞を取ったり映画化されたり)あるのですが、途中でちょっとダレてくるので、中編のままの方が良かったんじゃないかな、とも思えてきます。ストーリー自体は、シンプルですから。
しかし、最後の一文は秀逸です。
しんみりさせて。
同時に、チャーリーのことをとても愛らしく感じさせる終わらせ方でした。
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