第91回センバツ、八日目、劣勢2019/03/30 23:29

エイプリル・フール発表を前にして、新元号予想イベントがチラホラあるそうです。軽いお遊び感覚ですが、使用漢字の一番人気が「安」だというのが興味深い。安心・安定・安全、多くの人たちが安らぎを求めている。
自分もそのお遊びに乗ってみるなら、「優」を使いたい。「光優」とか。優しい光、優れた光の時代になりますように。しかし採用確率はとても低いと思われる。この字は画数が多くて書きにくいうえに、ニンベンに「憂い」って、あまりオメデタクありません。
優しい人は憂う人、優れた人は憂う人。そう思と辛く苦しい。安らぎには程遠い。
でも、辛くて苦しいその先に手を伸ばし、掴めるモノもある。
球児たちは今日も「優勝」目指して駆けてゆく。

第一試合
楽しみにしていた二回戦注目カードは、序盤から差がついた。一回戦で光星を三安打完封した広陵・河野投手、今日は三回6失点で降板、二番手投手も七回に捕まった。打っても守っても上手くいかず、劣勢を立て直せない、一昨年の夏の決勝をほうふつとさせる。
東邦はボール球を振らず四球で好機を広げ、積極的に走り(投手でも盗塁)、本塁打も出て二桁安打12得点。失点2は終盤点差がついて選手交代したあとのもの。

第二試合
両チームとも序盤守備が不安定。しかし明石商は犠打を絡めてもらったチャンスに畳み掛けることができて、大分は拙攻だった。その後も、打つ手がことごとく不発だったり裏目に出たりで、積極的に攻める姿勢はキライじゃないんだけど歯がゆい。
13-4で快勝の明石商、選手も温存して明日の準決勝に。

第三試合
雨が強まり、吐く息が白い。長い試合中断に、チームの戦力差。いつ大崩れしてもおかしくないと思ったら。
初出場の啓新は、ねばった。15安打も打たれて、5失点に抑えた、踏ん張った。連打が出ないまま迎えた最終回の攻撃で、選手たちはまだまだ声が出て表情も明るい。強豪校に一矢報いて、彼らは胸を張って福井に帰ることでしょう。
5-2。悪コンディションの試合でエース完投の智弁和歌山は、準々決勝の明石商戦は近畿大会のリベンジなるか。


春はあっという間。一週間前開幕したと思ったらもう八強がそろう。
和歌山がオイシイ、智弁と市立、私立公立両方のチームが八強に勝ち残り、目指せ決勝対決。監督さんが智弁和歌山出身の大分・明豊も勝ち上がって(秋の優勝校に競り勝って!)、和歌山の高校野球ファン楽しいなあ。
九州勢では他に、福岡・築陽学園がセンバツ初出場校で唯一八強進出。
老舗常連組では龍谷大平安、そして平成最初の優勝校、愛知・東邦が平成最後の大会もテッペンを狙う。
公立校は市立和歌山の他に、地元兵庫の明石商と、美爆音にご近所苦情があったりサイン盗み疑惑があったりの習志野。
近畿4、九州2、東海1、関東1。春は投手力なのか、今年は打撃戦といえる試合がまだないのだけど明日の準々決勝はどうだろう。